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『呪いの館には行っちゃいけねぇ♪と筋少
も歌ってたタマミちゃん登場!』

B001O1UKV8赤んぼ少女〔初回限定版〕 [DVD]
キングレコード 2009-03-25

by G-Tools

監督:山口雄大(地獄甲子園・ユメ十夜

あらすじ
 戦争で両親と生き別れた15歳の葉子は孤児院で暮らして
いた。ある日、両親が見つかり南条家に引き取られる事になる。
やさしい父親。精神的に不安定な母親。不気味な家政婦。

 父親以外には歓迎されていない空気を感じる葉子。そして
夜中いるはずのない赤ちゃんの鳴き声が屋敷に響き渡る。

 その日から葉子の部屋が荒らされたり、動物の死骸が
天井から落ちてきたりと、奇怪な出来事が続く。


ホラー漫画の巨匠楳図かずお先生の代表作ですよ。
でも、読んだ事ないですよ。だって、怖いんだもの。

実はタマミちゃんの存在は筋肉少女帯の「マタンゴ」と
言う歌で知りました。♪タマミ タマミ、と連呼する
歌詞が印象的です。大好きな歌。

タイトルからわかるように赤ちゃんは存在します。
それがタマミちゃんです。

「私、タマミちゃん。15歳で~す。童話が大好き
でいつか白馬に乗った王子さまがタマミの事を迎えに
来てくれるのを待ってます。うふっ」


しかし、かわいそうにタマミちゃんは不気味子ちゃん。
身体は赤ちゃんから成長しない。顔も父親に亡き者に
されそうになるほどの容姿。

だけど、お腹を痛めたタマミちゃんをお母さんは
守ってくれていました。これが父と母の愛情の差。

お屋敷でタマミちゃんの存在を知っていたのは
お母さんと家政婦。どちらも女性。やはり男は
見た目を気にする生き物なのか。

そこへ葉子というかわいらしい少女が引き取られる。
大歓迎の父親。実の娘だからだけでなく、多分
タマミという悪夢の存在を忘れてしまいたかった
のでしょう。

同じ歳のかわいらしいプリンセスのような子。
そりゃタマミちゃんが嫉妬して嫌がらせするの
よくわかりますよ。キ~~ッ。

まあ、そこからR15なりの切り株シーンが
始まるのです。登場人物が少ないので多くは
ないですが。

腕力には自信のあるタマミちゃん、お父さんの
首をもぎ取るの図。歩けないけど跳躍力には
自信のあるタマミちゃん、葉子を追い詰め
ピョンピョン飛びます、飛びますの図。


タマミちゃん、普通に強いじゃん。噛み付き
攻撃も鋭い歯でお手の物だし。

ギロチンで腕バッサリとか、薬品でドロドロ~
などあるものの一番怖かったのはお母さん。

浅野温子さんのメイクはあれでいいのだろうか。
テカテカなファンデ(浮き気味)にパールが
強烈な口紅。ん~~、笑顔が怖い。女性ならば
そのへんも注目です。

そして、最後に監督は楽しいグロ映画「地獄
甲子園」とおバカ満載の「魁クロマティ高校」
の山口雄大監督。他にも「ユメ十夜」も悪ノリ
で面白かったなぁ。

特殊メイクと造形は西村喜廣氏。TwitterのTLで
名前が上がっていたから名前覚えましたぞ。

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赤んぼ少女

赤んぼ少女

価格:1,000円(税込、送料別)

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『あの日、私が選択してしまった事は
正しかったのだろうか…』

 
B002753MEMダイアナの選択 [DVD]
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) 2009-07-24

by G-Tools

監督:ヴァディム・パールマン

あらすじ
 高校生のダイアナは規則にしばられるつまらない
学校生活に嫌気がさしていた。学校では不良少女の
レッテルを貼られ、母親が学校に呼び出されるのも
しばしば。

 また、いつもと変わらない学校生活が始まる。
しかし、違っていた。

 授業前に親友のモーリーンとトイレへ寄った時に
惨劇は始まっていた。ドアの外から銃声や悲鳴が
聞こえる。何が起こっているかわからない二人。

 そこへ銃を持った同級生が入ってくる。銃を二人に
つきつけ、命の選択を迫る…

 その事件から15年後。夫と娘に囲まれた幸せな
家庭を持ったダイアナ(ユマ・サーマン)あの学校で
追悼式が行われると知り、忌まわしい記憶が甦る…


オープニングのマクロ撮影したような花々のショット。
この色合いが蜷川実花さんの写真の色合いにも似たくっきり
とした鮮やかなもの。

本編でも青空や庭の風景などやはり色合いが蜷川さんっぽい。
私がとても好きな色合い。

「二人のうち、どちらかを殺す」

そう選択を迫られたらどうするか。二人、それは親よりも
大切な存在である親友。

ダイアナの選択は最後までわからない。あの後どうなって
しまったのかも。


安全であるはずの学校。アメリカで何度も繰り返される
学校での銃乱射事件。誰が憎いとかでなく、人生に
絶望したりいじめが原因で皆殺しという無差別殺人を
してしまう普通の学生。

これほどの悲劇があろうともアメリカの銃規制は進まない。
企業が絡んでいるとか、身の安全の為に必要な物だとか。
日本では考えられない。

ただ、その日本も昨今学校で事件は起こっている。ナイフに
よる殺人や傷害。これは誰かに向けての場合が多く、やはり
それは殺傷能力の違い。

ナイフは何とか防御できるが、銃では違う。目の前で銃を
構えられたら防御なんて無意味。逃げるしかない。

「クラスメートを皆殺しにする」そうつぶやいていた
犯人。きっと、何も知らずに授業の準備をしていた学生
たちはアッという間に命を落としてしまっただろう。

そんな惨劇を目の当たりにし、悲しい選択をしてしまった
ダイアナの15年後は一見平和で憧れの結婚生活を送って
いる。

その中でも忘れられないあの悲劇。そして今年もまた
その日がやってくる。

高校時代の出来事が甦る。恋人とクスリもやった。不法侵入
したプールで親友と泳いだ。ケンカもした。でも、大切な
存在だと再認識した。そして、中絶も経験した。

楽しい事、つらい事、たくさん味わった青春時代。親友と
未来を語りあった。もし、結婚したら子供の名前は…とか。

未来はあの日閉ざされてしまった。

「二人のうちどちらかを殺す」

もし、私がその状況になったらどうするだろう。心の弱い
私は命乞いするに違いない。が、親友よりももっと大切な
存在だったら、「私を殺して」と告げるかもしれない。

この映画はサスペンス棚にありました。「衝撃のラスト」
の文字も表記されていました。

しかし、これは人間ドラマだと思うのです。確かに銃乱射や
ラストはサスペンス映画らしい。でもそれ以外は青春ドラマ
や家庭や人生について考える映画でした。

追加情報:モーリーン役のエヴァ・アムリはスーザン・サラン
ドンの娘さんだそうです。似てる?

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昨夜はWOWOWさんのご好意により、”シチュエーション・スリラー
特集”は「変態村」と「変態島」の豪華二本立て
でした。やるな、WOWOW。

そして、最初にこれだけは言っておきたい。

「変態村」には変態がわんさか出てくるが、
「変態島」には変態は出てきません。あしからず。


まず、「変態村」から。
B000H4W91M変態村 [DVD]
ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
キングレコード 2006-10-04

by G-Tools


老女からやや熟女まで幅広く女性ウケする若手男性シャンソン歌手
が主人公。「好きよ、抱いて!!」(byモテキ)とアプローチされ
るから大変だ。これが男性にまで及ぶとは…。

興行を終え、次の興行先へバンで移動中、故障し立ち往生。
少しヤバめな犬を探す青年に出会い、親切なペンション
オーナーの元で修理してもらう事に。

が、これが地獄の第一歩。親切なオーナーは妻を亡くし
精神が病んでいた。そして、歌手と妻がオーバーラップ
した時から監禁&折檻&夜の友へと転がり落ちてしまう
歌手。

さらに悪い事に「村には近づいちゃいけねえ」の村人
たちもおぞましい集団行為に走り出す。

さて、このイカれた連中の魔の手から逃れ歌手は”新進
シャンソン歌手新春シャンソンショー”に間に合うの
でしょうか。(さぁ言ってみよう、新進シャンソン…)

はい!間に合いません。そして南仏方面の田舎は
怖い所です。親切な老人にも心を許してはいけません。
車を走らせて霧が出てきたら何かが起こると覚悟して
下さい。ほぼ100%で厄介に巻き込まれます。


酒場でのめちゃくちゃなピアノ演奏に踊る村人の映像が
う~~ん、リンチっぽいと思ったのは私だけだろうか。

おフランスのお洒落な映画が大好きよ♪なんて女子に
見せ付けてやるのもドSな気分になれます。おすすめ!


次に「変態島」です。
B002QBT354変態島 [DVD]
ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
アルバトロス 2009-12-09

by G-Tools


主役におフランス式アラフォーの星エマニュエル・
ベアール
。その夫にルーファス・シーウェル。(一番
わかりやすいのは「ホリデイ」のケイト・ウィンス
レットの元恋人役)このタイトルで有名所が揃うとは。

津波で息子が行方不明になってしまった夫婦。偶然
チャリティ関係の集まりで見たビデオの映像に息子
が映っていたと妻が言い出す。

確かに行方不明時と同じような服装だけど後姿だけで
どうして「絶対に息子です!!」と言い切れるのか。
母の本能ってやつなのか?

その場所がミャンマーの奥地。現地の怪しげなブロー
カーに大金をはたいて、その場所へ案内させる。

ブローカーは子供の人身売買をしていて、どうにか
夫婦に子供を売りつけたいらしい。いかにもアジアの
子供に「これ、お宅の息子さんでしょ」と。

この時点で夫は帰りたかった。だって、こんな奥地に
息子がいるはずがない。いや、息子があの津波で生きて
いるなんてほぼ絶望的。

しかし、母は強し。強硬手段で有り金はたいてさらに
奥地の島へ向かう。だって、息子は絶対に生きている
んだもの。母親だからわかるのよ。

その島は文明からかけ離れた島。多分、人身売買から
逃れてきた子供たちが暮らす島。だから、大人は嫌い。
大人は憎い。大人なんて殺してしまえ!!

あの時無理にでも引き返していれば…。絶望の状況の
中夫はそう思ったに違いない。

妻はね…ある意味めでたしめでたし、なんですよ。
マザー、種を生み出すものとしてあの島で存在し
続けるのでしょう。

この映画冒頭からベアール様の四十路黒ビキニが拝めます。
あのくびれは素晴らしい!!そしてマグロなヌードも。

最後に説明を。「変態村」と「変態島」の監督は同じです。
先に村を舞台にしたものに「変態村」とつけたから、次の
舞台は島だから「変態島」でいいんじゃね?と思ったのか
思わなかったのかは不明です。

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『エレベーターの中に閉じ込められた男女3人。
時間の経過と共に狂気が充満していく…』

B002J7LUTMパニック・エレベーター [DVD]
角川エンタテインメント 2009-10-23

by G-Tools

監督:リゴベルト・カスタニーダ

あらすじ
 古びたビルのエレベーター。それぞれ急ぎの用事を抱えた
男女3人が乗り込む。

 数階上昇し、止まってしまうエレベーター。無理やり
ドアを開くもそこはレンガの壁に覆われていた。しばらく
助けてくれるだろうと待つ3人だったが時間も深夜になり、
夜が明けるまでは閉じ込められたままだと判断。

 エレベーターの上からどこかの階の扉を開けようと試みるが
足を滑らせた青年は骨折してしまう。

 誰もが秘密の事情を持っていた。誰もが早く行かなければ
いけない事情があった。それは…


いや~~怖いですね。これが面堂くんならば「怖いよ、狭いよ
~~」と泣き出すか、気絶してしまうかですよね。

エレベーターという密室。見知らぬ男女。これが十数時間
続くと思うと精神状態は極限になってしまうでしょう。

そこにそれぞれの早く出なければいけない理由が関わってくる。

若い女性は祖母が事故にあい、延命措置もしないと告げられる。
その祖母の願いはひとつ。部屋にある亡き夫との写真を最後に
見てから逝きたい、と。

若い男性は恋人の家で密会中、彼女の父親に見つかってしまう。
怒る父親を突き飛ばして、意識不明に。そこで悲しみ、恋人と
父親の間で悩む恋人と逃亡を計画。待ち合わせ時間が迫っていた。

妻を不慮の事故?自殺?で亡くした医師は娘と二人暮らし。
このマンションの部屋は彼が言う所の独身部屋。唯一一人
になれる場所。娘を人に預け翌日の午後には娘がここにやって
くる。だから、あるものを片付けなければいけない。

当初紳士的だった医師が青年の失敗により焦りが頂点に
達してくる。折れた足をけり、若い女性のぜんそくはおかまい
なしにタバコを吸い出す。

実は医師は部屋に娘に見られてはいけないものがあった。
そう、ある意味ポルノ的なもの。

理想のやさしい父親像が壊れてしまう。イケナイ遊び。

動けない青年、ぜんそく持ち女性、その弱い立場の中で
医師は自分が主導権を握り、命令する立場だと彼らに
わからせるように権力を振るい始める。

そうしている間にも外では青年の恋人が約束の時間に現れ
ない彼を怖気づいたのだと思い込み、若い女性の祖母は
命の期限が迫っていた。

絶望的な状況の中、医師はナイフを手にサイコ野郎に。
いや、元々サイコだったんですけどね。

この医師のイケナイ遊びがドSサイコ野郎の本領発揮。
ナンパした女性を連れ込み、ナイフ&塩攻め。

塩はやめてくれ~~!!因幡の白うさぎじゃないんだから。

医師の本当の顔が徐々にわかるにしたがって、この映画も
面白さが増してきました。登場人物がほとんど3人だから
途中飽きてきそうな所を衝撃映像が飾っていく。

最後の医師のシーン。エレベーターからの脱出ってこれ
だからドキドキしてしまうのよね。確か「スピード」の
冒頭シーンがトラウマとなっているのかも。

そして、この映画肌から血が流れるシーンがなんどもアップ
になるので観ているこっちが「痛い、痛い」とヒリヒリして
くるようです。

オープニングのHそうな肌のドアップ。海外の人って
肌ブツブツしてんのか?と思ったら、違ったんですね。
あれは鳥肌でした。

かなり地味な密室サスペンスと思いきや、途中サイコ
野郎が顔を出した事で一気に気分が盛り上がりました。

それになんといっても85分という短さ。エンドロール
がかなり長いので本編80分ってトコかもしれません。

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『一本のビデオテープから過去と向き合う事を
余儀なくされる主人公。それは彼を追い詰めてゆく』

B000GYI0GG隠された記憶 [DVD]
ミヒャエル・ハネケ
タキコーポレーション 2006-10-06

by G-Tools

監督 ミヒャエル・ハネケ(ベニーズ・ビデオ

あらすじ
 TVコメンテーターのジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)は妻(ジュ
リエット・ビノシュ
)と息子と幸せに暮らしていた。

 ある日1本のビデオテープが送られてくる。それは彼の家を正面から隠し撮り
したもの。しかし、何のメッセージもない。

 それからも再びテープや子供の書いたような不気味な絵も送られてくるように
なる。真相を暴こうしたジョルジュはある少年時代の記憶を思い出すのだった…



単純にサスペンス映画だと見てしまったら後悔する映画。
不条理で難解な物語に果敢に挑戦してみようという人にだけオススメ
します。フランス映画のオシャレな雰囲気など一切ないので、それを
期待する人はやめた方がいいでしょう。


冒頭から家の正面を固定カメラで撮った映像が流れる。BGMもなく
、ただそれだけの。それがしばらく続き、会話が始まる。

この映像がものすごい苦痛。大した変化もない映像。それをしばらく
見せ付ける行為。さすがドS監督ハネケ。(本当にドSかはわかりません)

会話が始まりやっとそれが送られてきたビデオの映像を夫婦が見て
いるのだと気が付く。ここでやっと話が進むという安堵感を覚える。
(疲れた…)

ビデオ映像がジョルジュの実家までの道のりを映したものだったり、
あるアパートまでの道のりだったりでジョルジュの幼い頃の嫌な
思い出が甦ってくる。

記憶の奥に隠していた子供の頃の悪意の告発。それによって
ひとりの人の人生を変えてしまったということをやっと知る
ジョルジュ。

テープや送られてくるものに自分が記憶の奥底に隠した忌まわ
しい記憶が蘇ってきて、彼を追い詰めていく。この追い詰め方が
ドS監督ならでは。ジリジリ、ジリジリと真綿で首を絞める
ような嫌な追い詰め。

さて、この映画は宣伝文句に「衝撃のラストシーン」なんて
あったからみんなそれを期待するよね!!それは当たり前だよ
ね!!しか~し、途中のあるシーンが一番衝撃的で、ラストはね…。

誰がテープを送ってきたのかとか、なぜ送ったのか、という
ことは最後まで明白にはならない。監督曰く「それは見た人が
それぞれに考えてくれればいい」と。
(結局観客に丸投げか。これも心理的ドSだな)

アメリカ映画はラストで謎が解けてスッキリする。それが
わかりやすい反面もっとあやふやで意味深に終わらせた方が
記憶に残りやすい事もある。しかし、ヨーロッパ映画は余韻を
楽しむのが好きなのかスッキリ終わらせないで最終判断は観客
にゆだねるのも少なくない。

この映画で一番の衝撃シーンでは思わず「ワッ」と声を出し
てしまった。それはホラー映画を見ている時に出すような声
とは違う。本当に目の前で驚いた時にはこんな声を発して
しまうだろう。

それはある人物の死の場面。BGMも効果音もなく、想像を
超えた行動だったからに違いない。

あまりにも淡々と人の死に様を見せ付けられ、それがリアル
すぎてしばらくジョルジュ同様呆然としてしまった。こんな
事滅多にない。

そんなシーンがあったからさらに”衝撃のラスト”の謳い
文句に期待をしてしまった。ラストはしっかと目を見開いて
それ以上の衝撃を求めたけれどそこにあったのはあるふたり
の人物に接点があったらしい事のみ。
(これはある意味衝撃的でもあるけど…想像的衝撃なの?)

このラストの意味は上手く解説したいけれど、あまりにも
難解すぎる。どうとっても辻褄が合わないような犯人像。

実は大分前に観た映画。それでも記憶に残っているのは
犯人が誰かわからなくても、何もかもがあやふやで終わ
っていても、私の中でいろいろな憶測が出来る映画だった
から。見終わってあれこれ憶測できる映画は面白いと思う。

このドS監督ハネケさん、他の作品「ピアニスト」も
相当の問題作。ちょっとエロチックな作品という紹介だった
からついついスケベ心で見て、唖然としました。これカンヌ
も獲ったんですよね。

「ピアニスト」は主人公エリカ先生のあまりのM女ぶりに
ドン引き。フランス特有のロマンテックな物は一切なし。
タイトルからは想像できないほどのマニアックな性的嗜好。
でも話は比較的わかりやすく、やはりラストシーンは意味深
でした。

「隠された記憶」はアメリカでリメイク権を獲得し、監督
候補にロン・ハワード(ダ・ヴィンチ・コード)があがって
いるとこの映画を観た時点ではそんな話題もありました。
今はどうなっているのでしょうか。

もしロン・ハワードが撮ってくれて彼なりの解釈でこの
作品の結末を見せてくれれば、やっとモヤモヤが解消で
きるのかもしれません。

この作品を見た人、これから見る人はどんな風に解釈
したのか、とても興味あります。しかし、ハネケ監督作は観る
人を選ぶ映画なので心して観たほうがよいでしょう。


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『美しき暗殺者、その名はイーオン』
B000GJ0MT4イーオン・フラックス スタンダード・エディション [DVD]
ジェネオン エンタテインメント 2006-09-27

by G-Tools


監督 カリン・クサマ

あらすじ
 西暦2011年。人類は新種のウィルスにより99%が死滅。なんとか
ワクチンにより人類の生き残りは助かった。

 それから約300年後。ワクチン開発者の子孫は地球のリーダーとなり
秩序は守られているはずだった。しかし、政府の圧制にレジスタンスは
立ち上がり有能な暗殺者イーオン(シャーリーズ・セロン)は君主暗殺
の命を受けるのだった…



(これはるか昔に書いた物でお恥ずかしいので写真多用しています)

よくありがちな近未来の設定。人類のほとんどが死滅しているとか、独裁者、
それに対する反乱組織。はっきり言ってストーリー自体にあまり目新しさは
感じられない。

でも、そんなワンパターンで筋が見えてしまいそうな物語をちゃんと最後まで
面白く見られたのは、ひとえに主演のシャーリーズ・セロンのおかげ。
(この発言、かなり贔屓してますよね。だって好きなんだもん)

今までの出演作では金髪姿が多かった彼女。今作では多分初の黒髪ボブ
スタイル。
シャープで惚れ惚れします。正直、この髪型したいの。無理は承知。
でも、いつか、きっと、ね。
 aeon4

加えてアクションシーンが美しい。元バレリーナだったからなのでしょう
背筋がピンとしていて姿勢がすごくいい。こういうアクションは見ていて
気持ちがいいです。

コスチュームは黒のぴったりしたスーツが多い。そして目の保養には
部屋着の露出度の高さ。これほとんど半裸状態でしょ。見えそうで
見えない。ん~~もどかしい。
aeon1

aeon2

桜の木のシーンとか、和傘を持つ人がいたりとか、ファッションや
背景はアジアンチック。監督の好みなの?SFでアジアを感じると
安心したりする。

aeon3

見所はストーリーうんぬんよりも、アクションやファッションなど
の美しいかっこよさ。シャーリーズの魅力満載ってとこですね。


そんなシャーリーズは「モンスター」でアカデミー賞受賞しても
ちゃんと軽めのアクション映画に出てくれるのはファンとしては
うれしい事です。何しろ、お堅い話が苦手なもので…。

欲を言うならば、そんな立派なボディをお持ちならまた脱いで
くれてもいいんじゃない?と思うのです。昔の脱ぎ専門女優
からの脱皮はもう図れたから、また脱いでくれよ。昔のムダ
脱ぎシャーリーズに戻ってくれよ。


…と男心を代弁してみました。

さて、この「イーオン・フラックス」はアニメが原作です。
映画が公開された頃Gyaoでアニメの方を観ました。レン
タルにもあると思います。

アニメの方は映画と比べるとかなりアダルトな映像だったので
このまま実写にしたら脱いでくれていたのかな。ちょっと残念。

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以前にも予告編がUPされた時にここで書いた超話題作
「The Expendables」

expen

もう一度書きますと、アクション俳優大集合な映画なのです。
名前をあげたら好きな方は驚嘆、もしくは鼻血ものです。

まず、監督と主演がスタローン。共に行動するのがジェイソン・
ステイサム
ジェット・リー。ほら、これだけでも映画3本分
の価値アリですよね。

ドルフ・ラングレンミッキー・ローク、エリック・ロバーツ
もはや脇役にしても誰もが主演をはったことのある人たち。

もっとすごいのは、さらにブルース・ウィリス。さらにさらに
アクション知事シュワルツネッガーも多分チラッとだけ出演。
予告編にも出てました。

さて、そんなものすごいメンツを集めた映画の内容は…って
堅い事はいいじゃないか。これだけ揃えたなら面白いに違いない。

一応女性も出ているのね。で、ロマンス担当はやはりセクシーな
ジェイソン様になるわけか。たまらないぜ!!

★「The Expendables」の予告編は→ここ

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『養女として迎えた少女エスター。その日から
日常が恐怖に変わる…』

B002SSSUGIエスター [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-03-10

by G-Tools

監督:ジャウメ・コレット=セラ(蝋人形の館)

あらすじ
 コールマン家は夫ジョン、妻ケイト、息子ダニエル、娘マックスの
4人家族。マックスは耳が聞こえないが家族は幸せに暮らしていた。

 ある日養子をもらおうと孤児院を訪ねる夫婦。少し大人びてはいるが
頭もよく絵の才能もありそうなエスターを一目で気に入り養女に迎える事に。

 エスターのズレたファッションや言動は学校でのからかいの対象になる。
それをダニエルは「ダサイ」と冷ややかに見つめていた。

 マックスは手話の出来るエスターになついていたが、エスターの裏の
顔を知ってしまい、家族に伝えようとするが逆にエスターに脅されて
言いなりになるしかなかった。

 エスターをいじめた同級生がケガ、孤児院のシスターが行方不明、
次々に謎の事件が起こる。ケイトはエスターが全て仕組んでいるの
では?と証拠を探すが…



エスターちゃんのカラオケの十八番は「ZOO」byエコーズです。
♪愛をくださ~い WOW WOW 愛をくださ~い♪
(これヒント)

”怖い子供”をテーマにした映画を観る前にはあれこれ想像するわけです。
単純に考えればオーメンの女の子版。これが私の中で有力説。だって孤児で
出生にどうやら秘密がある。オーメン!!ダミアン!!

冒頭でケイトが悪夢で見る恐怖の流産シーン。It'sグロテスク!!
これはグロさも期待してよいかもな。実はこれが後々関係してくる
のかも、とも想像してしまうのです。

しかしケイトって流産したから養子を、って既に子供二人いるから
別にいいのでは?と思ってしまうのは日本人的考えなのか?これが
子供のいない夫婦で流産して、ならわかるのだけれど。

さて、無事コールマン家の養女となったエスターちゃん。初登校に
その日本で言うなら昭和の香りプンプンの服はいかがなものか。
レトロなオシャレと言えば聞こえはいいが…。その上聖書片手に
って同級生からすれば一風変わった不気味ちゃんだろうね。奇声
もあげちゃうし。

でも、いじめはいかん!!どんな見た目だっていじめはダメ!!

まぁ目には目と歯をぐらいのエスターちゃんはいじめた女子を
突き落としてケガをさせる。(…殺すとかじゃないの?)

次に孤児院のシスターが出生の秘密を暴こうとするのを阻止しようと
マックスを脅し協力させ、事故を起こし、その後ナイフでメッタ刺し。
(…雷が避雷針か何かに落ちてグサリとかじゃないの?)

ん??これはダミアンのような悪魔っ子の仕業ではないのか?
例えばギロチンのように首飛ばすとか、野犬が襲ってくるとか、
三輪車で二階から突き落とすとか。…これダミアン仕様だけど。


エスターちゃんは自らの手で排除していく。ナイフや放火、超常現象
なんて起こしません。そうエスターちゃんは身体は小さいが武闘派(?)。

どうやらケイトを排除したい様子。おや~~雲行きが怪しくなって
きたぞ。聖書に挟まれた今までの養父の写真。

よし、わかった!!エスターちゃんは極度のファザコンで父親に
自分だけが愛されたいんだよ。


わかるよ、エスターちゃん。私も子供の頃父親大好きで学生時代は
ファザコンというかかなり年上男性に惹かれてたよ。同じなんだね。

ケイト入院でチャンス到来。大人びたドレスに真っ赤な口紅。落ち込み
酒に溺れる夫ジョンにやさしく接近。「私がいるじゃない。うふん」
でも、悲しいかなメイクが合ってない。いくら大人びても10歳や
そこらの少女が色気出しても無理な話。

これがロリ好きな親父だったらエスターちゃんを受け入れただろうに。
…っていうかロリ好きそうならエスターちゃんは受け入れないか。

家族が次々に餌食になりケイトはフラフラする足で自宅へ戻り、娘
マックスを守ろうとする。

オチはね、正直想像を超えてました。スゲー!!エスター!!

DVDには別エンディングが入っていて、私はこちらが好みでした。
「私がエスターよ」にはゾッとしたし、続きそうでしょ。まぁ、本来の
エンディングの方がスッキリとは終わりますが。

エスターちゃんにはメイク習いたいぞ。粉はたいただけじゃ、あんな
風にはならないよね。何か秘密なメイク方法があるに違いない。

エスターちゃんの狂気も怖かったけど、この役を演じたのが当時
12歳のイザベルちゃんと言うのだからオチを知ってる私としては
末恐ろしいとはこの事だと思うのです。


姫川亜弓嬢が彼女を目の当たりにしたら「イザベル、恐ろしい子」と
言ってしまいそうなほど北島マヤぐらい、もしかしたらそれ以上に
恐ろしいエスター役のイザベル嬢なのでした。

エスター以外でいえば夫ジョンはピーター・サースガード。妻はマギー・
ギレンホールなんですね。「17歳の肖像」の人か。わかる、観てないけど。
しかも妻ケイトは今年度アカデミー賞にノミネートされたヴェラ・ファー
ミガ
。何気に豪華なキャストではないか。マックスちゃんの子も可愛かったぞ。

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『「私の娘は殺されました。犯人はこのクラスにいます。」
女教師の告白。破滅。そして復讐』


kokuhaku
監督:中島哲也(嫌われ松子の一生

あらすじ
 終業式が行われた3月。1年のクラス担任は「私の娘は事故死
ではなくこのクラスの生徒に殺された」と衝撃の告白をする。
そして自ら犯人たちに制裁を加えたと、そういい残し姿を消す。

 4月になり新しい担任のもと明るいクラスに戻ったかにみえたが
犯人Aは登校し続け、犯人Bは引きこもりになっていた。罪の
意識を感じさせないまま登校するAにクラスメートから陰惨な
いじめが始まる。


ブルーな色味を持ったこの映画は今までの中島監督作のカラフルで
ポップな色彩とは全く異なっている。

このブルーで色を感じさせない世界というのが娘を殺されて
ぽっかり心に穴の空いてしまった森口先生の虚しい世界を
表しているのだろう。そして、衝撃の告白を淡々と抑揚の
ない語り口でする彼女は冷たい氷の女と化していた。

終業式のホームルームで担任が今年度の印象を語る時には
大騒ぎをしてほとんど聞く耳を持たない生徒たち。それが
「犯人はこのクラスにいる」と告白した瞬間静まり返り
耳を傾け出す。

それはまだまだ思考が子供で所詮中学生の彼らにとっては
まるでサスペンス映画で犯人探しをする面白さだったのだろう。
どんな風に殺され、どんな証拠があって、それから導き出す
犯人像。

まるでコナンにでもなったかのような生徒たちはこっそり
ケータイで犯人探しを始める。そして、犯人の正体がわかる。
一言も森口先生は名前を出さずAとBと言っていた犯人たち。

牛乳に仕組んだ森口先生の制裁。

Aは新学期からも学校に登校し続け、Bは精神的に追い詰め
られ引きこもりになる。

そこから生徒たちの裁きが始まる。罪の意識もなく学校に来る
Aに対しいじめという名の制裁。いじめを正当化する理由は
”人殺しのくせに平気な顔をしている”それで充分だった。
しかし、生徒たちの正義感という名の暴力はやはりいじめで
しかない。

誰かが始めたいじめを右にならえでクラス全員が同調する。
これはいじめなんかではない、正義なんだ、と歪んだ正義感。
そこでいじめに加わらない生徒がいけにえになる。

全てが森口先生の計画通りに事が運んでいく。自分は姿を
見せなくても、あるきっかけを与えればまだまだ子供の
生徒たちは予定通りの行動をし、熱血な教師は先輩教師の
言うがままに動く。

Bの家庭は崩壊しつつあった。森口先生にとって憎いのは
直接手を下したBだがその事実を告げ「かわいそうに」と
自分の息子を擁護した母親の責任は重大だった。

殺された娘は”かわいそうでなく”、殺した息子がAに
そそのかされやったのだと思い込み”かわいそう”だと
感じる。歪んだモンスターペアレンツの感情。息子は
全然悪くない。

Aの理解者となった少女。心を通わせていたはずだった
のにAにとっては”ただの暇つぶし”。それが悲劇を呼ぶ。

Aは母親の愛情を渇望していて、Bは母親の愛情が過剰。
全く逆の母親の愛情。この映画では母親がきっかけを
作っている。

Aは自意識過剰で自分はバカな同級生たちとは違うと
常に思っていた。確かに成績は優秀で発明品で表彰も
された。それを母親に認められたい。母親に自分の存在を
知ってもらいたい。同情されたい。それが殺人につながる
のはやはり子供なりの単純な思考しかなかったという事。

自分の思う通りに事は運ぶはずだったのが注目されてしま
ったのはクズだと思っていたBの方。そして母親に注目
されたいが為だけに起こす最後の行動。

純粋で清らかな心を持つ幼い子供が単純な理由で殺され、
犯人であるAもBも、いじめを正義だとバカな理由で
正当化する生徒たちも、生きている。とても憎々しい。

ある感想で「今の子供は情報社会に生きていてググって
みればすぐに大丈夫だとわかるのに」と書いてあった。

違う。それは当事者の心境になっていないからだ。もし
あのクラスの生徒だったならば例え感染が0%に近いと
書いてあったとしても絶対ではない。もしかしたら例外も
ありうるかもしれない。その例外が自分かもしれない。
それは安心できる材料ではない。大人でなく、まだ子供
なのだから理解不足にもなるだろう。

だから、森口先生に触れられ驚いたり、キスしただけで
感染すると思い込むのだろう。まだまだ子供なのだ、
中学生と言えども。それに多数の情報の中で正しい物を
チョイスする能力だってまだまだかもしれない。むしろ
恐怖関連の情報の方が受け入れやすい。それは都市伝説が
学生の間で流れるような物。

大人ならば一蹴してしまう事も小中学生では面白話として
だんだんと本当らしくなってしまうだろう。

ところで感情を表に出さない森口先生が雨の中で声をあげて
泣いたシーンは胸が苦しくなった。が、すくっと立って姿勢よく
歩き出すシーンはゾッとした。強靭で目的に向かってまだ進んで
いこうとする意思。

抑揚のない森口先生の「どっかーん」は唯一声を張った
セリフで予想していた事なのにドキッとした。そして最後の
「なーんてね」の微笑みは冷たくヒンヤリと、でも心に重く
のしかかってきた。

あの研究室への階段は死刑台の階段のようにも見え、あの
逆回転時計で見せる爆発シーンは美しく残酷だった。

原作を読んでいても衝撃的なこの映画。原作ありきの映画で
ありがちな物足りなさを一切感じず、その上原作ラスト後
まで監督の独自の観点で描かれていた。

凄い映画に出会ってしまったものだ。松さんの残酷なまでに
冷ややかな口調と表情、Bの母親役の木村さんの息子を溺愛
する母が息子に恐怖を感じる毎日の表情は恐怖映画にも見える
一瞬たりとも気のおけない緊張感のあるシーンでした。

これは観て欲しい。しかし、観る人を選ぶ映画である事も確か。
見当違いの期待、例えば”犯人探し”目的だと少しも面白く
ない映画だそうだ。どこかでそんな感想を読んだ。多分その
先にある残酷な復讐劇や堕ちていく人々、身勝手な理由など
ちっとも興味がなかったのだろう。

そんな人もいるんだ。でも、私は凄い映画だと思った。イヤな
気分になるが好きな映画でもあったから。

☆以前、「告白」を読んだ後の感想も書きました→ここ
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『言葉は通じなくても、心は通じる。森の中で見つけた
心地いい場所』

B00209YZKK明るい瞳 [DVD]
アップリンク 2009-06-05

by G-Tools

監督:ジェローム・ボネル

あらすじ
 うまく自分の感情表現が出来ないファニー。病院に通院しながら兄夫婦の
家で暮らしている。時々起こす癇癪に兄は困りながらもやさしく接して
くれていた。

 ある日ファニーは兄嫁が浮気している現場を目撃。それを兄に伝えられ
ないイライラと「どうせ証拠がない」と開き直る兄嫁。とうとう取っ組み合い
のケンカをしてしまう。

 車で家出したファニーはドイツにある父の墓を目指す。途中で知り合った
ドイツ人のオスカー。言葉は通じなくても身振りでやりとりしていくうちに
ファニーとオスカーはお互いを意識し始める。



監督曰く「この映画は前半と後半の二部構成にしたかった」との言葉通り
テーマであるコミュニケーションのあり方が全く逆になっている。

前半は家族でちゃんと言葉でやりとりできているはずなのに上手くコミュニ
ケーションが取れずに心がすれ違う。

後半はフランス人ファニーとドイツ人オスカーの二人の話。相手の言葉
が通じない為身振りで伝えようとする。ちゃんと相手をわかろうとする
気持ちがコミュニケーションには大事だと教えてくれる。

ファニーのようにエキセントリックでどこでキレてしまうのか家族
さえもわからない人は自分でも迷惑をかけているのはわかっていても
どうにもできない。

その世話をする兄でもやはり最初は戸惑ったと妻に告白。両親が亡くなって
ファニーが頼れるのは自分だけ。見捨てる事が出来るはずもない。

そんな難しい小姑と同居している兄嫁も大変だろう。ファニーに気を
使いながら家事をこなす。自分の夫は少し几帳面すぎる面がある。
だからと言って浮気していいとは言えない。

普通にバイトして、普通に兄夫婦と暮らしていても、たまに心地悪さを
感じる。何でも言える兄だけどやはり一番大事なのは妹でなく妻なのだ。

車で家出したファニーは父の墓を目指す。一度も行った事のない父の墓。
村の名前だけを頼りに車を走らせる。が、お金も底をついてきた。

森に住むきこりのオスカー。全く話が通じないけれど父の墓まで案内
してくれた。そして父の墓に”ボンジュール”とあいさつしてくれた。

しばらくオスカーの家でやっかいになるファニー。言葉は通じなくても
何とかなるもんだ。だって、心は少しずつ近づいていくのがわかるから。

森の中を歩いて、立ち止まってキス。また歩いて、立ち止まってキス。
それを繰り返す二人は初恋の相手と両想いになれたカップルのように
子供っぽく、純粋。

そのまま森の中で関係を結ぶ。オスカーの背中とファニーの指先しか
映らない場面。でもファニーの指先が言葉よりも雄弁に語っている。

ラスト。走り続けるかに見えた車。しかし、ブレーキランプがつく。

フランス映画特有の『後は観た人が考えて』の終わり方。でも余韻が残る
終わり方。映画全体を包み込むシューマンのピアノ曲がやさしく穏やかな
空気を感じさせてくれる。

誰でも相手とコミュニケーションが上手くとれない時がある。誰でも
ファニーと同じ。

ファニーは家族と住んでいる時は閉塞感、家出をして開放感、オスカーと
心を通わせていく事でやっと安堵感を手に入れたような気がします。

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