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ローズ・イン・タイドランド [DVD]ローズ・イン・タイドランド [DVD]
テリー・ギリアム

東北新社 2007-01-26
売り上げランキング : 35270

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監督:テリー・ギリアム(「12モンキーズ」)

あらすじ
 ジェライザ・ローズ(ジョデル・フェルランド)は空想好きな
女の子。パパ(ジェフ・ブリッジス)とママ(ジェニファー・
テイリー
)はローズ そっちのけで今日もクスリでトリップ。

 ある日ママが死んでしまい、パパと二人で亡きおばあちゃんの
家へ行く事になる。『ほこりだらけの家だけど、パパと二人なら
なんとかなるわ』そんなローズの願いもむなしくクスリでトリップ
したままパパは動かなくなってしまう…。


 『不思議の国のアリス』をモチーフに…なんて宣伝文句だった
らしいけれど、そんな正統派ファンタジーを期待してはいけません。

 こんな話あったりして。デートムービーを期待したカップルが
あまりにもダークな内容についていけず暗い気持ちのまま帰宅。
そしてそのまま別れてしまいました、なんて。

 私だったら「ローズ・イン・タイランド」に誘ってくれるような
男子は大歓迎ですけどね。リンチやタラちゃんも観に行ってくれ
そうだし。
(悲しいかな、そんな人は現実にはいないけど)

 さて、この映画はローズちゃんがヤバすぎる現実を逃避しようと
空想世界と現実を行ったり来たりする話。

 冒頭からヤク中の両親の為にいたいけなローズちゃんは注射器に
クスリを用意して、パパに打ってあげちゃいます、別にイヤがりも
せずに食事の用意するのと同じ感覚で。

 パパも「ちょっとバカンスへ行ってくるよ」なんてセリフで
トリップしちゃいます。そんなロッカー崩れのパパに扮している
のがジェフさま。やさぐれ中年姿でもス・テ・キ…なはずないか
(”ことぶき”印って日本好きなの?ギリアム)
  

 さて、そんな問題作の映画を監督したのは本作で復活したテリー・
ギリアム。まぁ、この前にも後にも製作トラブルになるのは性(さが)
なのか?

 初恋と言うと胸キュンの可愛らしいものを想像するかと思いますが
この映画では10歳のローズちゃんの初恋がタブーギリギリで描かれ
ています。特にキスごっこはヤバいでしょ。

 ローズちゃんの初恋相手こと彼女の王子様は隣に住む身体は大人
でも精神年齢はローズちゃんよりもかなり下のディケンズ。
 見た目もイケメン王子ではなく、不気味王子。
  
 そんなローズちゃんも空想好きといえば聞こえはいいけれど、
頭だけのバービー人形と会話する妄想遊びが大好き。ちなみに
ママは妊娠中もクスリはやめなかったと豪語してました。って
ことは…
  
 お隣のディケンズの姉デルがパパと昔恋仲だった事もあり、親切に
されるけど好奇心いっぱいのローズちゃん、覗いてはいけない世界を
覗いてデルの怒りをかってしまいます。

 しかも、デルによってパパが松崎しげるばりのブロンズ肌にされて
しまいます。No~~~~~~!!Σ(゚ロ゚ノ)ノ
(どういう事なのかは映画で確認)

 子育て放棄のネグレクトのヤク中両親という設定から不快に思う
人はファンタジーなんて謳い文句を信用せずにこの映画は観ない方が
賢明でしょう。純粋なファンタジーのディズニーアニメでも観て
下さい。

 例えるならティム・バートンの世界にたくさん毒(クスリ込み)を
混ぜたようなギリアムの世界。ハマった私はまんまとヤク中ならぬ
ギリアム中毒になってしまいましたとさ…なんてクスリの話題は
今ヤバすぎますなぁ( ̄∇ ̄*)ゞ

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   <独特の世界観のギリアム映画>
    

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「人魚の恋の行方は?期限はたった三日間」
 aqua
(左がジュリア・ロバーツの姪、エリックの娘のエマ・ロバーツ。
右がシンガーのJOJO)

監督:エリザベス・アレン

あらすじ
 わたしはクレア(エマ・ロバーツ)、親友のヘイリー(ジョアンナ・
”ジョジョ”・レヴェス
)とビーチに出かけ、憧れのレイモンド
ジェイク・マクドーマン)を今日も眺めてるんだ。

 だって、声なんてかけられないわよ。ドキドキしちゃうんだもん。
でもね、レイとの恋より悲しい現実がわたしたちを待っているの。
もうすぐママの仕事の都合でヘイリーが引っ越しちゃうの。

 嵐の日の翌日、わたしたちはプールで人魚を助けてあげたの。
彼女の名前はアクアマリン(サラ・パクストン)。昼間は人間の
姿になれるけど、水に濡れたり太陽が沈むと人魚に戻っちゃうん
だって。

 でね、アクアマリンは愛を探しに陸にやってきたの、それも期限は
たった三日しかないのよ。もし愛が見つかんなきゃ海に戻されて好き
でもない相手と結婚させられちゃうのよ。

 人魚は助けてくれた人の願いをかなえてくれると言われちゃ協力
しないわけにはいかないわよね。わたしとヘイリーの願いはもちろん
引越しの中止。

 でもね、よりによってアクアマリンの一目惚れの相手があのレイモンド
なんて…。複雑な気持ちだけど、頑張んなくちゃね、友情の為に。


 夏にピッタリのティーンムービーです。遠い昔の10代の頃の純真さを
思い出しました。そう、かなり遠い昔の…(〃⌒∇⌒)ゞえへへっ♪

 クレアとヘイリーは超奥手。レイモンドに「大丈夫?」と声をかけ
られただけでキャーキャー喜んでしまう。そのくせ、恋愛マニュアル本
が家に大量にあるから、恋愛には興味津々。

 そこへ新参者の人魚アクアマリン登場。ふたりの憧れのレイモンドに
にいきなり「私を愛してる?」と恋の告白。暴走人魚現る!ですよ。
 なんじゃコイツはっ。ムカッときたふたりだけど、人魚を助けたら
願いを叶えてくれると聞くと即協力。

 ま、恋より友情の方が大事だってことだね。

 世間知らずのアクアマリンに先輩として恋のアドバイスをする。
なにしろ自分たちでは実行できなかった恋のテクもアクアマリンは
臆することなくやってくれちゃうからね。
 そりゃ、恋愛の先生になった気分で気持ちいいよね。

 ちゃんとお約束キャラの嫌味なライバルグループももちろん登場。
これがファッションはセレブなのに、あまりキレイじゃないんだよなぁ。
 普通きつい顔の美人でしょ。胸も全然ないよ(冒頭胸があるような
発言があったけど、無理でしょ)


 で、レイモンドってイケメンの若者もいい青年なんだよなぁ。誰か
に似てると思ったらダナ・カービーを若くして爽やかにして美形に
した感じ。
(コメディファンでなきゃわからないかも。でも笑顔の感じが似てる)
 
 ヘイリーは母親の仕事の都合で引越しばかりの生活。それがここで
クレアという大事な親友ができたからどうにか母親の仕事がダメになれば
と考えていた。だけど周りから母親が「よかったわね、仕事認められて」
と言われるのを聞くと自分勝手な願いだと気持ちは複雑になってくる。

 だから、アクアマリンに叶えてもらう願いはラストで変更される。
クレアもヘイリーもアクアマリンとの出会いで”愛”の意味がわかった
のかもしれません。
 親子の愛、恋人同士の愛、そして…
 
 とにかくかわいいお話の一言です。アクアマリンの恋とクレアと
ヘイリーの友情の爽やかな映画。
 あぁ、心が洗われていくようだよ~~

 最近の日本のティーン物っていうか小説を含む、が過激な恋愛を
描いている事が多いので、こういう昔ながらの純粋でかわいらしい
恋愛映画を観るとホッとします

 …もしやそれって若くないってことなのか??

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監督:ビーバン・キドロン(ブリジット・ジョーンズの日記)

出演:マルチェラ・プランケット(シンデレラ)

    キャスリーン・ターナー(継母)

    ジェーン・バーキン(マブ)

    デヴィッド・ワーナー(父親)

    カトリン・カートリッジ(義理の姉)
『お馴染みシンデレラにロックテイストちょいと加え~♪』
ものがたり
 貴族の娘セゾーラは慎ましく質素に父の帰りを待ち暮らしていた。やっと
帰ってきた父は再婚相手とその娘2人を突然連れてきてセゾーラは驚く。

 父に上手く取り入る継母と義姉。倒れた執事の代わりに下働きを強制
されるセゾーラはいつのまにかシンデレラ(灰かぶり)と呼ばれるように
なってしまった。

 実は継母たちは貴族の名前が欲しかっただけ。目的は娘2人を舞踏会に
行かせ、玉の輿にのって贅沢三昧の暮らしが目的。案の定、セゾーラの
家も彼女たちの散財のせいで火の車になってしまっていた。

 お城で舞踏会開催が決定。セゾーラを残し着飾って出掛ける継母と義姉。
洞窟に住む不思議な女性マブの助けを借りて、セゾーラはブルーの
ドレスと花びらで作られた靴で舞踏会に向かうのであった…


 最近スマスマでジェーン・バーキンを久々に観た事もあり、タイトル
に惹かれてレンタル(^▽^)

 でも注意しておきますが、これはおフランス物でもジェーン・バーキン
がシンデレラをやる
映画ではありませんd(^-^) 彼女は童話で言う
所の魔法使い役、この映画では人間のような人魚のような不思議な力を
持った女性の役です。

 童話とは違う点がいくつかあって…
*セゾーラは貴族だけどお金がないのを知っているから倹約家。
*馬車でなく、移動はオープンカーや汽車
*マブは洞窟に住んでいて何かとセゾーラに親切にしてくれる。実は
過去に執事と恋仲で…
*おなじみのかぼちゃの馬車は出てこない。お城へは洞窟の湖に飛び込んで
瞬間移動。しかもガラスの靴ではなく、花びらの靴。(パープルでかわいい)
*セゾーラの父親は継母に毒を盛られて弱ってはいるが健在。
*舞踏会はワルツでなく、ジャズのビッグバンドが演奏。
*道楽王子は結婚に興味がないが、女王の命令で仕方なく舞踏会に出席


 想像していたような甘いファンタジーでなかったことに安心。
それに少し心配してたんですよね、ミュージカルなんじゃないかって。
全くそんな心配いりませんでした((●´ー`)=3

 義姉が父親に高価なプレゼントをねだるシーンはまるで「リア王」
の場面のようでした。末娘の立場がセゾーラです。
 姉所有のおしゃれな靴の数々。継母が”歩きにくい靴”をすすめていた
のは靴なら人目をひくのは機能よりデザイン、女なら性格より見た目って
事を言いたかったのでしょうか。
 …にしても、キャスリ-ン・ターナー、貫禄ついたなぁ

 基本の流れはシンデレラだけど、それに現実的な要素やロックな音楽
を加えたとても楽しい映画でした。これは掘り出し物ですよ~ヽ(*^▽^*)ノ

 映画の雰囲気をわかってもらえるように映画の場面をご紹介☆~(^-゜)v
cind1   cind2
<羊と幸せに暮らしていたセゾーラ> <列車でやってきた悪女軍団>
cind4   cind3
<働き者のセゾーラに対し黒のランジェリーで悪巧みの姉2人>
cind5   cind6
<ロカビリーでセゾーラを口説く王子> <バイクでセゾーラを探す王子たち>
cind7   cind8
<魔女っぽい雰囲気のマブ(人魚?)> <別れても想いあっていたマブと執事>

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監督 ティム・バートン (「チャーリーとチョコレート工場」)

出演 ジョニー・デップ (エドワード・ハサミ男)

    ウィノナ・ライダー (キム・女子高生)

    ダイアン・ウィースト (ペグ・キムの母親)

    アンソニ・マイケル・ホール (ジム・キムの恋人)

    アラン・アーキン (ビル・キムの父親)

『誰よりも純粋なエドワードの美しくも哀しい恋物語』
ものがたり
 両手がハサミになっているエドワードは発明家によって
作られた人造人間。あとは両手をつけて完成という時に
発明家は亡くなってしまった。

 ひとりぼっちのエドワードの屋敷に現れた訪問販売の
ペグによって彼女の家にひきとられることになる。そこで
エドワードは彼女の娘キムに一目惚れしてしまう。

 一見異様な風貌のエドワードを人々は遠巻きに見ていたが
彼の芸術的なハサミさばきによって街の人気者になっていく。

 しかし、ジムの悪巧みでエドワードは強盗の罪をかぶせられ
てしまう。その事件が元で街の人たちは手の平を返したように
エドワードを避け始める。そして、悲劇が…。


感想
 これはティム・バートン監督に興味を持つ事になった
きっかけの映画です。もう18年も前なんですね、それ
なのに今見てもちっとも色あせてません。

 ジョニー・デップ扮するエドワードは白塗り、パンクヘア、
ゴシック調衣装そして両手はハサミ。バートンの描くキャラ
がそのまんま出てきたようです。
 悲しみや孤独のオーラが体中から出ているので、映画も
笑えたり楽しい場面もあるけれど、隅っこに物哀しさが
感じられます。

 実はこれを見たはウィノナ好きだったことからなんですが、
この金髪は…。キムはおとぎ話のお姫さまのような役なので
金髪なんでしょうね。
 これはまぁいいけどウィノナにはやっぱりショートでしょ。

 エドワードは発明家と屋敷に二人っきりで他の人との接触が
なかったから街に出た彼は生まれたばかりの子供のように
オドオドしているし、心は真っ白のままです。

 それがゴシック調の屋敷から人工的ポップな色彩の街に
出てきて人々と接することによって、チヤホヤされたり
急に突き放されたり、人間の自分勝手な感情によって純粋な
心がどんどんキズついていくエドワード。

 自分が恋したキムに振り向いてもらえない悲しさ、好きでも
自分の両手ではキムを抱きしめたら傷つけてしまうつらさ、
見ている方まで心がズキズキ痛みます。

 ラストの雪の舞い散るシーンはとても美しいです。そして
同時に悲しいです。エドワードの心は今もこの雪のように
真っ白でキムだけを想い続けているんでしょうね。

 毎年雪が降る季節にはこの映画がとても観たくなります。
   
実はこの映画を紹介したきっかけはこれ。

『プーリップ/シザーハンズ・エドワード』

映画ファンとしては手元において置きたい

です。(クリックで購入画面へ)

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監督 ドナルド・ペトリ

出演 リンジー・ローハン (アシュレー)

    クリス・パイン (ジェイク)

    フェイゾン・ラヴ (デイモン)

    サミーラ・アームストロング (マギー)

    マクフライ (新人バンド)
『わたしのラッキーはどこへ行っちゃったの?』
ものがたり
 アシュレーは強運の持ち主。今日も会社のトラブルを幸運
に変え、昇進街道をまっしぐら。

 ジェイクは逆に運に見放される人生を歩んでいた。今日も
新人バンドの売り込みに失敗してしまった。

 そんな全く正反対の人生を歩いていたふたりが仮面パーティ
でキスをしたとたんに運勢が逆転してしまうのであった。


感想
 ティーンアイドル、リンジー・ローハン主演のラブ・ファンタジー。
『プリティ・ピンク・コメディ』シリーズの作品という事でピンクを
基調としたジャケットで女の子心をくすぐります。

<アシュレーの強運>
*手を上げるとタクシーがすぐにつかまる。
*スピードくじは外れたことがない。
*エレベーターでイケメンGet、しかも御曹司。

<ジェイクの不運>
*外に出ると鳥のフンが落ちてくる。
*小銭を拾おうとしたらズボンが破れる。
*大事なライブの機材を壊してしまう。

 そんな二人の人生が入れ替わってしまう。ジェイクに
とっては今までの不運もこの成功の為なんだと感謝。家も
豪華な部屋を用意されるし、自分がマネージャーをする
バンドの評判も上がり、絶好調。

 いきなりアンラッキー・ガールになったアシュレーは
仕事もクビ、警察の厄介になること多々。人に関わると
その人まで迷惑をかけてしまう。

 自分のラッキーを取り戻すには、パーティでキスした相手
と再びキスしなければならないと知り、彼を探すことに。
相手は20人のダンサーの中のひとりだと思い込んだアシュ
レーは名簿片手に次々にキスしていく。
 中には結婚式最中の相手もいて、式をメチャクチャに
してしまうことに。

 偶然出会ったアシュレーとジェイク、その問題のキスの
相手とは知らないアシュレーは彼に惹かれ始める。ジェイク
も昔の自分を見ているような危ういアシュレーの事が気に
なり始めてくる。

 アシュレーがキスの相手がジェイクだと知った後の彼女は
複雑な心境に。それは自分にとってはラッキーは戻ってくる
けれど彼にとってみれば…。

 アシュレーのファッションもステキです。間違って届いた
”サラ・ジェシカ・パーカー”のドレスがオレンジで着た姿
はコートでよくわからないものの裾のラインがキレイでした。

 最初ダサいジェイクがラッキーを手にした後から洋服から
ヘアースタイルなどが洗練されてきてイケメンくんに変身。
 二人の運命が逆転してからの外見的変化も見ものです。

ジェイクがマネージャーを務めるバンド”マクフライ”の
音楽も明るいロックで耳に入りやすいです。
 この”マクフライ”は実在するバンドで映画の中で演奏
された曲はファースト・アルバムに入っています。彼らも
要チェックですね。

 アシュレーは自分のラッキーを取り戻す事ができるのか、
そして二人の恋の行方は?
 とても明るい雰囲気で難しい事を考えないで軽い気持ちで
観られる楽しい映画でした。

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監督 カイサ・ラスティモ

出演 カトリーナ・ダヴィ (ヘイフラワー)

    ティルダ・キアンレト (キルトシュー)

    アンディ・ヴィルマヴィルタ (パパ)

    ミンナ・スローネン (ママ)


ものがたり
 ヘイフラワーはあと一週間で小学生。だけど、心配が山づみ。
妹のキルトシューはわがままだし、パパはじゃがいもの研究に
夢中、ママは家事が大の苦手。

 キルトシューの面倒から家の中の事まで一手に受け持つヘイ
フラワー。夜こっそり神さまにお願いをする「うちを普通の家族
にしてください」と。


感想
 フィンランドといえば思い出すのは映画「かもめ食堂」と
F1好きにはキミ・ライコネン、それに北欧家具でしょうか。

 ヘイフラワーとキルトシュー姉妹のかわいさしさがいっぱい
詰まった映画で、観終わった後はほんわか幸せ気分になります。
 それに加えて、ポップな色彩の家具や小物。インテリアや
雑貨好きにはたまらない場面ばかりです。
(青に黄色って難しそうだけど、うまく合わせています。
服やインテリアの配色の参考になるかもしれません)

 7歳なのにすごく出来た姉のヘイフラワーとわがまま放題の
キルトシュー、ちょっとズレてる両親とハデハデなお隣さん
ぐらいしか登場しないのでわかりやすいし、時間も70分
ちょっとなのでサラッと観れそうです。

 キルトシューばかりにやさしくする両親に反抗して口を
きかないというストライキを始めたヘイフラワー。そんな
彼女の心を開こうとお隣さんが「パン生地セラピー」なる
色のついたパン生地をねんどのように使っていろんな形を
作るという半分遊びのような事を始める。
(子供の頃のねんど遊びの延長のようなもの)

 この映画はとってもカラフルだけど、配色がとてもいいので
色彩的にも楽しめる映画です。ぜひ、インテリアや雑貨の
参考にしてみてはどうでしょうか。

 flower1
 flower
 

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監督 ジャック・ドゥミ

出演 カトリーヌ・ドヌーヴ (青の国の王女)

    ジャン・マレー (青の国の国王)

    ジャック・ペラン (赤の国の王子)

    デルフィーヌ・セイリグ (リラの妖精)


ものがたり
 むかしむかし青の国には国王と美しい王妃、王女が住んで
いました。とことがある日王妃は「再婚するならわたしよりも
美しい人を」と国王に言い残し死んでしまいました。

 王妃よりも美しい…それは娘である王女しかいない。国王は
王女にプロポーズするも、困り果てた王女はリラの妖精の
助けで”ロバの皮”をかぶり、隣の国に逃げてしまいました。
 
 隣の赤の国で下女として働く王女、”ロバの皮”をかぶって
いる為誰もよりつきません。ところが小屋でこっそりときれい
なドレスを着ているのを赤の国の王子に見つかってしまい
ました。


感想
 主演のカトリーヌ・ドヌーヴがとても美しいです。それに
映像もデジタルリマスターしてあるので、色彩の美しさが
際立っています。

 一応ミュージカル映画らしいけれど、そんなに歌い踊る
シーンはないから、苦手な人でも充分楽しめるような気が
します。

 話はおとぎ話なので甘いところもあってツッコミ所が
ちょこちょこあります。それでも飽きることなくなかなか
面白い内容でした。

 原作者が「シンデレラ」も書いているだけあって、同じような
設定があるのもご愛嬌。重要なアイテムとして”ガラスの靴”
ではなくケーキに隠した”指輪”が登場します。

 原作を知らなくても大体ラストはこうなるだろうという
予想に反して、映画ならではのすごい乗り物が結婚式の
シーンに登場します。これにはかなりの人がビックリするか
引いてしまうか、でしょうねぇ。時代背景を無視しています
から。(まぁファンタジーだからあり??)

 それにしてもドヌーヴは年老いても美しいですが、この作品や
「昼顔」などの頃なんてブロンドの髪に抜けるような白い肌で
高貴な顔立ち、完璧な美貌です。

 同じフランス映画でもジャンヌ・モローやブリジット・
バルドーもこの頃はすごくきれいだけれど、今はやっぱり
老いを感じてしまいます。その点ドヌーブはきれいに年を
重ねているという印象です。

 「ロバと王女」の監督&ドヌーヴはあの有名な「シェルブール
の雨傘」でも一緒に組んでました。同じ頃なのでこちらでも
美しきドヌーヴの姿が見られますよ。   

拍手

 

監督 アグスティン・ディアス・ヤネス

出演 ヴィクトリア・アブリル (ロラ:天国の使者)

    ペネロペ・クルス (カルメン:地獄の使者)

    ファニー・アルダン (マリーナ:天国の司令官)

    ガエル・ガルシア・ベルナル (ジャック:地獄の司令官)

    デミアン・ビチル (マニ:ボクサー)
あらすじ
 天国の使者ロラはある魂の救済をする為に地上におりる。
一人のボクサーの魂が天国へ行くか地獄かで今まで保って
きた均衡が崩れてしまうから。

 ロラはそのボクサーのマニの妻として彼をどうにかして
天国に行けるように画策するが、マニのいとことして
地獄の使者カルメンが現れ、ことごとくロラの邪魔をしていく。


感想
 監督はペドロ・アルモドバルじゃないんですね。
スペイン、ヴィクトリア、ペネロペ、ガエルと連想ゲームすると
答えは絶対アルモドバルなんですが。

 天国と地獄の攻防戦って、少し前に見たロシア映画「ナイト・
ウォッチ」みたいです。あれは3部作の1作目でどうも消化不良
でしたが。

 天国側の親玉がファニー・アルダン…最近ヨーロッパ系はごぶさた
なんで、調べてみると…「永遠のマリア・カラス」の人ですか、
観ていないけど。
 しかも、トリュフォーの元妻!!とは、しっかり覚えておきますよ。

 地獄側の親玉はガエル・ガルシア・ベルナル、彼は有名ですね。
小柄なのにセクシービーム全開です。昔、『目で妊娠させる』の
キャッチコピーでおなじみだった”ヴァンサン・ペレーズ”と
同じ匂いを感じます。まだ若いのに、将来が楽しみです。

 そんな母と子のような年齢差のふたりが恋しているなんて、
さすがヨーロッパです。違和感ないというか、現実でもありえ
そうです。「愛人」の原作者デュラスのようです。

 さて物語はどう考えてもダメ亭主で借金もあるマニを天国送りだなんて
正直こんな男地獄に堕ちてしまえ!!と何度心の中で叫んだか。

 借金とりがこようが警備員の仕事を一日で首になろうが、お金を
稼ぐのは妻役の天国の使者ロラ。自分はボクサーの夢をあきらめ
きれないんだか知らないけど、家でゴロゴロしているかロラと
激しいHをしてるか。 

 この、性欲のかたまり野郎が!!(おっと暴言吐いてしまいました)

 最初は敵対していたロラと地獄の使者カルメン(ペネロペ生き生き
しています)が地獄の政治的陰謀から手を組む事に。親玉通しの
関係もあってのことだけど。
 とにかくダメ亭主の心に懺悔の気持ちを芽生えさせなければ、
地獄へ直行してしまう。

 借金をロラとカルメンがどうにかして、亭主改造ならぬ
改心計画させようと勤めていたスーパーで強盗という強行手段。
(そうね時間がないからね、って犯罪はいかんです)

 その結果ダメ亭主はめでたく天国へ行けるのか、やっぱり
地獄へ行ってしまうのか、観てのお楽しみ。

 女優ふたりがとってもナイスです。 ロラのヴィクトリア・
アブリルは白のコート、カルメンのペネロペ・クルスは黒の
ジャケットとまさに色で表現した天国と地獄。

 特にペネロペの男前なカルメン(実は…というオチがある)が
ハリウッド映画と違ってすごくいいです。
 ペネロペ、小さい男(○○、名前は出せませんファンが怖いから)
に連れてこられてハリウッドでは男優の横にいるキレイなだけの
ヒロインに成り下がってしまいましたから、○○の呪縛が解けて
おめでとうですよ、全く。

 この映画面白いのは天国はモノクロでフランス語、地獄は
カラーで英語、地上はカラーのスペイン語になっています。
(字幕追うのがいっぱいいっぱいで解説読んでへぇ〜という感じでした)

最後の最後でオマケの出演者あり。「ハモンハモン」でペネロペと
立ち○○○をしていた濃い顔のあの人ですよぉ。
(スペイン映画では超有名、しかしハリウッド映画では…の彼)

 久々に眠くならないヨーロッパ映画を堪能しました。アルモドバル
以外でもあなどれないな、スペインは。

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