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 キリ番6000を自分で踏んでしまったサイモンです
 GWは楽しめましたでしょうか。そんなGW最終日にとっておきの
フェロモン女優の登場です

 スカーレット・ヨハンソンが5/20全米で
歌手デビューですよ、旦那!!


 あの唇ばかりに気をとられて、声ってどんなだっけ…と思い出せま
せんが

 アルバムタイトルは「Anywhere I Lay My Head」
 トム・ウェイツのカバーアルバムです。
トム・ウェイツを選ぶとは小娘なかなかやるなっ
 しかも、デヴィッド・ボウイが2曲参加しているとは、「プレステージ」で
魅了されたか、デヴィッド・ボウイ!?


 とりあえず、公開ホヤホヤのPVをご覧あれ

  スカーレット・ヨハンソン「Falling Down」
 

 …まぁ歌唱力の話はいいじゃないか
 これ売れるのかなぁ。スカヨハファンは買うだろうなぁ。ジャケ買い
もありだろうな。

 日本みたいにCDプラスPVのDVDなんかつけてくれた日には
買ってしまいそうです。ポスターだけでも欲しいなぁ。

 比べるのもかわいそうかもしれませんが、自分が好きなアーティスト
ホリー・コールもトム・ウェイツのカバーアルバム「テンプテーション」
ってのを出していまして…これが最高に好きなんですよ
(PVの曲「Falling down」も入っています)

 オリジナルはもちろん、興味あればホリーも聴いてみて下さい

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『叫び声とともに現れる赤い服の女』
 
監督:黒沢清(「アカルイミライ」)

出演:役所広司(吉岡登/連続殺人事件担当刑事)

    小西真奈美(仁村春江/吉岡の恋人)

    葉月里緒菜(赤い服の女)

    伊原剛志(宮地徹/吉岡の同僚刑事)

    オダギリジョー(高木/精神科医)

 連続する同じ手口の殺人事件。海水に顔をつけて殺される被害者たち。
事件担当の刑事吉岡は発見された証拠から自分が殺人犯ではないかと
思い始めるのであった…

 見に覚えのある電気コード、それは俺の家の物と同じだ。
 最近フラッシュバックで甦る記憶は誰かを殺す場面。

 俺が殺したのか?俺が犯人なのか?

 同じ手口の事件が再びおこり、息子を殺害した容疑で父親が逮捕
される。が、父親は自分だけが見える何かに怯えていた。

 薄暗い自宅に突然地震のような揺れ、そして女の叫び声。幻聴か?

 「わたしはあなたを待っていた…」

 赤い服の女が俺の前に現れる。その顔も声も感情がない。ただ目つき
だけは異様な光を放っていた。
 その日から女は俺に付きまとい始めた。
 
 再び殺人がおこり、男が同じ手口で殺される。容疑者は不倫関係に
あった同僚の女。

 だが俺はわかり始めていた。あの女が何の目的で俺の前に現れたのか。
容疑者たちと俺との接点があったからだ。

 昔の記憶。それは湾岸を渡るフェリー、そこから見える精神病院。
その窓からこっちを覗く赤い服の女。

 次は俺が恋人を殺してしまうかもしれない。春江を俺のそばから
遠ざけなければ。そして、あの病院にいる女を見つけなければ。

 「あなただけを許します…」

 そう告げた赤い服の女。が、すでに何もかもが遅かった。女の恨み
は増幅していたのだ。

 「わたしは死んだ。だから、みんなも死んでください…」


 ママ~~怖いよ~~幽霊なのに触れるよ~~ちゃんとドアから
出て行くよ~~空も飛ぶよ~~


 始めはサイコサスペンスなのに、赤い服の女が登場してからは
ホラーに。久々に観た葉月里緒菜ってホラー顔だったのですね。
 あの大きな目がギョロッとして、無表情でこっちにゆっくりと
近づく…ガクブル(((;゚д゚)))ガクブル

 特に事件が解決したと思って安心してたら、訪れる恐怖。
 え~~ん、女が上から降って来たよぉ~~。
 
 自分の存在をわかってもらいたかった女の恨みは特定の人に
向けてではなかった。
 貞子より強力な怨念に、ギブアップっす!自宅にサラウンドシステム
でもあろうものならば、あのラストシーンに恐怖は二倍二倍

 やはり、日本のホラーはジメッとして怖いです

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『イケメン妄想王子、隣人に恋をする』
 
監督:ミシェル・ゴンドリー(「エターナル・サンシャイン」)

出演:ガエル・ガルシア・ベルナル(ステファン)

    シャルロット・ゲンズブール(ステファニー)

    ミュウ=ミュウ(クリスティーヌ/ステファンの母)

    アラン・シャバ(ギイ/ステファンの上司)

    エマ・ドゥ・コーヌ(ゾーイ/ステファニーの友人)

あらすじ
 自称イラストレータのステファンは父の死によりメキシコから母の
いるパリに戻ってくる。母のすすめで勤めた会社ではカレンダー製作の
地味な作業、本当は自分のイラストを使ってもらうつもりだったのに。

 母が大家のアパートで暮らし始めるステファンに素敵な出会いが。
隣に引っ越してきたフランスの香り漂うステファニーと友人のゾーイ。

 隣人である事を隠し、最初はゾーイに好意を持つが話をするうちに
ステファニーに恋し始めるステファン。

 彼は妄想の世界の中でステファニーとデートを繰り返す。現実では
隣人ともましてやステファニーに愛の告白なんて言えないまま。が、
ステファンの脳内は現実と妄想がゴチャゴチャになっていく…


 いつまでも透明感のある女優シャルロット。子供の頃から変化が
ないような気がします。それに対してガエルの母親役がミュウ=ミュウ
だったなんて…ショックかも。

 「読書する女」のベリーショートのミュウ=ミュウですよね。もう
20年前だから老けて当然か…

 まぁそれよりも「エターナル・サンシャイン」で恋愛のツボを突いて
きたミシェル・ゴンドリー監督作、期待しました~~。予告編から
ファンタジーな映像でしたからね。

 妄想王子ステファンの妄想のシーンは大好物手作り感のある
コマ送りの映像とほつれたぬいぐるみたち。もしかしたら「ナイトメア・
ビフォア・クリスマス」が好きだとこの妄想シーンだけは好きかも

 最初は現実と妄想の区別がついたのに、ステファンの恋心が募るに
したがって二つの世界の境界線があやふやになっていく。
 告白してふられるぐらいなら妄想世界に逃亡してしまえ、という
思いから?


 恋愛映画を観ると男女どっちかに感情移入するのに、これは出来な
かった。なにしろステファンの妄想は暴走モードだし、ステファニー
の彼に対する気持ちもイマイチわかりにくかった。

 ただ、恋するきっかけに共通の趣味嗜好は大切。友人ゾーイかわいい
じゃんと思っていたステファンがステファニーの部屋で馬のぬいぐるみや
船を見つけると、その話で意気投合。それが恋心に発展。

 セロファンで海を作って、船には森を乗せよう。そして、それを
映像に残そう。


 こっそりステファニーの部屋に忍び込んで馬のぬいぐるみを加工して
動くようにするステファン。彼女のうれしそうな顔が見たいから。
 でも、それ家宅侵入ですよっ。怒られるか悪ければ警察行きですよ。

 妄想王子は夢から目覚めたくないから会社に遅刻、本当は発明家に
なりたいから仕事に身が入らないとダメダメ人間。
 彼の発明品がちっとも役に立ちそうもない代物。ただユーモアだけは
感じるけどね。


 そんなダメ人間でも少年のような純粋なまなざしだからかわいく
見えるんですよね。赤いニット帽やネコの着ぐるみがなんとも
キュート。
 オタクでもイケメンなら女子は受け入れるのか、と聞いてみたいですが。

 馬に乗って妄想世界を駆け抜けるステファンとステファニー。はっきり
言っていい大人なのに、なんともその世界にマッチして可愛らしい。
 もしかしたら映画を観た夜はこんなファンタジーな夢が見れるかも
しれませんね。大人だってこんな夢見てもいいじゃないか

★ミシェル・ゴンドリーのPVを集めてみました(特にカニエのPVの世界観
この映画に近いです)→ここ


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『貞淑な妻、昼は娼婦”昼顔”となる…』
 

監督:ルイス・ブニュエル(「アンダルシアの犬」)

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ(セヴリーヌ)

    ジャン・ソレル(ピエール/セヴリーヌの夫)

    ジュヌヴィエーヴ・パージュ(アナイス/娼館女主人)

    ミシェル・ピッコリ(ユッソン/ピエールの友人)

    ピエール・クレマンティ(マルセル/セヴリーヌの客)
あらすじ
 医者ピエールの妻セヴリーヌは裕福で何不自由のない生活。が、
性生活は満たされず、夢で妄想の日々。

 知人が娼館で働いているウワサを聞いたセヴリーヌは好奇心と
欲望の狭間でアナイスの娼館を訪ねてしまう。その日から貞淑な
妻セヴリーヌは昼は娼婦”昼顔”としてここで働くことになる。

 何も知らないピエールからは最近楽しそうだと言われてしまう
セヴリーヌ。罪悪感と快楽の中”昼顔”は稼ぎ頭になる。

 そんな”昼顔”にお熱の若者マルセルが彼女を独占したいが
為にある行動に出てしまう…


 久々に「昼顔」観ました。やっぱりエロスな映画です。最初観た
時は内容がよくわからなかったのにどこか惹かれる映画でした。

 冒頭から衝撃的。馬車に乗っているピエールとセヴリーヌ夫妻、
ところがピエールの言葉に反論したセヴリーヌは彼や従者にズルズルと
引きずられ森の中へ。縄で縛られる彼女を従者の一人が犯し、それを
黙って見つめる夫ピエール。

 お~~なんてエロティックな始まりなんでしょう

 森での出来事はセヴリーヌの妄想。隠していたドMな性癖が妄想
の中で爆発しています。泥を投げつけられたり、鞭で打たれたり。

 ピエールが言うには不感症で夜の生活がままならないセヴリーヌ。
それでもやさしい夫は文句も言わず、いつか受け入れてくれるまで
待っている。
 ただし、妄想の中のピエールはかなりのドS。
 これは性的に彼を満足させられないセヴリーヌの自分への戒め?

 後ろめたさがありながらも娼館に勤める彼女は初めて感じることが
できる。でも、夜は夫とはできない。矛盾する彼女の心と身体。

 快楽は求めたいけど、夫の事は愛しているのよ

 エロティックな映画でありながらも、全部見せるのではなく、いい
所で場面が変わったりする。そこが想像をかきたててGOOD!
 全部見せたからってエロいわけじゃないんだよっ

 オシャレ好きな女子にはドヌーヴのワンピース、要チェックでしょ
シンプルながらもミニで丈の長さもお上品です。
 60年代のファッションは好みです

 妄想シーンと現実シーンが突然切り替わるので、それを知らないと
何のことやらサッパリかも。まだ観ていない人はそれを踏まえて
鑑賞してみて下さい。

 あんな毅然としたクールな美人が森ではいたぶられ、娼館では
どんな客にも身体を売る…それでも美しやドヌーヴ様
 ヌードにならなくとも、背中や透ける布地の下のヒップラインは
高級な香り漂う色香を感じます。 

 ラストは意味深な終わり方。誰も乗ってない馬車の解釈はもう
森(妄想の世界)には行かないでも満たされるセヴリーヌを象徴
しているように思えました。
 解釈は観る人によって違うみたいですね。それを語り合うのもいと楽し。

 やっぱエロスはある程度隠して、その先の行動を自分で想像して
みるのがいいですねぇ。それってムッツリスケベってやつでしょうか

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『亡くなったはずのママが戻ってきた、そのわけは…』
 
監督:ペドロ・アルモドバル(「キカ」

出演:ペネロペ・クルス(ライムンダ)

    カルメン・マウラ(イレネ/ライムンダの母親)

    ロラ・ドゥエニャス(ソーレ/ライムンダの姉)

    ブランカ・ポルティージョ(アグスティナ/伯母の隣人)

    ヨアンナ・コボ(パウラ/ライムンダの娘)

あらすじ
 働き者のライムンダには失業中の夫と娘パウラがいる。が、ある日夫が
パウラに関係を迫り、抵抗したパウラは彼を殺してしまった。

 ライムンダは娘の為に死体を閉店したレストランの冷蔵庫に隠した。
同じ頃、ひとり暮らしだった伯母のパウラが亡くなる。

 葬儀に出たソーレの車のトランクに火事で死んだはずの母親が忍び
込んでいた。思わぬ再会に喜ぶソーレはライムンダには内緒で母親を
自宅に招き入れる。

 閉店のレストランを借り、映画関係者の食事を作るライムンダは
生き生きとしていた。その姿をソーレの車からこっそりと母親が
見ていたのだった…


 死んだはずの人間が姿を現す…オカルトチックな設定ですが、これは
違います。例え幽霊でも家族が戻ってきたら怖いよりもうれしいのかも
しれません。

 とにかく男運のない女たち。主人公ライムンダの夫は娘(実の娘
ではない)に手を出そうとしたり、尊敬していた父親の本当の姿は
全く違っていたり。

 強い女たちに比べて、まぁ男はどうしようもないヤツばかり。まさに
”女性賛歌”の映画です。実際にカンヌ映画祭では最優秀女優賞に
6人が揃って受賞という快挙がなされました。

 地元スペイン映画で輝くペネロペ・クルスは母親という事でお尻に
パットを入れて大きく見せたそうです。いつもより余計にボン・キュッ・
ボンのナイス・バディ
でございます

 派手な花柄衣装もなんなく着こなすペネロペ。強い女像なのでアイライン
をバッチリ引いています。見事な歌声も聴けます。あ~~美しい~~

 スペインならではの鮮やかな色彩感覚。特にアルモドバル映画では
赤が印象的。

 母親が戻ってきたわけとアグスティナの母親の失踪とが関わりがあり
それが父親の本当の姿をも浮き彫りにしていく。そして、パウラの
本当の父親が誰なのか、悲しい真実も明らかに。

 でも、ライムンダのそばには母親がいる。つらい過去を思い出しても
抱きしめてくれる母親がいる。


 最後は末期ガンのアグスティナを含めて、さらに強くなる女同士の
絆を見せてくれる。男なんて必要ない、そんな女たちの強い絆。

 見終わった後は自分の家族を思い出して、久しぶりに家に帰ろう
とか話をしてみようとか思ってしまうかもしれません

(ゴシップネタ:ペネロペはハビエル・バルデム交際中らしい。
共演作は「ハモン・ハモン」と「ウエルカム!ヘブン」。二人とも
アルモドバル映画に出演経験あり。やはり同郷ってのがいいのか?)


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◆ペドロ・アルモドバル監督作品◆
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『失恋を癒してくれたのは、あなたのブルーベリー・パイ』
 myblue
監督:ウォン・カーウァイ(「恋する惑星」)

出演:ノラ・ジョーンズ(エリザベス/失恋した女の子)

    ジュード・ロウ(ジェレミー/カフェのオーナー)

    デヴィッド・ストラザーン(アーニー/離婚した警官)

    レイチェル・ワイズ(スー・リン/アーニーの元妻)

    ナタリー・ポートマン(レスリー/ギャンブラー)

あらすじ
 エリザベスは失恋したばかりの女の子。元彼の鍵を預かって
くれたカフェのオーナージェレミーの話を聞くとなんだか癒される。
それに毎日売れ残っているブルーベリー・パイも甘酸っぱくて今の
自分みたいだ。

 突然ジェレミーのカフェに顔を見せなくなるエリザベス。失恋の
傷は簡単には癒されなく、ひとり旅に出ていた。

 メンフィスで会った元夫婦の忘れられない愛と思い出になった愛の
姿を見る。地元から旅立つスー・リン、エリザベスもまた次の地へ
旅立つ。

 カジノで働くようになったエリザベスはギャンブラーの若い女の子
レスリーと知り合い、彼女に上手く乗せられて車でラスベガスに向かう。
 
 そんな旅を続けている間もエリザベスはジェレミーに手紙を送り
続けていた。


 失恋した経験がない人なんてほとんどいないとは思いますが、すぐに
立ち直れる方ですか?それともズルズルと引きずってしまう方ですか?

 この映画の主人公エリザベスは恋人に新しい彼女が出来て、振られて
しまいます。そのつらい心を少しだけ慰めてくれたのは、カフェオーナー
のジェレミーの存在と彼の店の売れ残ったブルーベリー・パイ。
(歌手ノラ・ジョーンズがかわいい~~っすCDもいいっすよ

 でも、すぐに次の恋へは進めず自分探しの旅、というか自分癒しの
旅にでてしまいます。エリザベスへ恋し始めてたジェレミーをNYに
残して。

 メンフィスの元夫婦はさっさと旦那に見切りをつけた風の妻と
”別れても好きな人”状態からアル中になってしまった夫との
年季の入った愛情ならではの渋い愛の姿。
(だらしなくても美し、レイチェル・ワイズ)

 ギャンブラーのレスリーは人を信用しないのが信条。父親が入院
したとの知らせもウソだと疑うほど。その父親から教えられたのが
ギャンブルだった。
(金髪ナタリーの胸のふくらみは…パットっすか?きっとそうに違いない)

 最初眠れないから昼も夜も働き続けていたエリザベス。仕事をして
いる間は失くした恋を思い出さないでいいから。
 それが次第に眠ることができてくる。少しずつ心が癒されている
証拠。

 NYで待っている男ジェレミーもエリザベスの手紙をヒントに
彼女の居る場所を探そうとするが、自分ができるのは彼女を待って
いる事だけかもしれないと思う。 
 彼女の手紙を楽しみに、いつか彼女が店に来る日の為にブルーベリー
パイを用意しておく、それが自分に出来る事。
(一切興味のなかったジュード・ロウの無造作ヘアにヒゲがなんとも
セクシー。かっこいいだろオーラ無しの方がいいなぁ、ジュードは)


 冒頭で流れるノラ・ジョーンズの歌声、それで物語に引き込まれて
いく。音楽もこの恋愛映画を盛り上げる相乗効果となっている。

 なにはともあれ、映画に出てくるブルーベリー・パイが美味しそう
パイにバニラアイスが添えてある。ジェレミーのチョコ?モンブラン?の
ようなケーキをホール食いするのもたまりません~~

 夜遅くの回を観たので、予想通り帰りにファミレスでデザートを
いただいてしまいました。しかも、ブルーベリーソースの
 
 まぁなんとも可愛らしい…ってもいい大人同士(エリザベスと
ジェレミー)の恋物語なんでしょう。あの寝顔にキスのシーンは
最近の映画ではベスト・キス・シーンです

 それにしてもこの映画の人物もそうですが、風景がとても美しい。
このへんはさすがウォン・カーウァイってところでしょうか。

 最後に、エリザベスが次の恋に進む勇気が出たのは300日以上。
遠回りしてたどり着いた先はあの甘酸っぱい……でした

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マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック
マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラックサントラ カサンドラ・ウィルソン ハロー・ストレンシャー

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starsさすがライ・クーダーとウォン・カーウァイ監督の選曲。ノラ・ジョーンズの新曲も
starsウォン・カーウァイによるライナーノーツ付

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『知ってしまった真実。金や仕事と引き換えに正義を
貫けるのか』

 fic
監督・脚本:トニー・ギルロイ

出演:ジョージ・クルーニー(マイケル/もみ消し屋)

    トム・ウィルキンソン(アーサー/トップ弁護士)

    ティルダ・スウィントン(カレン/U・ノース社本部長)

    シドニー・ポラック(マーティ/弁護士事務所経営者)
あらすじ
 NYの大手弁護士事務所で事件のもみ消し担当のマイケル・クレイトン。
乗っていた車が突然爆破されるが間一髪助かる。

 その4日前、同僚で大企業U・ノース社の訴訟を担当していた
アーサーが会議の最中奇行に走り、警察に逮捕されてしまう。それを
もみ消す為にアーサーに事情を聞きに行くマイケル。

 が、アーサーは自分はまともでU・ノース社を弁護する事に
疲れていた。それに社を訴えていた側の代表アンナに好意を持って
しまったと告白。

 実はアーサーはU・ノース社が不利になる証拠を見つけていた。
それを知った社の法務部本部長カレンは彼を消す為に動き出して
いた…


 安全性やエコを訴えるはたから見たら地球にやさしい製薬会社
U・ノース社。その農薬に土地が汚染され、死者まで出ていると
訴える住民との間の訴訟は数年間続いている。

 訴訟の内容は製作にも関わっているソダーバーグ監督の「エリン・
ブロコビッチ」
にも似ています。が、「フィクサー」には一切
法廷シーンが出てきません。

 この映画の主人公のマイケルは弁護士事務所に勤めながらも裏の
仕事フィクサー=もみ消し屋をしている。多分弁護士になった
頃の志はいつの間にか心の奥に隠し、仕事=金の為だけに。

 ”こんなクルーニーは見た事がない”、そんなキャッチフレーズが
ドンピシャ!!
 正義のヒーローだったり、色男だったりの今までの役柄とは
ガラリと違い、ギャンブル癖から借金苦、離婚歴ありのいい男とは
程遠い主人公。始終疲れた表情で目の下のクマあり。

 そんなクルーニーを始め、アカデミー賞で助演女優賞を獲った
ティルダ・スウィントンもすごい。

 表向きは企業弁護士として冷静に交渉を進めていくキャリアウーマン。
それが自宅ではスピーチや笑顔の練習を鏡の前で何度も繰り返し、
交渉後にはトイレで脇の下にかいた汗を拭きながらため息。

 彼女の大企業の弁護士である地位を守る為の裏で見せるギリギリの
精神状態の表情。雇い主である企業を守る為ならどんな汚い手も使う
…それが彼女を追い込んでいき、ラストの崩れる姿につながる。

 訴訟大国アメリカではこんな裁判が数々行われていて、裏では
フィクサーが動いているのかと思うと何が正義で悪なのかわから
なくなってくる。

 裁判で勝ったから正義、とは言えない裏事情。

 マイケルも自分が知ってしまった事実をどうすればいいのか
苦悩する。正義の為に告発するのか、それとも借金返済の為に
事務所の言うがままに動くのか。

 皮肉にももみ消し屋である彼が逆に警官の弟に事件をもみ消して
もらうシーンもあります。

 ラストでのカレンとの対峙シーンは一瞬騙されました。それは
きっとクルーニーが役柄にはまっていたからでしょう。でなければ
騙されなかったと思います。

 とにかく役者が見せてくれます。主要キャスト誰もがスゴイです。
オープニングとラストがつながる時間の流れも面白い見せ方です。

 正義の為になんてきれい事に過ぎないと思わせる映画「フィクサー」
の弁護士たち。これがリアルな姿なのでしょうか。

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『ショップガールと老紳士の恋のゆくえは?』
 
監督:アナンド・タッカー(「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」)

原作:スティーヴ・マーティン

出演:スティーヴ・マーティン(レイ・富豪の紳士)

    クレア・デインズ(ミラベル・デパートの店員)

    ジェイソン・シュワルツマン(ジェレミー・自称アーティスト)

    ブリジット・ウィルソン=サンプラス(リサ・化粧品販売員)

あらすじ
 高級デパートの手袋売り場に勤めるミラベル。故郷を離れ、恋人も
いない孤独な日々を過ごしていた。

 コインランドリーで知り合ったジェレミーと流れで付き合うがそれは
寂しい夜を埋める為で恋をしたわけではなかった。本気のジェレミー
と距離を取り再び職場と家の往復の日々。

 ある日お金持ちそうな老紳士レイに声をかけられるミラベル。食事に
行ったり夜を共に過ごしたり、夢のような日々が訪れる。が、レイは
ミラベルを愛しているものの彼女にこう告げる。

「経済的な事は君にしてあげられるけど、心はあげられない」

 レイを心から愛していたミラベルは…


 タイトルや原作がコメディアンのスティーヴ・マーティンなので
軽いタッチのラブコメディだと思ったら大間違いでした。大人の
辛口な恋愛物。スティーヴ・マーティンも笑い封印してステキな
紳士に扮しています
(スティーヴ・マーティン、やっぱ好きやねん

 老紳士と若いダメ男のどっちを彼女は選ぶのか?じゃなかった
んですよね。だって彼女は二股はかけていませんから。

 ミラベルとレイの恋愛は女性なら憧れてしまうようなもの。だけど、
自分のテリトリーは守る紳士レイに納得済の関係だったのに本気
で愛してしまったから心まで欲しくなるミラベル。

 やさしくて頼りになるレイは自分が彼女よりもずっと年上との
負い目やいつか彼女が自分から離れてしまった時に傷つかない為
距離を取る、悲しき恋する老紳士。

 ミラベルがレイと付き合うようになってからは孤独から解放され
抗うつ剤を飲むのをやめてしまった。が、その反動でうつが再発した
ミラベルを病院まで連れて行ったりずっとそばにいてくれたりと
献身的なレイ。
(病気の時にそばにいてくれると愛情は募るもんですよね) 

 それに比べ初デートで映画館の看板をずっとながめるだけのジェレミー。
自分の趣味が大事、自分の感性が大事。だけどミラベルに惹かれている。
(若いだけが取り得のジェレミーだからミラベルも最初は惹かれなかったかも)

 ミュージシャンのツアーに同行して変わっていくジェレミー。再び
ミラベルの前に現れた彼は見た目も人の事を考えてくれる気持ちも
以前とは大違い。しかもミラベルは別れたばかり。

 ミラベルの恋よりもレイの老いた恋が悲しすぎるラスト。どこか
で自分の気持ちをミラベルに告げていたなら結果が違ったのかも
しれない。

 これが劇場未公開だとはもったいないような恋愛映画。コメディアン
が出てるんじゃ無理みたいなコメディキライな人にもオススメ
 落ち着いた音楽もこのビターな恋愛を静かに盛り上げて、ラストは
ジワッとさせてくれますよ

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<これもおすすめスティーヴ・マーティンの恋愛映画>
  
L.A.ストーリーL.A.ストーリー
スティーブ・マーティン ビクトリア・テナント リチャード・E・グラント

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『世紀の騙し合い、最後の1カットまで刮目せよ!』
 
監督:クリストファー・ノーラン(「メメント」)

出演:ヒュー・ジャックマン (アンジャー)

    クリスチャン・ベール (ボーデン)

    マイケル・ケイン (カッター)

    スカーレット・ヨハンソン (オリヴィア)

    デヴィッド・ボウイ (テスラ)

あらすじ
 19世紀末のロンドン、若き二人のマジシャンが人気を競い合っていた。
アンジャーは”偉大なるダントン”、ボーデンは”教授”と呼ばれていた。

 ともに修行してきた二人はあるマジックの失敗でアンジャーの妻が
溺死した事から仲たがい、お互いにマジックのトリックを暴き合い
ながら憎しみ合う様になっていた。

 そのアンジャーが瞬間移動マジックでステージの下の水槽に落ち、
溺死してしまう。そばにいたのはボーデン。南京錠をかけアンジャーを
脱出できなくし殺した罪で死刑を宣告されてしまう。

 牢獄で死んだアンジャーの日記を読むボーデン。彼は二人が
競い合っていた頃を思い返していた。


 好きなマジシャンは誰ですか?「コンプリート」のレオン、「ハンド
パワー」のマリック…それともイケメンのセロ?禁断のネタばらし
マスクマジシャンもいますね。

 実は数年前にプリンセス天功のステージを見に行きました。それも
前から2列目。やっている事はTVと同じでも数倍ショーアップされた
ステージはそれは華やかなものでした

 この「プレステージ」は二人の天才マジシャンが相手のトリックを
見破り、さらに相手より上をいくマジックを披露。その繰り返しの
結果片方は死にもう片方は死刑を宣告されるというもの。

 天才マジシャン、パフォーマンス力のあるアンジャーと実力の
ボーデン。彼らに翻弄される女性たちはあまりに悲劇的。
 二人が憎しみ合うきっかけのアンジャーの妻はマジック失敗に
よる溺死。アンジャーのアシスタントからスパイ、後にボーデンの
愛人となるオリヴィア。そして、ボーデンの妻…。
(期待していたスカヨハ、今回は少し損な役回り?) 

 新瞬間移動マジックに失敗したアンジャーの溺死を見ていながらも
彼の死を信じられないボーデン。彼は本当は生きているのでは?
だったらあの死体は?

 謎はアンジャーの死だけでなく、ボーデンの瞬間移動のトリックも
同じ事。オリヴィアの言ったように同一人物でしかありえないのか。
それともカッターの言う単純な理由なのか?

 アンジャーとボーデン、お互いが相手の日記に惑わされ騙される。
時間経過も現在だったり過去だったりを行ったり来たりでますます
物語が複雑になる。

 「自分にしかできないマジックがある」と言ったボーデン。
これが彼の謎の大きなヒント。

 新瞬間移動システムのテストが実は失敗していなかった
のがアンジャーの死の謎のヒント。
(このシステム開発者が久々に見たデヴィッド・ボウイ!助手は
「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムが素顔で登場!)


 後はネタばれできませんが、一度観てもあの場面を見落としたとか
もう一度セリフを聞きたいと見直して確認したくなります

 マジックの醍醐味である騙される快感やトリックを自分なりに推理
したりを味わえる映画です。マジックのタネは複雑にみえても、案外
単純なものかもしれませんよ

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『ずっと少女のままのポーリーヌ。花と妹が大好き』
 pori

監督:リーフェン・デブローワー

出演:ドラ・ファン・デル・フルーン(ポーリーヌ・次女)

    アン・ペーテルセン(ポーレット・三女)

    ローズマリー・ベルグマンス(セシール・四女)

    ジュリアンヌ・デ・ブロイン(マルタ・長女)

あらすじ
 知的障害のあるポーリーヌは姉のマルタにお世話され二人で暮らして
いた。お使いを頼まれればついつい妹ポーレットのお店に寄り道。
 ポーレットから嫌がられてもポーリーヌはお構いなし。

 突然マルタが亡くなって誰がポーリーヌを引き取るかが問題に。
肉親は三女のポーレットと四女のセシールだけ。

 とりあえず二人は交代でポーリーヌと暮らし始めるが、ポーレット
は大事な舞台を邪魔され、セシールは恋人との仲が険悪になって
しまう。

 ポーリーヌを施設に預ける事にし、ポーレットは海辺の家を買って
一人で住み始めるが、何故か寂しさが募って来る…


 ”ハートウォーミング”、そんな文字に惹かれレンタルしてみました。
別に心が疲れているわけでもないのに、”癒し”や”動物”、”和み
そんな言葉ばかり目につきます(=。=)ふ~…

 初老の四姉妹はみんな独身。長女のマルタはポーリーヌの事だけを
見守る人生だったのかもしれません。三女のポーレットは趣味の
オペラに洋服店経営でこちらも男性の影はなし。唯一四女のセシールは
フランス人の恋人と同棲中。

 マルタの死によりポーリーヌを施設に預けようとしていた二人なのに
どちらかがポーリーヌと暮らさないと遺産が入らない。
 どれだけマルタが大変だったのかは一緒に暮らしてわかるのだけれど、
二人ともすぐにリタイア。

 でも、何故かポーリーヌは邪険にされても怒られてもポーレットが
大好き。ポーレットの色とりどりの布地が並ぶお店やバラの花の包装紙、
なによりいつも身奇麗にしているポーレットが自分の好きな花畑の
ように見えたのかもしれない。

 一緒に暮らしている間ムスッとしているポーレットが時々やさしい
視線をポーリーヌに送っていたり、ポーリーヌにひどい事を言った客に
「ポーリーヌを傷つけたら許さない」と怒鳴ったり。
 
 家族だから姉妹だから、見守っていたい。でも、マルタのようには
出来ないから…


 海辺の家に引っ越してそこの住民たちと交流していても、思い出す
のはポーリーヌと一緒に暮らした数日間のこと。

 靴のヒモも結べないし、パンにジャムも塗れない、レストランで氷が
入ったグラスに「石が入ってる」と大声で言ったり…。
 そんな大変な日々も思い出すと笑えてくるポーレット。

 映画の途中まではあまりにポーリーヌが妹二人に邪険にされるので、
癒されるどころか悲しくなったり、セシールの恋人の態度にムカムカ
したり。

 でも、ちゃんと癒されました、心が暖まりました ъ(^ー^)good
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