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『叫び声とともに現れる赤い服の女』
 
監督:黒沢清(「アカルイミライ」)

出演:役所広司(吉岡登/連続殺人事件担当刑事)

    小西真奈美(仁村春江/吉岡の恋人)

    葉月里緒菜(赤い服の女)

    伊原剛志(宮地徹/吉岡の同僚刑事)

    オダギリジョー(高木/精神科医)

 連続する同じ手口の殺人事件。海水に顔をつけて殺される被害者たち。
事件担当の刑事吉岡は発見された証拠から自分が殺人犯ではないかと
思い始めるのであった…

 見に覚えのある電気コード、それは俺の家の物と同じだ。
 最近フラッシュバックで甦る記憶は誰かを殺す場面。

 俺が殺したのか?俺が犯人なのか?

 同じ手口の事件が再びおこり、息子を殺害した容疑で父親が逮捕
される。が、父親は自分だけが見える何かに怯えていた。

 薄暗い自宅に突然地震のような揺れ、そして女の叫び声。幻聴か?

 「わたしはあなたを待っていた…」

 赤い服の女が俺の前に現れる。その顔も声も感情がない。ただ目つき
だけは異様な光を放っていた。
 その日から女は俺に付きまとい始めた。
 
 再び殺人がおこり、男が同じ手口で殺される。容疑者は不倫関係に
あった同僚の女。

 だが俺はわかり始めていた。あの女が何の目的で俺の前に現れたのか。
容疑者たちと俺との接点があったからだ。

 昔の記憶。それは湾岸を渡るフェリー、そこから見える精神病院。
その窓からこっちを覗く赤い服の女。

 次は俺が恋人を殺してしまうかもしれない。春江を俺のそばから
遠ざけなければ。そして、あの病院にいる女を見つけなければ。

 「あなただけを許します…」

 そう告げた赤い服の女。が、すでに何もかもが遅かった。女の恨み
は増幅していたのだ。

 「わたしは死んだ。だから、みんなも死んでください…」


 ママ~~怖いよ~~幽霊なのに触れるよ~~ちゃんとドアから
出て行くよ~~空も飛ぶよ~~


 始めはサイコサスペンスなのに、赤い服の女が登場してからは
ホラーに。久々に観た葉月里緒菜ってホラー顔だったのですね。
 あの大きな目がギョロッとして、無表情でこっちにゆっくりと
近づく…ガクブル(((;゚д゚)))ガクブル

 特に事件が解決したと思って安心してたら、訪れる恐怖。
 え~~ん、女が上から降って来たよぉ~~。
 
 自分の存在をわかってもらいたかった女の恨みは特定の人に
向けてではなかった。
 貞子より強力な怨念に、ギブアップっす!自宅にサラウンドシステム
でもあろうものならば、あのラストシーンに恐怖は二倍二倍

 やはり、日本のホラーはジメッとして怖いです

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