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『イケメン妄想王子、隣人に恋をする』
 
監督:ミシェル・ゴンドリー(「エターナル・サンシャイン」)

出演:ガエル・ガルシア・ベルナル(ステファン)

    シャルロット・ゲンズブール(ステファニー)

    ミュウ=ミュウ(クリスティーヌ/ステファンの母)

    アラン・シャバ(ギイ/ステファンの上司)

    エマ・ドゥ・コーヌ(ゾーイ/ステファニーの友人)

あらすじ
 自称イラストレータのステファンは父の死によりメキシコから母の
いるパリに戻ってくる。母のすすめで勤めた会社ではカレンダー製作の
地味な作業、本当は自分のイラストを使ってもらうつもりだったのに。

 母が大家のアパートで暮らし始めるステファンに素敵な出会いが。
隣に引っ越してきたフランスの香り漂うステファニーと友人のゾーイ。

 隣人である事を隠し、最初はゾーイに好意を持つが話をするうちに
ステファニーに恋し始めるステファン。

 彼は妄想の世界の中でステファニーとデートを繰り返す。現実では
隣人ともましてやステファニーに愛の告白なんて言えないまま。が、
ステファンの脳内は現実と妄想がゴチャゴチャになっていく…


 いつまでも透明感のある女優シャルロット。子供の頃から変化が
ないような気がします。それに対してガエルの母親役がミュウ=ミュウ
だったなんて…ショックかも。

 「読書する女」のベリーショートのミュウ=ミュウですよね。もう
20年前だから老けて当然か…

 まぁそれよりも「エターナル・サンシャイン」で恋愛のツボを突いて
きたミシェル・ゴンドリー監督作、期待しました~~。予告編から
ファンタジーな映像でしたからね。

 妄想王子ステファンの妄想のシーンは大好物手作り感のある
コマ送りの映像とほつれたぬいぐるみたち。もしかしたら「ナイトメア・
ビフォア・クリスマス」が好きだとこの妄想シーンだけは好きかも

 最初は現実と妄想の区別がついたのに、ステファンの恋心が募るに
したがって二つの世界の境界線があやふやになっていく。
 告白してふられるぐらいなら妄想世界に逃亡してしまえ、という
思いから?


 恋愛映画を観ると男女どっちかに感情移入するのに、これは出来な
かった。なにしろステファンの妄想は暴走モードだし、ステファニー
の彼に対する気持ちもイマイチわかりにくかった。

 ただ、恋するきっかけに共通の趣味嗜好は大切。友人ゾーイかわいい
じゃんと思っていたステファンがステファニーの部屋で馬のぬいぐるみや
船を見つけると、その話で意気投合。それが恋心に発展。

 セロファンで海を作って、船には森を乗せよう。そして、それを
映像に残そう。


 こっそりステファニーの部屋に忍び込んで馬のぬいぐるみを加工して
動くようにするステファン。彼女のうれしそうな顔が見たいから。
 でも、それ家宅侵入ですよっ。怒られるか悪ければ警察行きですよ。

 妄想王子は夢から目覚めたくないから会社に遅刻、本当は発明家に
なりたいから仕事に身が入らないとダメダメ人間。
 彼の発明品がちっとも役に立ちそうもない代物。ただユーモアだけは
感じるけどね。


 そんなダメ人間でも少年のような純粋なまなざしだからかわいく
見えるんですよね。赤いニット帽やネコの着ぐるみがなんとも
キュート。
 オタクでもイケメンなら女子は受け入れるのか、と聞いてみたいですが。

 馬に乗って妄想世界を駆け抜けるステファンとステファニー。はっきり
言っていい大人なのに、なんともその世界にマッチして可愛らしい。
 もしかしたら映画を観た夜はこんなファンタジーな夢が見れるかも
しれませんね。大人だってこんな夢見てもいいじゃないか

★ミシェル・ゴンドリーのPVを集めてみました(特にカニエのPVの世界観
この映画に近いです)→ここ


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『貞淑な妻、昼は娼婦”昼顔”となる…』
 

監督:ルイス・ブニュエル(「アンダルシアの犬」)

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ(セヴリーヌ)

    ジャン・ソレル(ピエール/セヴリーヌの夫)

    ジュヌヴィエーヴ・パージュ(アナイス/娼館女主人)

    ミシェル・ピッコリ(ユッソン/ピエールの友人)

    ピエール・クレマンティ(マルセル/セヴリーヌの客)
あらすじ
 医者ピエールの妻セヴリーヌは裕福で何不自由のない生活。が、
性生活は満たされず、夢で妄想の日々。

 知人が娼館で働いているウワサを聞いたセヴリーヌは好奇心と
欲望の狭間でアナイスの娼館を訪ねてしまう。その日から貞淑な
妻セヴリーヌは昼は娼婦”昼顔”としてここで働くことになる。

 何も知らないピエールからは最近楽しそうだと言われてしまう
セヴリーヌ。罪悪感と快楽の中”昼顔”は稼ぎ頭になる。

 そんな”昼顔”にお熱の若者マルセルが彼女を独占したいが
為にある行動に出てしまう…


 久々に「昼顔」観ました。やっぱりエロスな映画です。最初観た
時は内容がよくわからなかったのにどこか惹かれる映画でした。

 冒頭から衝撃的。馬車に乗っているピエールとセヴリーヌ夫妻、
ところがピエールの言葉に反論したセヴリーヌは彼や従者にズルズルと
引きずられ森の中へ。縄で縛られる彼女を従者の一人が犯し、それを
黙って見つめる夫ピエール。

 お~~なんてエロティックな始まりなんでしょう

 森での出来事はセヴリーヌの妄想。隠していたドMな性癖が妄想
の中で爆発しています。泥を投げつけられたり、鞭で打たれたり。

 ピエールが言うには不感症で夜の生活がままならないセヴリーヌ。
それでもやさしい夫は文句も言わず、いつか受け入れてくれるまで
待っている。
 ただし、妄想の中のピエールはかなりのドS。
 これは性的に彼を満足させられないセヴリーヌの自分への戒め?

 後ろめたさがありながらも娼館に勤める彼女は初めて感じることが
できる。でも、夜は夫とはできない。矛盾する彼女の心と身体。

 快楽は求めたいけど、夫の事は愛しているのよ

 エロティックな映画でありながらも、全部見せるのではなく、いい
所で場面が変わったりする。そこが想像をかきたててGOOD!
 全部見せたからってエロいわけじゃないんだよっ

 オシャレ好きな女子にはドヌーヴのワンピース、要チェックでしょ
シンプルながらもミニで丈の長さもお上品です。
 60年代のファッションは好みです

 妄想シーンと現実シーンが突然切り替わるので、それを知らないと
何のことやらサッパリかも。まだ観ていない人はそれを踏まえて
鑑賞してみて下さい。

 あんな毅然としたクールな美人が森ではいたぶられ、娼館では
どんな客にも身体を売る…それでも美しやドヌーヴ様
 ヌードにならなくとも、背中や透ける布地の下のヒップラインは
高級な香り漂う色香を感じます。 

 ラストは意味深な終わり方。誰も乗ってない馬車の解釈はもう
森(妄想の世界)には行かないでも満たされるセヴリーヌを象徴
しているように思えました。
 解釈は観る人によって違うみたいですね。それを語り合うのもいと楽し。

 やっぱエロスはある程度隠して、その先の行動を自分で想像して
みるのがいいですねぇ。それってムッツリスケベってやつでしょうか

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『失恋を癒してくれたのは、あなたのブルーベリー・パイ』
 myblue
監督:ウォン・カーウァイ(「恋する惑星」)

出演:ノラ・ジョーンズ(エリザベス/失恋した女の子)

    ジュード・ロウ(ジェレミー/カフェのオーナー)

    デヴィッド・ストラザーン(アーニー/離婚した警官)

    レイチェル・ワイズ(スー・リン/アーニーの元妻)

    ナタリー・ポートマン(レスリー/ギャンブラー)

あらすじ
 エリザベスは失恋したばかりの女の子。元彼の鍵を預かって
くれたカフェのオーナージェレミーの話を聞くとなんだか癒される。
それに毎日売れ残っているブルーベリー・パイも甘酸っぱくて今の
自分みたいだ。

 突然ジェレミーのカフェに顔を見せなくなるエリザベス。失恋の
傷は簡単には癒されなく、ひとり旅に出ていた。

 メンフィスで会った元夫婦の忘れられない愛と思い出になった愛の
姿を見る。地元から旅立つスー・リン、エリザベスもまた次の地へ
旅立つ。

 カジノで働くようになったエリザベスはギャンブラーの若い女の子
レスリーと知り合い、彼女に上手く乗せられて車でラスベガスに向かう。
 
 そんな旅を続けている間もエリザベスはジェレミーに手紙を送り
続けていた。


 失恋した経験がない人なんてほとんどいないとは思いますが、すぐに
立ち直れる方ですか?それともズルズルと引きずってしまう方ですか?

 この映画の主人公エリザベスは恋人に新しい彼女が出来て、振られて
しまいます。そのつらい心を少しだけ慰めてくれたのは、カフェオーナー
のジェレミーの存在と彼の店の売れ残ったブルーベリー・パイ。
(歌手ノラ・ジョーンズがかわいい~~っすCDもいいっすよ

 でも、すぐに次の恋へは進めず自分探しの旅、というか自分癒しの
旅にでてしまいます。エリザベスへ恋し始めてたジェレミーをNYに
残して。

 メンフィスの元夫婦はさっさと旦那に見切りをつけた風の妻と
”別れても好きな人”状態からアル中になってしまった夫との
年季の入った愛情ならではの渋い愛の姿。
(だらしなくても美し、レイチェル・ワイズ)

 ギャンブラーのレスリーは人を信用しないのが信条。父親が入院
したとの知らせもウソだと疑うほど。その父親から教えられたのが
ギャンブルだった。
(金髪ナタリーの胸のふくらみは…パットっすか?きっとそうに違いない)

 最初眠れないから昼も夜も働き続けていたエリザベス。仕事をして
いる間は失くした恋を思い出さないでいいから。
 それが次第に眠ることができてくる。少しずつ心が癒されている
証拠。

 NYで待っている男ジェレミーもエリザベスの手紙をヒントに
彼女の居る場所を探そうとするが、自分ができるのは彼女を待って
いる事だけかもしれないと思う。 
 彼女の手紙を楽しみに、いつか彼女が店に来る日の為にブルーベリー
パイを用意しておく、それが自分に出来る事。
(一切興味のなかったジュード・ロウの無造作ヘアにヒゲがなんとも
セクシー。かっこいいだろオーラ無しの方がいいなぁ、ジュードは)


 冒頭で流れるノラ・ジョーンズの歌声、それで物語に引き込まれて
いく。音楽もこの恋愛映画を盛り上げる相乗効果となっている。

 なにはともあれ、映画に出てくるブルーベリー・パイが美味しそう
パイにバニラアイスが添えてある。ジェレミーのチョコ?モンブラン?の
ようなケーキをホール食いするのもたまりません~~

 夜遅くの回を観たので、予想通り帰りにファミレスでデザートを
いただいてしまいました。しかも、ブルーベリーソースの
 
 まぁなんとも可愛らしい…ってもいい大人同士(エリザベスと
ジェレミー)の恋物語なんでしょう。あの寝顔にキスのシーンは
最近の映画ではベスト・キス・シーンです

 それにしてもこの映画の人物もそうですが、風景がとても美しい。
このへんはさすがウォン・カーウァイってところでしょうか。

 最後に、エリザベスが次の恋に進む勇気が出たのは300日以上。
遠回りしてたどり着いた先はあの甘酸っぱい……でした

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『ショップガールと老紳士の恋のゆくえは?』
 
監督:アナンド・タッカー(「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」)

原作:スティーヴ・マーティン

出演:スティーヴ・マーティン(レイ・富豪の紳士)

    クレア・デインズ(ミラベル・デパートの店員)

    ジェイソン・シュワルツマン(ジェレミー・自称アーティスト)

    ブリジット・ウィルソン=サンプラス(リサ・化粧品販売員)

あらすじ
 高級デパートの手袋売り場に勤めるミラベル。故郷を離れ、恋人も
いない孤独な日々を過ごしていた。

 コインランドリーで知り合ったジェレミーと流れで付き合うがそれは
寂しい夜を埋める為で恋をしたわけではなかった。本気のジェレミー
と距離を取り再び職場と家の往復の日々。

 ある日お金持ちそうな老紳士レイに声をかけられるミラベル。食事に
行ったり夜を共に過ごしたり、夢のような日々が訪れる。が、レイは
ミラベルを愛しているものの彼女にこう告げる。

「経済的な事は君にしてあげられるけど、心はあげられない」

 レイを心から愛していたミラベルは…


 タイトルや原作がコメディアンのスティーヴ・マーティンなので
軽いタッチのラブコメディだと思ったら大間違いでした。大人の
辛口な恋愛物。スティーヴ・マーティンも笑い封印してステキな
紳士に扮しています
(スティーヴ・マーティン、やっぱ好きやねん

 老紳士と若いダメ男のどっちを彼女は選ぶのか?じゃなかった
んですよね。だって彼女は二股はかけていませんから。

 ミラベルとレイの恋愛は女性なら憧れてしまうようなもの。だけど、
自分のテリトリーは守る紳士レイに納得済の関係だったのに本気
で愛してしまったから心まで欲しくなるミラベル。

 やさしくて頼りになるレイは自分が彼女よりもずっと年上との
負い目やいつか彼女が自分から離れてしまった時に傷つかない為
距離を取る、悲しき恋する老紳士。

 ミラベルがレイと付き合うようになってからは孤独から解放され
抗うつ剤を飲むのをやめてしまった。が、その反動でうつが再発した
ミラベルを病院まで連れて行ったりずっとそばにいてくれたりと
献身的なレイ。
(病気の時にそばにいてくれると愛情は募るもんですよね) 

 それに比べ初デートで映画館の看板をずっとながめるだけのジェレミー。
自分の趣味が大事、自分の感性が大事。だけどミラベルに惹かれている。
(若いだけが取り得のジェレミーだからミラベルも最初は惹かれなかったかも)

 ミュージシャンのツアーに同行して変わっていくジェレミー。再び
ミラベルの前に現れた彼は見た目も人の事を考えてくれる気持ちも
以前とは大違い。しかもミラベルは別れたばかり。

 ミラベルの恋よりもレイの老いた恋が悲しすぎるラスト。どこか
で自分の気持ちをミラベルに告げていたなら結果が違ったのかも
しれない。

 これが劇場未公開だとはもったいないような恋愛映画。コメディアン
が出てるんじゃ無理みたいなコメディキライな人にもオススメ
 落ち着いた音楽もこのビターな恋愛を静かに盛り上げて、ラストは
ジワッとさせてくれますよ

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<これもおすすめスティーヴ・マーティンの恋愛映画>
  
L.A.ストーリーL.A.ストーリー
スティーブ・マーティン ビクトリア・テナント リチャード・E・グラント

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 paris
  『パリの観光ガイド(恋愛版)』
監督 ジョエル&イーサン・コーエン  ガス・ヴァン・サント

    クリストファー・ドイル  諏訪敦彦  ウォルター・サレス

    ウェス・クレイブン  ヴィンチェンゾ・ナタリ …他

出演 ナタリー・ポートマン  ギャスパー・ウリエル  スティーブ・ブシェミ

    ジュリエット・ビノシュ  ファニー・アルダン  ジーナ・ローランズ

    ジェラール・ドパルデュー  ニック・ノルティ  イライジャ・ウッド …他


 世界の映画監督18人と各国の人気俳優が集結して各エピソード5
分ほどの短編映画を製作。共通するのは物語の舞台がパリのどこかって
事。

 それはエッフェル塔だったり、バスティーユだったり、モンマルトル
だったりで、まるでパリの観光案内のよう。

 各エピソードはつながりがなく、ジャンルも恋愛映画にホラー映画
といろんな映画を観た気になってお腹いっぱい。全編フランス語だけど
フランス映画が苦手な人でも大丈夫一本が短いから。

 個人的に好きなエピソードをいくつかご紹介。

「ヴィクトワール広場」監督:諏訪敦彦
 息子を亡くして悲しみに暮れる母親(J・ビノシュ)。ある夜息子
の声を聞き家を飛び出した彼女の前にカウボーイ(W・デフォー)が
現れる。「息子に会いたいか」と尋ねるカウボーイに彼女がうなずくと、
広場は一瞬にして明るい昼間の風景にかわり…。


 母親の喪失感と明日への希望の物語がこの短い時間にギュッと濃縮
されていて印象的です。後でカウボーイがデフォーだと知りました。
よく観とけばよかった…

「モンソー公園」監督:アルフォンソ・キュアロン
 モンソー公園の通りでクレアは初老の男ヴィンセント(N・ノルティ)
と何かに追われるように足早に先を急いでいた。彼女は「このままじゃ
彼に支配されてしまう」とヴィンセントに助けを求めるような口ぶり。
 果たしてクレアは何から逃れたいのかヴィンセントとの関係は?


 話にちゃんとオチがあって、サスペンスかと思ったらなんだか
ほのぼのとしてしまった。おじいちゃん、頼りにされてるねっ。

「チュイルリー」監督:ジョエル&イーサン・コーエン
 地下鉄の構内で観光ガイドを広げる男(S・ブシェミ)。「相手と
目を合わせるな」の注意にも向かいのホームのカップルを凝視し、
案の定その男にフランス語でまくし立てられる男。そして運の悪い
事にカップルの女が自分にキスをしてきた…。


 巻き込まれ役が板についてますブシェミ。あのギョロッとした
目でジッと見てたらケンカ売られても当然か??

 他にもイライジャ・ウッドは夜の街女吸血鬼に一目惚れしたり、
熟年カップルの離婚話は何とも粋なセリフでサッパリしてるし、
ナタリー・ポートマンと盲目青年の恋の行方は波乱含み、とまぁ
どこを取ってもさすがパリ、オシャレな風景にオシャレなセリフ。

 監督もウェス・クレイブンで墓地とくればホラーだぁ!と思ったら
カップルの痴話ゲンカ。幽霊らしき存在は出てましたけど。
 クリストファー・ドイルはイメージビデオっぽかったですね。
映像はアジアンチックでキレイでした。

 この映画を観て好きなエピソードがあればその監督の他の映画も
観てみようかなと思うきっかけになる映画だと思います。

 最後にパリへ一人旅のおばさんのセリフ「(パリに来られて)うれしくて
(一人だから)寂しい、でも生きてるって思える。だから私はパリを
愛してるしパリも私を愛してくれる」


 この映画を観たらきっとパリに行きたくなりますよ。きっとパリは
あなたを愛してくれるから 

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 kika
監督 ペドロ・アルモドバル (「ボルベール」)

出演 ヴェロニカ・フオルケ(キカ)  ピーター・コヨーテ(ニコラス)

    ヴィクトリア・アブリル(アンドレア)  アレックス・カサノヴァス(ラモン)
    
    ロッシ・デ・パルマ  サンティアゴ・ラフスティシア 
『ヘンな性癖の人、大集合!!』
あらすじ
 メイクアップアーティストのキカは心臓発作で死んだと思われた
ラモンの死化粧をしたのをきっかけに息を吹き返したラモンと
付き合うことになった。が、実は彼の義父ニコラスとも関係を
持っていた。

 ラモン邸のメイドは弟が刑務所を脱走したニュースを知り、彼が
ここに来るととんでもない事になると予感。なにしろ弟はポルノ男優
のレイプ魔で姉とも近親相姦する仲。

 が、欲望が溜まりに溜まっていた弟は昼寝していたキカをレイプ、
それを隠し撮りした映像がアンドレアの番組で流れてしまう…


 は~い、アカデミー賞ノミネート常連のアルモドバル監督の
映画ですよ~。しかも衣装はあのゴルチエですよ~。…とここで
スペイン特有の明るくオシャレな映画だと思った方や道徳観念
のある方はご遠慮下さい。
(今回はエロトーク全開ですし…)
 
 キカって女はハッキリ言っておばちゃんです。いくら原色の
服着てても、かわいこぶってもおばちゃんです!!(強調しすぎ?)
 それが年下カメラマンのラモンをゲットするなんてどんなテク
持ってんだ~と思ったらこの真面目そうなラモンもHをハメ撮り
しなきゃイケないド変態。しかも、後に他の性癖も判明!

 で、義父のニコラスは小説家で外国を飛び回っている一見
インテリ男。しかし、彼も一筋縄ではいかなくて謎のパツキン女
やキカの友人そしてキカまでも彼の虜に。
 最後に彼の本当の姿が判明、一番ヤバイ男でした。

 ラモン邸に同居しているキカを熱いまなざしで見つめるのが
強烈フェイスのメイド、だってレズなんだもん!それに弟とも
ヤッてるんだもん!


 強烈といえばゴルチエの過激な衣装でTV番組”今日の最悪
ニュース”の司会をやっているアンドレア、頬の傷が大槻ケンヂ
みたいです。頭にカメラをつけたメカっぽいスーツで現場に
出動。胸の所がライトとは恐れ入りました。

 と、まぁよくこれだけ変態さんがキカの周りに来るよなぁ。
そのキカも性癖はヘンじゃないけど、レイプの最中にマシンガン
トークで説教したり、とにかくよくしゃべる。

 「抜かずに4回したら解放する」との提案に「早く、イッてよ~」
のキカ、そこへ警官突入し無理やり合体を外そうとする所なんて
もはやギャグですよ、笑えます。
 もう少しポルノ男優が活躍するかと思ったので残念。

 「オール・アバウト・マイ・マザー」を境に女性が好む映画
監督のひとりとなったアルモドバル。なにせ彼は同性愛者です
からね、って事は彼は女役??
 その彼が「オール・アバウト~」以前はかなり変態チックな
内容の映画ばかり撮っていたのを知らない人は「キカ」でも
観て自分の知らない世界の扉でも開けてみませんか?クセに
なっても知りませんけど。

◆ヴィクトリア・アブリル主演「ウエルカム!ヘブン」の感想

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  <好きなアルモドバル作品
  

  

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casa
監督 ラッセ・ハルストレム (「ギルバート・グレイプ」)

出演 ヒース・レジャー(カサノバ)  シエナ・ミラー(フランチェスカ)
    ジェレミー・アイアンズ(プッチ司教)  レナ・オリン(アンドレア)
    オリヴァー・プラット(パプリッツィオ)  オミッド・ジャリリ(サルヴァト)

『カサノバの愉快痛快恋愛劇、開幕』
あらすじ
 18世紀のヴェネチア、どんな女性も虜になるカサノバは今日も
修道院でメイク・ラヴ。そこへ兵士たちが飛び込んできて、彼は
お縄になってしまう。

 なんとか総督の計らいで無罪になったカサノバだったが、「良家
の娘と結婚して後ろ盾になってもらえ」と忠告されてしまう。運よく
見つけた箱入り娘ヴィクトリアとトントン拍子で婚約までこぎつける。

 そこへヴィクトリアに恋するジョバンニが現れ、何故か決闘
する事に。仕方なく剣を交えるカサノバだったが、実はその相手
はジョバンニの姉フランチェスカだった。

 女性の自立を説くフランチェスカはカサノバのような男が大嫌い。
そこでカサノバはとっさにサルヴァトと名乗ってしまう。しかし、
フランチェスカには婚約者パプリッツィオがいて、もうすぐヴェネチア
にやってきて結婚してしまう。

 真実の恋に目覚めたプレイボーイカサノバはいろいろな人になり
すまし、フランチェスカの結婚を阻止する為に奔走していく…


感想
 始めにWOWOWさんがこの時期にヒース・レジャーの映画を
放送した偶然に感謝です。ヒース・レジャーは本当にコスチューム
劇の似合う役者さんだと再認識しました。現実ではヒースの悲報が
伝えられた時期でしたが、映画の中で彼は今も生きています。

 
 それにしても面白かったッスよ(*⌒▽⌒*)b
 ドレスがヒラヒラしている歴史物って苦手分野なんですよね、
なんか堅苦しいっていうか…。それがハルストレム監督って理由
だけでの鑑賞、観ておいてよかったです。

 実はある勘違いをしていたんですね、前にジョニー・デップが
やってたじゃん…ってそりゃドン・ファンや!(ノ-o-)ノ  ┫
 アラン・ドロンが以前晩年を演じてた方のプレイボーイだった
んですねぇ。まぁこれだけこの手のジャンルには関心がなかった
って事です。

 プレイボーイが真実の恋にってウソくさ~い、どうせいつかは
女好き復活するんだよね~女の敵がっ。だけど、ラストのまとめ
方は素晴らしかったですよ、う~ん納得。

 ヒロインフランチェスカ以外のキャストは笑わかしてくれました、
あのジェレミーまでやってくれちゃうなんてファンとしては彼の
別の一面を見てしまいました。

 特に父親曰く箱入り娘のヴィクトリアはカサノバを見た途端、
興奮して鳥かごやバルコニー壊したり、どんだけ怪力もしくは
欲求不満なんだっ。処女らしいからいろんな妄想していたん
だろうねぇ。「絶倫」なんて言葉にも反応しちゃうし(≧m≦)

 巨漢の気のいいおじちゃんやらせたらベスト5に入るであろう
オリヴァー・プラットはラードまみれになったり、拷問をエステ
だと勘違いしたり、そしてこの映画でも彼のイイ人キャラは健在
でした~~(* ̄ー ̄)v

 展開がスピーディだし、クスクス笑えるシーンも多いので
恋愛よりもカサノバの口八丁で渡り合う軽快なコメディ映画
の印象が強かったです。いろんな名前を名乗った為ピンチに
なり、それを上手い事すり抜ける所なんて気持ちいいですよ。

 他のハルストレム監督作とは少し違った明るくて楽しい
映画に仕上がっていました。バックで流れるバロック音楽も
とても雰囲気を盛り上げてくれました。

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 <本作と他のハルストレム監督作>
  

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監督 キム・ギドク


出演 ソン・ヒョナ (スェヒ・整形後のセヒ)

    ハ・ジョンウ (ジウ・セヒの恋人)

    パク・チヨン (セヒ)



『この愛を永遠のものにする為に私は変わる…』
あらすじ
 つき合って2年になるセヒとジウ。お互いに愛し合っている
のはわかっていてもジウの愛がいつか消えてしまわないかと
セヒの心は不安でギリギリの精神状態。

 今日もまた待ち合わせのカフェでジウが他の女性を見ていたと
ヒステリーを起し、彼と口ゲンカをしてしまう。

 ある日セヒが突然姿を消す。ジウは訳もわからず彼女を探すが
見つからない。落ち込むジウに男友達が合コンをセッティング
してもそんな気になれない。

 6ヵ月後行きつけのカフェでスェヒと出会う。初対面なのに
なぜか彼女に惹かれていくジウ。実は彼女はセヒが整形した
姿だった。その事実を知らないままつき合い始める二人だった
が、スェヒの心は幸せと悲しさでいっぱいになっていた…。


感想
 韓国の鬼才ギドク監督作なのに、前半は普通の恋愛ドラマ
でガッカリだよっ。…が、スイマセンでした監督、やはり
あなたの愛情表現は普通ではなかったです~~

 セヒはジウの愛がいつ消えてしまうのか不安でたまらない。
その愛を永遠の物にする為に別人として生まれ変わる。別に
ジウがその顔が嫌いと言ったでもなければ浮気をした訳でも
ない、そんなセヒの行動は到底理解できません。

 整形後のセヒがスェヒとしてジウの前に現れ、彼が好意を
持ってくれる-心はいつまでもセヒ、見かけは別人のスェヒ。
ジウがスェヒに惹かれるのはまるで恋人が他の女性に惹かれ
ていくのを目の当たりにしているようなもの。

 幸せなのにつらい…

 ジウが整形の事実を知りスェヒを責める。自分の愛を信用
できない彼女に対しての怒りが復讐心となってジウも整形を
してしまう。

 6ヵ月後ジウを探す為スェヒはカフェに行ったり、同じ車の
前に飛び出したり、ジウだと思った男性と寝てしまったり。
 スェヒはジウが彼女がしたように自らは名乗り出ないことを
知っていたから。そして、ジウらしい姿を追いかけるスェヒに
悲劇が待っていた…それはジウだったのかはわからない…

 韓国って簡単に整形をするイメージがあったけれど、この
映画のように気持ち悪い手術シーンを見せて決めさせるの
でしょうか。自分だったら無理ですね~
 整形物っていうと「カンナさん大成功です」がありました
が、あれは恋人になる為の整形なのでこの映画とは全然違い
ますね。

 自分だけを見ていて欲しい。しかし、見慣れてくると飽きられて
しまうかもしれない。だから顔を変えてまた違う自分を見続けて
もらう。それが当初のスヒの目的。でも、それって全く彼の
心を無視した自己満足な愛情表現。

 スェヒとなったスヒの悲しさやジウの自分を信用してくれな
かったつらさ、男女どちらの気持ちも少しだけわかるような
気がします。愛の表現方法が間違ってしまったふたり…。
 
 そして終わり方はまるですごろくで”ふりだしにもどる”の
マスが出てしまったような感じでした。終わってからもスヒの
悲しい狂気の愛に心がいっぱいになってしまいました。

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<奇妙な愛を描くギドク監督作の感想>
「悪い男」  「うつせみ」  「弓」   

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 sakuran

監督 蜷川実花   原作 安野モヨコ

出演 土屋アンナ  椎名桔平   成宮寛貴

    木村佳乃   菅野美穂   安藤政信

ものがたり
 吉原の玉菊屋にある少女が連れてこられた。きよ葉
土屋アンナ)と名づけられた少女は負けん気だけは
強く、いつかここにある咲かない桜が咲いたら吉原を
出て行くと心に近い遊女の道を歩きだすのだった。

 そのきよ葉の面倒をみてくれた花魁粧ひ(菅野美穂
や彼女をいつも見守っている店番の清次(安藤政信
によってきよ葉は売れっ子になっていく。

 初めての恋にとまどい、仕事も手につかなくなる
きよ葉を花魁高尾(木村佳乃)は嫉妬し、自分と同じ
ように恋の地獄に落としてやると息ごむのだった…。


感想
 これすごく好きです。もともと原作を読んでいたので
物語に入りやすかったのかもしれません。

 時代物とはいいながらも、着物の柄がモダンだったり
(ゼブラ柄など)メイクが今時っぽかったり(グロス
使い)音楽が椎名林檎だったりで若い人でも入りやすい
し、着物の色あわせや小物が参考になるようなオシャレな
映画でした。

<日暮(きよ葉)の花魁道中・ゼブラ柄が映えてます>
  sakuran1 

 「さくらん」では冒頭の金魚から吉原の明かりなどの
”赤”がメインカラー、同時期に公開された女流監督
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」は
パステル・カラーだったので二人とも色彩にとても
こだわっていそうです。

 マンガが原作はファンが期待するから出来栄えの
ハードルも高くなるけれど、完全オリジナルのラスト
の満開の桜の下のシーンは納得の終わり方でした。
 多分これなら原作ファンはOKなんじゃないかなぁ。

 もちろんきよ葉の土屋アンナはピッタリ。ビジュアル
はもちろん地でやっていそうなガラの悪さなんて原作
そのまんまです。他のキャラクターも違和感ないです。
 
 そしてエロさもOKですよ。先輩花魁の濡れ場なんて
ヌードじゃないんですよ、なのにかなりハードな描写。
 胸フェチの人には子供のきよ葉のお風呂のシーンで
胸のアップのオンパレードですよ~~

 きよ葉の初恋相手惣次郎、ああいう人いるんですよね、
誰にでもやさしい男。女性にこの人は私だけにやさしいんだ
と思わせて平気で二股掛けてバレたら逃げ出してしまう
ような男。(映画とは関係ないですが)
 わかりやすいやさしさって優柔不断の隠れ蓑になって
好きになってそれがわかってしまうから、厄介なんです
よね。まさに「この人は笑う鬼だ」です。

 きよ葉も身体は大人になっても心は恋を知らない子供
だったから、ひっかかっちゃったんですよね。もっと
大人として割り切れたなら花魁だったのに妾ではなく
妻として迎えてくれる倉之助の方がよっぽどいいのに。

 きよ葉が桜が見たいと言えば次の日、窓を開けると
一面の桜の木が植えてあったり、妊娠して誰の子か
わからないのに受け入れようとしたり。
 男の中の男やねぇ、倉之助はん。

 いい女ばかりでなく、倉之助やご隠居それに見守る
男の清次などいろんな意味での男前も揃っています。
 女の世界を描いているけれど、男性もエロの部分は
はもちろん、男性キャラ目線で観ると面白いかも
しれませんよ。

 ちなみに1シーンのみの出演者が豪華、キョンキョン
や小栗旬、忌野清四郎、ゴリなどなど。見つけるのも
楽しいかも。「有閑倶楽部」の悠理役の美波ちゃんは
きよ葉からケリ入れられたり策略家だったりで憎まれ
役で活躍してました。もちろんヌード要員としては
AV女優の方々も。

 同じ吉原物の「吉原炎上」のようにドロドロして
いなくてもちゃんと花魁の悲しさや周りの男たちの
想いを映像美だけでなく楽しめる映画だと思いました。
 原作本もおすすめです。

ソフィア・コッポラ「マリー・アントワネット」の感想

美波出演の「問題のない私たち」の感想 
    

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監督 スティーヴ・クローヴス

出演 ミシェル・ファイファー (スージー・女性シンガー)

    ジェフ・ブリッジス (ジャック・ピアニスト弟)

    ボー・ブリッジス (フランク・ピアニスト兄)

    ジェニファー・ティリー (モニカ・ウエイトレス)


『ジャズが流れる上質な大人の恋愛映画』
物語
 ジャックとフランクの兄弟”ファビュラス・ベイカー・
ボーイズ”はジャズピアニストとしてふたりで活動していた。
しかし、仕事は少なく兄フランクはヴォーカリストを入れる事を
提案。

 オーディションで選ばれたのはセクシーな歌声のスージー。
最初は派手なだけの彼女だったが、ライブをこなすうちに
洗練され、同時に3人の人気は上昇していく。

 おおみそか、高級ホテルでのライブ当日フランクの子供が
ケガをした連絡が入り自宅に帰ることに。

 残されたジャックとスージー、二人のライブが始まる。
それは秘めていた二人の想いがあふれるような艶やかな
ものだった…。


感想
 ジャズに興味を持ったきっかけはこれ「恋のゆくえ」です。
ミシェル・ファイファーの歌声に惹かれてCDまで購入して
しまいました。

 ただ初めて観た頃はまだ大人の恋愛ってもんがわかって
いなかったし、このラストの余韻もちゃんと感じられない
子供だったのだと改めて観て感じました。

 兄弟プラス一人の女性、となると三角関係ものが連想
されますが、これは全く違います。

 兄フランクは家庭を愛し、ピアニスト家業もビジネスな
考えを持つ人。もちろんスージーに対してもあくまで
ビジネスパートナー。

 反対に弟ジャックは自堕落な生活をしているが、ジャズを
本当に愛している人。スージーに女性としての興味はあるが
兄の手前仕事としてクールに割り切っている。

 強い絆の兄弟の間にスッと無理なく入るスージー。歌手の
夢を叶える一歩として二人と組むがフランクとは仕事の
考えで衝突しがち。

 特にスージーとジャックのライブシーンがいいです。

 ピアノの上で赤いドレスを着たスージーが寝転びながら
歌う、時折ジャックと視線を交わしながら。
 それを見つめ、ピアノを奏でるジャックのやさしそうな
まなざし。

 「ハッピーニューイヤー」の声で盛り上がる会場、そして
自然にキスするふたり…。

 どこか一匹おおかみのようなタイプの二人だから、相手の
懐にはすぐに入らないし、自分の心は見せない。

「あたし(オレ)にいかれたの?」「(笑)」と同じセリフに
同じリアクションで返す二人が印象的。
(別の場面での事ですが)

 スージーとジャックの事がフランクに知れたことでスージーが
抜けてしまう。そして、ジャックも仕事に対して自分にうそを
ついていたとフランクに告白。

 それぞれが別の道を歩くことに…。

 ラストシーンでのスージーを見送るジャック、ここが
以前は理解できなかった所。
 今回は少しは考えが大人になったのか、心地よい余韻を
感じる事ができました。

 あの有名な「フィーリング」がここまで色っぽくなるとは
ミシェル・ファイファーの歌声は魅力的です。それにリアル
兄弟の二人、本当に彼らはこのまんまでは?なんて思わせ
てくれます。

 オーディションでロリ声が特徴の女性がジェニファー・
ティリーだったんですね。顔が少し違うようですが声はやはり
彼女です。

 お酒でも飲みながらジャズの音色に包まれていい気分に
なるような上質で大人な映画でした。

  <よろしければサントラCDでもいかがでしょうか↓>
   恋のゆくえ~オリジナル・サントラ盤 / デイブ・グルーシン

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