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監督 ソフィア・コッポラ (「ヴァージン・スーサイズ」)

出演 キルスティン・ダンスト (マリー・アントワネット)

    ジェイソン・シュワルツマン (ルイ16世)

    リップ・トーン (ルイ15世)

    ジュディ・デイヴィス (ノアイユ伯爵夫人)

    アーシア・アルジェント (デュ・バリー夫人)

『アントワネットのガーリィでセレブな毎日』
物語
 オーストリアからフランスへ嫁ぐことになったマリー。
その結婚は国と国を結びつけるためだけの政略結婚。そして
生活すべてを人目にさらすという特殊な環境。「それが
ヴェルサイユ」と言われてしまえばそれまで。なんとか
マリーはなじもうとする。

 頼みの綱である夫ルイはマリーに女としての関心をもたない。
ゆえに跡継ぎも出来ない。周りからのプレッシャーやうわさ
に苦しむもセレブな生活がだんだん楽しくなってくる。

 ドレスに靴にスウィーツ、色とりどりの美しいものに
囲まれ、ギャンブルに興じ、散財していくマリー。それも
子供が出来ない寂しさゆえ。

 数年後無事懐妊。長女と長男を出産。ルイも王位を継ぎ、
マリーはフランス王妃という地位を得る。そして運命の
男性フェルゼンと出会い、恋におちる。

 そんなセレブ生活ドップリのマリーには民衆の苦しい
生活の事など知る由もなかった。その民衆の怒りはついに
ヴェルサイユ宮殿へと向かっていくのであった…。


感想
 なんでマリーはルイと対面したときに「写真うつりよすぎ」
と思わなかったかなぁ。”目がやさしそうでしょ”って
マリーも褒める所探すの大変だったでしょうに。

 結婚初夜からセックスレス夫婦。自分に原因はないと
言い切ってたルイ、お前がメタボリック候補男だから
じゃないのか。マリーの誘い方も色気がないとは思うけど。

 『これがヴェルサイユ』生活はどこに行っても何をしても
そこに誰かがいる、それも大勢の人が。公開着替えに公開出産、
まるで政府公認の覗き部屋状態。

 どこに行ってもパパラッチに追い回された悲劇のプリンセス
も似たようなもんだったのでは。子供、跡継ぎ、とプレッシャー
をかけられていたプリンセスもどこぞの国にあったでしょ、
身近な。
 
 そんな窮屈な生活を発散させるにはお金を使って自分の
好きなカワイイものやキレイなものたちに囲まれる事。
ルイと結婚してもLOVEというよりはお国の為、としか
思えないマリー。

 そのLOVEは世継ぎを生んでやっと自分に余裕が持てた
頃やってきた。箱入り娘でルイしか男を知らないマリーは
イケメンで立ち振る舞いがスマートなフェルゼンに夢中に。
(現代だとここでダンナと離婚なんてしそうだけど)

 「パンがないならお菓子を食べればいい」なんて言っても
いないデマを流されても恋も生活もハッピーなマリーは
”右から左へ受け流す”余裕。街に少しでも出ていれば
民衆の生活苦ぶりを目に出来たかもしれないのに。

 表のキレイで華やかな世界しか知らないのがマリーの
最大の不幸。「お金はどこからやってくる?だって使っても
使ってもあるから”そんなの関係ねぇ”」とマリーが言った
かどうか知らないけど、結果お金のない民衆から税金として
しぼりとるしかなかった。

 最後は歴史上の悲劇的な幕切れにならなかったのは、
今までのマリーのガーリィな生活をブチ壊さない為にも
よかったのでは。歴史物というよりは、あれよあれよで
フランス王妃にまでなってしまったひとりの女の子の
セレブな日常を乙女チックな映像でお見せしました、
ということでいかがでしょう。

 乙女な映像美はさすがソフィア・コッポラといった
感じ。悲劇な話もこんなにかわいらしくなってしまう
とは恐れ入りましたm(__)m

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監督 ロブ・ライナー (「恋人たちの予感」)

出演 ジェニファー・アニストン (サラ・新聞社勤務)

    ケビン・コスナー (ボー・バローズ・母の元恋人)

    シャーリー・マクレーン (キャサリン・サラの祖母)

    マーク・ラファロ (ジェフ・サラの婚約者)

    リチャード・ジェンキンス (アール・サラの父親)

『映画「卒業」のモデルは私の家族?』
ものがたり
 サラは妹の結婚式に出席する為に婚約者のジェフとともに
故郷のパサディナへ帰ることになる。婚約の事は結婚式あとに
発表することにして。

 式場でふと耳に入ったうわさを祖母に問いただすとあの
映画の「卒業」のモデルとは亡き母の事らしいと知る。が、
父親は主人公ではないらしい。

 サラは母親を式場で奪っていった、もしかしたら自分の
本当の父親かもしれない人物、母の元彼ボー・バローズを
突き止める。彼の話を聞くうちにサラは彼に興味を持って
しまう…母とも祖母とも関係した彼に…。


感想
 プロポーズにイエスと言ったもののすぐに結婚とは
進めない。何か不安があるけれど、それが何かわから
ない。そんなマリッジブルーを映画「卒業」が現実
だったという事をからめて、家族に対する愛情を再認識
する物語。

 自分は家族の誰とも似ていないと昔から疑問に思って
いたことが「卒業」事件の事で確信にかわる。やっぱり
父親が違っていたのだと。

 映画とは少し違う母親の物語。結婚に対して不安に
なった彼女は直前に逃亡し、学生時代の元彼ボーの元へ
行く。3日間過ごした後、彼女は家に戻り無事に父親
と結婚することになった。

 サラがひっかかったのは自分の誕生日の事。逃亡した
時にボーと関係していたら、どちらが父親かわからない。
しかし、ボーは自分は子供は作れないのだとサラに告白。

 大人の雰囲気で女性の扱いが上手いボーにサラは
惹かれていく。母とも祖母とも関係していた男なのに。

 サラの揺れ動く女心に対してジェフの心は一筋。覚悟
を決めた男と覚悟を決められない迷う女。すぐにでも
結婚できるジェフと「あなたといると安心する」と言う
もののすぐには結婚できないサラ。

 そこへ魅力的な男性が現れたら揺れ動くのは当たり前。
父親でないとわかった途端一夜を共にするのはお尻が
少々軽い。そんなサラを家で待っているジェフが哀れ、
婚約者はマリッジブルーどころか浮気していたとは。

 母親は結婚から逃げたのに何故戻ってきたのか。
それを知っていて受け入れた父親の心境。それを初めて
知ったサラが自分の結婚に対してどんな結論を出した
のか。

 それは迷っていた時のサラの目つきとは全く違う
まっすぐな視線をある人に向けていた。さて、サラが
選んだのは誰でしょう。

 幸せな未来を手に入れるには時には迷い悩むことも
必要なんでしょうね。 

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監督 トーマス・ベズーチャ

出演 サラ・ジェシカ・パーカー (メレディス)

    ダイアン・キートン (シビル・恋人の母親)

    クレア・デインズ (ジュリー・メレディスの妹)

    ダーモット・マローニー (エヴェレット・恋人)

    ルーク・ウィルソン (ベン・エヴェレットの弟)

『恋人の家へドキドキの初訪問』
ものがたり
 キャリアウーマンのメレディスはクリスマスを恋人の
エヴェレットの実家で過ごすことになる。そろそろ結婚の
雰囲気もチラホラ。

 実家であるストーン家ではエイミーがメレディスの
印象を他の家族たちに悪く言っていた。「レストランで
会ったけどひとりでずっとしゃべってるイヤな女よ」と。

 オープンで家族の絆が強いストーン家にメレディスは
疎外感を感じる。エヴェレットも自分の味方にはなって
くれない。頼みの綱である妹のジューリーを呼ぶことに
するメレディス。

 そのことがのちの自分の結婚までも変えてしまうことに
なるとはその時は思わなかった。


感想
 恋人の実家に招かれた時にいくら家族がニコやかに
接してくれても実の家族ではない自分にどこか疎外感
を感じてしまったことはありませんか?

 緊張のあまり空回りした行動で苦笑や時には相手に
反感を買われてしまう。それを気にすればするほど、
最悪の結果になってしまう。主人公メレディスもそう
でした。

 このメレディス、最初はとても嫌な女で腹が立つ
かもしれません。自分とは考えの違うこのストーン家に
少しでも歩みよってみては?と思うこと多々。

<メレディスのムカつき度>
 雪が積もるような田舎の家なのに10cm以上のヒール
を履いて、かっちりしたヘアースタイル。挨拶時には
ニコリともしない。 (ムカつき度 20%)

 恋人の部屋に泊まるのは両親の手前イヤだと妹の部屋に
泊まることに。おかげで妹はソファーで寝る羽目に。
(ムカつき度 50%)

 家族そろった夕飯の席で楽しく会話していたのに、
三男がゲイという事を本人目の前に批判。止めるのも
聞かず話を続ける彼女に彼もあきれてしまう。
(ムカつき度 MAX!)

 そんな堅物で自分の考えを崩さないメレディスと対照的に
妹のジュリーは社交的で初対面からストーン家の誰からも
好かれる、メレディスにとっては皮肉なことに。

 敵ばかりのストーン家で唯一メレディスの味方になって
くれたのは恋人のエヴェレットではなく次男のベン。性格
も仕事も水と油のようなふたりが酒の席で意気投合した
ことでメレディスにも変化が出てくる。

 家を飛び出したメレディスを探すうちにエヴェレットと
ジュリーが心を通わせたり、次女で口の悪いエイミーが
元彼と再会したり、メレディスとベンが接近したおかげで
自分たちの知らない所でいくつかの恋が進んでいく。
 と同時にストーン家の中心人物である母シビルの病気が
再発したという辛い出来事も…。

 クリスマスプレゼントとして、メレディスがストーン家
全員に同じものを贈る。それは偶然彼女が気に入ったもの
だったけれど、ストーン家にとっては大切なものだった。

 ラストは一年後のクリスマスのシーン。部屋にはメレ
ディスが贈ったあのプレゼントが飾ってある。そして
ストーン家にみんなが集まってくる。

 神経質で恋人の家族にも自分を見せないメレディスが
ある出来事によって開放された結果、どんな幸せを手に
いれるのか。それは彼女にとって一番ステキなクリスマス
プレゼントだったのかもしれません。

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監督 ナンシー・メイヤーズ(「恋愛適齢期」)

出演 キャメロン・ディアス (アマンダ・製作会社社長)

    ケイト・ウィンスレット (アイリス・新聞社勤務)

    ジュード・ロウ (グラハム・アイリスの兄)

    ジャック・ブラック (マイルズ・アマンダの友人)

    イーライ・ウォラック (アーサー・脚本家)

『心の休暇で運命の恋見つけた』
物語 
 LAに住むアマンダ、ロンドンに住むアイリスはクリスマス前
だというのに失恋してしまう。見ず知らずの彼女たちを偶然結び
つけたのはネットでの”ホーム・エクスチェンジ”のサイト。

 ”ホーム・エクスチェンジ”とは家や家具、車など家財道具
はそのままで人だけがそれぞれの家に入れ替わって一定期間
住むというもの。

 リフレッシュが必要なふたりは意気投合し2週間お互いの家を
換える事にする。違う環境での恋の休暇にするつもりが、
それぞれにステキな出会いが待っていた。


 同じ恋愛映画でも例えば「クローサー」がカカオ90%の
超ビターなチョコだとすると「ホリディ」は甘いミルクチョコ
といった感じ。偶然にも両方にジュード・ロウが出演していたり
する。

<アマンダの場合>
 予告編製作会社の社長という職業病のせいか、いつも頭の
中で実生活が予告編のように流れてしまう。リッチな生活、
同棲中の彼氏ともまぁ順調?
 
 だけど彼氏の浮気が発覚し、追い出してしまう。そこで
リフレッシュの為にアイリスと”ホーム・エクスチェンジ”。

 初日からアイリスのイケメン兄グラハムとベッドイン。
後悔はするものの彼にだんだん惹かれてしまう。グラハム
に複数の女の影がちらつくのは気になるけれど。

<アイリスの場合>
 別れても好きな人同僚のジャスパーを何年も思い続けている。
ようやく彼が振り向いてくれたと思いきや、他の女性との
結婚発表でガーン。

 家に着くなり号泣、そして現実逃避の為にアマンダと家交換。
このLAのアマンダの家が予想以上の豪邸で大喜び。

 マイルズというルックスは…だけど楽しい男性とも出会えたし、
隣に住む伝説の脚本家のおじいちゃん、アーサーと知り合いに
なり交流を深める。

<一押しシーン・ロンドン編>
 グラハム家を訪ねたアマンダ。そこで彼の家庭環境を知る。
そしてテントの中でのシーン。雪が降りしきるロンドンでの
一際温かいシーンでした。

<一押しシーン・LA編>
 アイリスとマイルズがレンタル店に行く。目に付いた
映画を面白おかしく身振り手振りで説明するマイルズ。
ジャック・ブラックのコメディアンとしての本領発揮です。
しかも超大物俳優がチラッと出演しています。

 主人公アマンダとアイリスは見た目は正反対。アマンダは
セレブで強気な女性、アイリスはちょっと地味で奥手。
それが後半になっていくと本質は見た目とは逆になってくる。
それは環境の変化も手伝ってかもしれないけれど。

 アマンダは何年も泣いていないから泣き方がわからない。
だけど心が素直になれば自然と涙が出てくる、そのうれしさが
こっちにも伝わってきます。

 アイリスの相手役は一応マイルズだけどアーサーおじいさん
とのシーンが印象に残る。中でもパーティシーンでアーサー
おじいさんがステージに元気よく上るシーンではアカデミー賞
での故ジャック・パランス(シティスリッカーズ)の腕立て
伏せをなぜか思い出してしまいました。(元気なご老人つながり?)

 ロンドンとLAのふたつの異なる恋愛物語を観られるので
人によってロンドン派、LA派と分かれるかもしれませんね。
ラストシーンではとてもハッピーな気分にきっとなれますよ。

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監督 マイク・ニコルズ(「卒業」)

出演 ジュリア・ロバーツ (アンナ・カメラマン)

    ジュード・ロウ (ダン・ジャーナリスト)

    ナタリー・ポートマン (アリス・ストリッパー)

    クライヴ・オーウェン (ラリー・医者)


『複雑に絡み合う4人の愛の行方は?』
物語
 ジャーナリストのダンは車にひかれそうになったアリスを
助ける。一目で恋に落ちたふたりはすぐに同棲を始める。しかし、
アリスという恋人がいながらも仕事で出会ったカメラマンの
アンナにも惹かれてしまう。

 アンナは恋人がいるダンには興味がなさそうな素振りを見せる。
しばらくたったある日アンナは医者のラリーとつき合い始める。
それは皮肉にもアンナに興味があったダンがふたりの出会いの
きっかけを作ってしまったから。

 その後アンナとラリーは結婚するが、いつの間にかアンナと
ダンは密会をしていた。それは4人の関係を危うく、複雑に
させる要因になり始めていた。


 恋愛における陰の部分を赤裸々に描いた映画。泥沼化した
関係で聞きたくない言葉や嫌な行動がストレートに表現されて
いる。人によっては心が痛々しくなるかも。

 特に男性陣が『男ってやつはまったく…』と思ってしまうキャラ
ばかり。例えばダンが女性のフリで”アンナ”と名乗り、H
チャットをラリーとするシーン。

 小説家志望だけあって男心をくすぐるのはお手のものの
ダンに対してラリーは本当に淫乱オンナとチャットをして
いる気分になってくる。夜勤中なのに内線電話を切ってまで
夢中になる。そこでダンが面白がって”アンナ”と名乗って
しまったことで翌日本物のアンナとラリーのキューピットに
なってしまうのだけれど。
 
 めでたく結婚したアンナとラリーにも暗雲がたちこめてくる。
ダンとずっと関係を持っていたとアンナが告白したのはラリーと
結婚してからのこと。そこでアンナを責めるラリーがまた
心の狭い男すぎ。

 ラリーの興味はダンとのHはどうだったの、どんなことを
してやっただの、イッたかだの。本当に聞いていてアンナ
自身も愛想が尽きたと思うようなことばかり。

 反対にダンの浮気を知ったアリスは黙って姿を消すという
いさぎよさ。誰がこの中で大人かといえば一番年下のアリス
だったのではと思うくらい。

 アンナはラリーとの離婚問題が片付きダンと幸せになると
思いきや、ラリーが離婚の判を押す代わりに最後のHを条件
に出す。それを承諾したアンナをダンは責め、ジ・エンド。

 アリスが再びストリッパーとして働いていると聞きつけた
ダンはよりを戻すことになるけれど、ラリーからアリスと
寝たなんてことを聞いてしまいモヤモヤ状態。

 聞かなきゃいいのに彼と寝たならそう言ってくれなんて
しつこく聞いてくる始末。本当に出てくる男たちは自分の
行動を棚に上げて相手を責めたり、言いたくない事を聞いたり
して女々しいです。

 登場人物4人だけというような他に彼らと関わる人が全く
といっていいほど出てこない映画。この狭い人間関係の中で
くっついたり離れたり、個々のキャラクターは味があって
わかりやすかったけれど、場面が変わるごとに何ヶ月や何年か
たってしまうので、前の出来事からどれだけ経過しているのか
整理するのが大変でした。

 時間経過については不親切だったので、”1年後”とか
画面に表示してくれればもっとわかりやすかったと思います。

 この映画での最大の収穫は「レオン」と同じくらいナタリー・
ポートマンが魅力的だったこと(アカデミー賞でもノミネート)。
一途にダンを想う気持ちはとっても理解できたし、別れの
シーンは心がチクチクしました。

 それにストリッパーという役柄もナタリーにとっては
チャレンジでヌードシーンは残念ながらカットされたそうです。

 女々しいジャーナリストと魅力的なフォトグラファー、
オトナな女の子とエロ医者の恋愛ドロドロ劇
といった感じの映画。
多分男女それぞれ意見が違うと思いますね。やはり同性には
肩入れしたくなるでしょう。

 ラストシーン、アリスが街を歩くシーンで流れていたダミアン・
ライスの「The Blower’s Daughter」が印象的でした。
ちなみに予告編のみで使われていたスザンヌ・ヴェガの
「Caramel」は映画のイメージピッタリの曲です。

     

拍手

 

監督 リュック・ベッソン

出演 ジャメル・ドゥブーズ (アンドレ)

    リー・ラスムッセン (アンジェラ)

    ジルベール・メルキ (フランク)

    セルジュ・リアブキン (ペドロ)


『ぼくの天使は美しくやさしく、そして強い』
物語
 借金取りに追わるアンドレ。人生に希望もなくなった彼は
セーヌ河沿いの橋から飛び降りようとするが、先に飛び降り
た女性を助けることになってしまう。

 助けた女性はアンジェラと名乗り、モデル並みの容姿や
スタイルのとても美しい女性だった。

 かたやアンドレは背は低いし全く外見に自信のない男。
そんなアンドレに「あなたの望むようにしてあげる」と
アンジェラはそっと手を差し伸べるのであった。


感想
 監督であるベッソン、ジャンヌ・ダルク」以来の監督作です。
以前10本映画を撮ったら監督は引退と言っていたからもう
ラスト間近でしょうか。

 この「アンジェラ」は前編モノクロの映像。恋愛ファンタジー
というような物語にマッチしています。パリの街並みもとても
印象的です。

 主人公のアンドレはホントに最初はダメ人間で追い詰めら
れても自分でどうするでもなく、逃げ回っているような男。
 片やアンジェラは人々の目を引くほどの美女。なぜか
自称天使だと言っている。しかもアンドレの為に身体をはって
お金を工面してくれる、まさに男性にとって理想の女性。
 その反面借金取りを一撃で倒してしまう強さも兼ね備え
ている。

 せっかくアンジェラが稼いでくれたお金を「ヒモみたいで
嫌だ」と言いながらも受け取ったり、友人と称する男にのせ
られて競馬でなけなしのお金をすってしまったり、やっぱり
どうしようもない男。

 それでもアンジェラと関わることになってから考え方が
徐々に変わってくる。そして顔つきまでなんだか変わって
きたように見えてくる。

 自分の内面のよさを認められないアンドレにアンジェラが
鏡を見ながら彼に問い掛けをするトイレのシーンはまるで
”アンジェラ先生のカウンセリングルーム”と化していた。

 本当はやさしくてきれいな目をしているはずなのに外見や
自信のなさでそれに気付かずにいたアンドレ。

 「愛してる」と言葉にできないアンドレに「人に愛されないと
自分を愛するのは難しいの。…愛してるわアンドレ。わたしの
言葉を受け取ったでしょ。あなたも言ってみて」
人に愛されてこそ自信が生まれる、アンジェラはその事を
わかってほしかったんでしょうね。

 いつしかアンドレはアンジェラを愛し始めていて、かけがえの
ない存在になっていた。でも、アンジェラは使命を終えたら
帰らないといけない。

その使命とは”アンドレの心を解放して自由にしてあげる事”。

 最後にはアンドレによってアンジェラ自身も解放され
「自由よ」と両手を広げる。それを見ている生き生きとした
笑顔のアンドレが印象的。

 愛していることを確認してからのアンドレは外見上最初の頃と
そんなに変わっていないはずなのに素敵な雰囲気になりました。

 男性にとってはアンジェラのように外見ではなく内面を見て
自分のいい所を引き出してくれるような女性が理想なんで
しょうね。

 リュック・ベッソンにしては珍しくアクションというよりも
正統派恋愛映画でした。

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監督 ミシェル・ゴンドリー

脚本 チャーリー・カフマン(アカデミー脚本賞受賞)

出演 ジム・キャリー (ジョエル)

    ケイト・ウィンスレット (クレメンタイン)

    キルステン・ダンスト (メアリー)

    マーク・ラファロ (スタン)

『失恋の記憶は消してしまいたいですか?』
ものがたり
 ジョエルはけんか別れした恋人のクレメンタインが自分の
記憶を消したことをラクーナ社の手紙から知ることになる。

 彼女にまだ未練のあったジョエルだったが、自分の事を
覚えていない彼女に会って、つらい現実から逃れようと
自らもラクーナ社を訪ねる。

 ラクーナ社では寝ている間に脳の中の消したい部分だけを
消去できる装置を開発していた。

 装置にかけられたジョエルだったが、記憶は新しいものから
消えていく。楽しい思い出を消されたくないジョエルに装置
のトラブルがおこる。


 ミュージックビデオ出身のゴンドリーだけあって、POPな
色調と不思議な世界観があるロマンチックな恋愛映画。

 前作の「ヒューマン・ネイチュア」は同じくゴンドリー&
カフマンのコンビ。誰も思いつかないような奇想天外な物語は
面白く、俳優も魅力的だったけれど、理解に苦しむ点もあった
りの作品でした。

 今回の「エターナル・サンシャイン」は現実と記憶の中の
出来事が行ったり来たりするけど、クレメンタインの髪の色で
どちらかわかるので理解しやすいかもしれません。

 寝ている間に記憶が消せる装置は近い記憶から消えていくから
最初はケンカばかりの倦怠期の頃。それがさかのぼっていくに
従って楽しい頃に記憶になっていく。
(映画のジャンルは違うけど「メメント」みたいな時間を逆回転
しているようなもの)

 ジョエルは途中でクレメンタインの記憶を残したくなってくる
…そうケンカばかりじゃなくいい思い出もたくさんあったから
 氷の張った川の上でふたりで夜空を見上げたことや雪の降る
中海岸で走り回ったこと。

 シーツをかぶったクレメンタインが「私ってブスでしょ、
昔からコンプレックスだったの」と言ったあとジョエルが
中に入って「キレイだよ」というシーンには特に高ポイント
のシーン。こういうセリフを言ってもらえた幸せな気分が
こっちまで伝わってきました。

 記憶を消されまいとジョエルとクレメンタインは記憶の中を
逃げ回る。けれどある一言を残して彼女の記憶は全部消去。
そしてその一言がある場面に繋がっていて、なるほどと納得。

 ジョエル役のジム・キャリーのせつない表情が至る所で
心を刺激します。彼にしては珍しく女性が守ってあげたく
なるキャラだったのでは。

 反対にエキセントリックなクレメンタインのケイトは髪の
色からしてオレンジや緑、でもとてもキュートです。今まで
の映画の中で一番かわいらしい彼女が見られるかもしれません。

 「LOR」のフロドでおなじみのイライジャ・ウッドの
変態チックな役も似合ってました。「シン・シティ」の時
もサイコキラーだったし、あの童顔だから不気味さ倍増。

 キルスティン・ダンストは現代っ子らしい女の子と思い
きやラスト近くでせつない事実が発覚します。彼女も消したい
過去があったんですね。

 失恋しても女性はスパッと次に切り替えられるけれど、
男性はズルズル引きずってしまう。映画の中でもケンカの
勢いで記憶を消してしまうクレメンタインに比べて、
ジョエルは途中で消すのをやめたくなるところなんか
その通りなのかもしれません。

 恋愛に関してつらい思い出があったりする人には
共感できることが多いかもしれません。失恋したての時は
つらくてこの記憶がなければ楽になれると思うけれど、時が
たてばいい思い出になるし、教訓にもなる。

 イヤな思い出でも忘れられないということは意味がある。
どうでもいいことならすぐに忘れられるはず、記憶の容量は
決まっているはずだから。

 映像はロマンチックでキレイだけれど、とてもせつない
気分になってもう一度自分の恋愛を振り返ってしまうような
映画でした。

拍手

 
監督 マシュー・パークヒル

出演 ガエル・ガルシア・ベルナル (キット)

    ナタリア・ベルベケ (カルメン)

    ジェームズ・ダルシー (バーナビー)

    トム・ハーディ (トム)

    チャーリー・コックス (テオ)

『偶然の出会いは必然だった?三人の未来は…』
ものがたり
 ロンドンで恋人バーナビーと幸せに暮らしているカルメン。
彼女は故郷スペインでストーカー被害にあい、逃げるように
ロンドンに移り住んでいた。

 ある日バーナビーにプロポーズされ、一週間後に結婚する
ことになる。女友達と独身最後のパーティを開いたその場で
「独身最後のキスをこの場にいるいい男とすると幸せになれる」
との店からの提案で、目の前にいたキットとキスをする。

 周りの存在を忘れてしまうかのような情熱的なキス。我に
返ったカルメンは逃げるように店を後にする。が、翌日から
カルメンの前にキットが現れ始める。

 後数日で結婚するカルメンだったがキットに惹かれ始める
自分もいる。結果的にはバーナビーと結婚するのだが、新婚
初夜ある悲劇がおこってしまう。


感想
 カルメンがストーカーにあっていたという事をほのめかすように
手持ちのカメラでカルメンを隠し撮りしているような映像が
意味深に挿入される。

 キットもカルメンと会うときにはビデオカメラを持って、彼女
を映し続けている。後にこの意味が判明した時に、三角関係の
恋愛映画から他のジャンルの映画にかわってしまった。

 主人公カルメン、名前の通り情熱的で喜怒哀楽が激しい、映画の
中でも『ベティ・ブルー』のようと例えられていたけれど、まさに
その通り。安定感のある恋愛よりも激しい恋愛を好むような。

 独身最後のパーティで出会うキットは確かにレストランの中では
一番イイ男だった。それも意味があるのだけれど。

 キットとカルメンよりも印象の薄い婚約者バーナビー、それが
どんでん返しで強烈な印象の男になってしまう。そこまでして、
自分のある目的の為に人間を翻弄できるのか、一番残酷なのは
婚約者を裏切ってキットと恋愛してしまうカルメンよりも
バーナビーだった。

 物語、最後に笑うのは誰なのか。
恋愛映画のようでいて、サスペンス、そしてドキュメンタリー風
のラストのパーティシーン。想像を超えたストーリー展開は
一筋縄ではいかない面白さがありました。


 カルメンと友達がパーティの時にしていたコスプレ。(黒髪の
おかっぱにひげ姿)どこかで見たような気がしたら、これでした。
    carmen
 上が「ドット・ジ・アイ」のカルメンたち。
 下が映画「Vフォー・ヴェンデッタ」のV。(似てる???)
    v    
    

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