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監督 ミシェル・ゴンドリー

脚本 チャーリー・カフマン(アカデミー脚本賞受賞)

出演 ジム・キャリー (ジョエル)

    ケイト・ウィンスレット (クレメンタイン)

    キルステン・ダンスト (メアリー)

    マーク・ラファロ (スタン)

『失恋の記憶は消してしまいたいですか?』
ものがたり
 ジョエルはけんか別れした恋人のクレメンタインが自分の
記憶を消したことをラクーナ社の手紙から知ることになる。

 彼女にまだ未練のあったジョエルだったが、自分の事を
覚えていない彼女に会って、つらい現実から逃れようと
自らもラクーナ社を訪ねる。

 ラクーナ社では寝ている間に脳の中の消したい部分だけを
消去できる装置を開発していた。

 装置にかけられたジョエルだったが、記憶は新しいものから
消えていく。楽しい思い出を消されたくないジョエルに装置
のトラブルがおこる。


 ミュージックビデオ出身のゴンドリーだけあって、POPな
色調と不思議な世界観があるロマンチックな恋愛映画。

 前作の「ヒューマン・ネイチュア」は同じくゴンドリー&
カフマンのコンビ。誰も思いつかないような奇想天外な物語は
面白く、俳優も魅力的だったけれど、理解に苦しむ点もあった
りの作品でした。

 今回の「エターナル・サンシャイン」は現実と記憶の中の
出来事が行ったり来たりするけど、クレメンタインの髪の色で
どちらかわかるので理解しやすいかもしれません。

 寝ている間に記憶が消せる装置は近い記憶から消えていくから
最初はケンカばかりの倦怠期の頃。それがさかのぼっていくに
従って楽しい頃に記憶になっていく。
(映画のジャンルは違うけど「メメント」みたいな時間を逆回転
しているようなもの)

 ジョエルは途中でクレメンタインの記憶を残したくなってくる
…そうケンカばかりじゃなくいい思い出もたくさんあったから
 氷の張った川の上でふたりで夜空を見上げたことや雪の降る
中海岸で走り回ったこと。

 シーツをかぶったクレメンタインが「私ってブスでしょ、
昔からコンプレックスだったの」と言ったあとジョエルが
中に入って「キレイだよ」というシーンには特に高ポイント
のシーン。こういうセリフを言ってもらえた幸せな気分が
こっちまで伝わってきました。

 記憶を消されまいとジョエルとクレメンタインは記憶の中を
逃げ回る。けれどある一言を残して彼女の記憶は全部消去。
そしてその一言がある場面に繋がっていて、なるほどと納得。

 ジョエル役のジム・キャリーのせつない表情が至る所で
心を刺激します。彼にしては珍しく女性が守ってあげたく
なるキャラだったのでは。

 反対にエキセントリックなクレメンタインのケイトは髪の
色からしてオレンジや緑、でもとてもキュートです。今まで
の映画の中で一番かわいらしい彼女が見られるかもしれません。

 「LOR」のフロドでおなじみのイライジャ・ウッドの
変態チックな役も似合ってました。「シン・シティ」の時
もサイコキラーだったし、あの童顔だから不気味さ倍増。

 キルスティン・ダンストは現代っ子らしい女の子と思い
きやラスト近くでせつない事実が発覚します。彼女も消したい
過去があったんですね。

 失恋しても女性はスパッと次に切り替えられるけれど、
男性はズルズル引きずってしまう。映画の中でもケンカの
勢いで記憶を消してしまうクレメンタインに比べて、
ジョエルは途中で消すのをやめたくなるところなんか
その通りなのかもしれません。

 恋愛に関してつらい思い出があったりする人には
共感できることが多いかもしれません。失恋したての時は
つらくてこの記憶がなければ楽になれると思うけれど、時が
たてばいい思い出になるし、教訓にもなる。

 イヤな思い出でも忘れられないということは意味がある。
どうでもいいことならすぐに忘れられるはず、記憶の容量は
決まっているはずだから。

 映像はロマンチックでキレイだけれど、とてもせつない
気分になってもう一度自分の恋愛を振り返ってしまうような
映画でした。

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