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『呪いの館には行っちゃいけねぇ♪と筋少
も歌ってたタマミちゃん登場!』

B001O1UKV8赤んぼ少女〔初回限定版〕 [DVD]
キングレコード 2009-03-25

by G-Tools

監督:山口雄大(地獄甲子園・ユメ十夜

あらすじ
 戦争で両親と生き別れた15歳の葉子は孤児院で暮らして
いた。ある日、両親が見つかり南条家に引き取られる事になる。
やさしい父親。精神的に不安定な母親。不気味な家政婦。

 父親以外には歓迎されていない空気を感じる葉子。そして
夜中いるはずのない赤ちゃんの鳴き声が屋敷に響き渡る。

 その日から葉子の部屋が荒らされたり、動物の死骸が
天井から落ちてきたりと、奇怪な出来事が続く。


ホラー漫画の巨匠楳図かずお先生の代表作ですよ。
でも、読んだ事ないですよ。だって、怖いんだもの。

実はタマミちゃんの存在は筋肉少女帯の「マタンゴ」と
言う歌で知りました。♪タマミ タマミ、と連呼する
歌詞が印象的です。大好きな歌。

タイトルからわかるように赤ちゃんは存在します。
それがタマミちゃんです。

「私、タマミちゃん。15歳で~す。童話が大好き
でいつか白馬に乗った王子さまがタマミの事を迎えに
来てくれるのを待ってます。うふっ」


しかし、かわいそうにタマミちゃんは不気味子ちゃん。
身体は赤ちゃんから成長しない。顔も父親に亡き者に
されそうになるほどの容姿。

だけど、お腹を痛めたタマミちゃんをお母さんは
守ってくれていました。これが父と母の愛情の差。

お屋敷でタマミちゃんの存在を知っていたのは
お母さんと家政婦。どちらも女性。やはり男は
見た目を気にする生き物なのか。

そこへ葉子というかわいらしい少女が引き取られる。
大歓迎の父親。実の娘だからだけでなく、多分
タマミという悪夢の存在を忘れてしまいたかった
のでしょう。

同じ歳のかわいらしいプリンセスのような子。
そりゃタマミちゃんが嫉妬して嫌がらせするの
よくわかりますよ。キ~~ッ。

まあ、そこからR15なりの切り株シーンが
始まるのです。登場人物が少ないので多くは
ないですが。

腕力には自信のあるタマミちゃん、お父さんの
首をもぎ取るの図。歩けないけど跳躍力には
自信のあるタマミちゃん、葉子を追い詰め
ピョンピョン飛びます、飛びますの図。


タマミちゃん、普通に強いじゃん。噛み付き
攻撃も鋭い歯でお手の物だし。

ギロチンで腕バッサリとか、薬品でドロドロ~
などあるものの一番怖かったのはお母さん。

浅野温子さんのメイクはあれでいいのだろうか。
テカテカなファンデ(浮き気味)にパールが
強烈な口紅。ん~~、笑顔が怖い。女性ならば
そのへんも注目です。

そして、最後に監督は楽しいグロ映画「地獄
甲子園」とおバカ満載の「魁クロマティ高校」
の山口雄大監督。他にも「ユメ十夜」も悪ノリ
で面白かったなぁ。

特殊メイクと造形は西村喜廣氏。TwitterのTLで
名前が上がっていたから名前覚えましたぞ。

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赤んぼ少女

赤んぼ少女

価格:1,000円(税込、送料別)

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『養女として迎えた少女エスター。その日から
日常が恐怖に変わる…』

B002SSSUGIエスター [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-03-10

by G-Tools

監督:ジャウメ・コレット=セラ(蝋人形の館)

あらすじ
 コールマン家は夫ジョン、妻ケイト、息子ダニエル、娘マックスの
4人家族。マックスは耳が聞こえないが家族は幸せに暮らしていた。

 ある日養子をもらおうと孤児院を訪ねる夫婦。少し大人びてはいるが
頭もよく絵の才能もありそうなエスターを一目で気に入り養女に迎える事に。

 エスターのズレたファッションや言動は学校でのからかいの対象になる。
それをダニエルは「ダサイ」と冷ややかに見つめていた。

 マックスは手話の出来るエスターになついていたが、エスターの裏の
顔を知ってしまい、家族に伝えようとするが逆にエスターに脅されて
言いなりになるしかなかった。

 エスターをいじめた同級生がケガ、孤児院のシスターが行方不明、
次々に謎の事件が起こる。ケイトはエスターが全て仕組んでいるの
では?と証拠を探すが…



エスターちゃんのカラオケの十八番は「ZOO」byエコーズです。
♪愛をくださ~い WOW WOW 愛をくださ~い♪
(これヒント)

”怖い子供”をテーマにした映画を観る前にはあれこれ想像するわけです。
単純に考えればオーメンの女の子版。これが私の中で有力説。だって孤児で
出生にどうやら秘密がある。オーメン!!ダミアン!!

冒頭でケイトが悪夢で見る恐怖の流産シーン。It'sグロテスク!!
これはグロさも期待してよいかもな。実はこれが後々関係してくる
のかも、とも想像してしまうのです。

しかしケイトって流産したから養子を、って既に子供二人いるから
別にいいのでは?と思ってしまうのは日本人的考えなのか?これが
子供のいない夫婦で流産して、ならわかるのだけれど。

さて、無事コールマン家の養女となったエスターちゃん。初登校に
その日本で言うなら昭和の香りプンプンの服はいかがなものか。
レトロなオシャレと言えば聞こえはいいが…。その上聖書片手に
って同級生からすれば一風変わった不気味ちゃんだろうね。奇声
もあげちゃうし。

でも、いじめはいかん!!どんな見た目だっていじめはダメ!!

まぁ目には目と歯をぐらいのエスターちゃんはいじめた女子を
突き落としてケガをさせる。(…殺すとかじゃないの?)

次に孤児院のシスターが出生の秘密を暴こうとするのを阻止しようと
マックスを脅し協力させ、事故を起こし、その後ナイフでメッタ刺し。
(…雷が避雷針か何かに落ちてグサリとかじゃないの?)

ん??これはダミアンのような悪魔っ子の仕業ではないのか?
例えばギロチンのように首飛ばすとか、野犬が襲ってくるとか、
三輪車で二階から突き落とすとか。…これダミアン仕様だけど。


エスターちゃんは自らの手で排除していく。ナイフや放火、超常現象
なんて起こしません。そうエスターちゃんは身体は小さいが武闘派(?)。

どうやらケイトを排除したい様子。おや~~雲行きが怪しくなって
きたぞ。聖書に挟まれた今までの養父の写真。

よし、わかった!!エスターちゃんは極度のファザコンで父親に
自分だけが愛されたいんだよ。


わかるよ、エスターちゃん。私も子供の頃父親大好きで学生時代は
ファザコンというかかなり年上男性に惹かれてたよ。同じなんだね。

ケイト入院でチャンス到来。大人びたドレスに真っ赤な口紅。落ち込み
酒に溺れる夫ジョンにやさしく接近。「私がいるじゃない。うふん」
でも、悲しいかなメイクが合ってない。いくら大人びても10歳や
そこらの少女が色気出しても無理な話。

これがロリ好きな親父だったらエスターちゃんを受け入れただろうに。
…っていうかロリ好きそうならエスターちゃんは受け入れないか。

家族が次々に餌食になりケイトはフラフラする足で自宅へ戻り、娘
マックスを守ろうとする。

オチはね、正直想像を超えてました。スゲー!!エスター!!

DVDには別エンディングが入っていて、私はこちらが好みでした。
「私がエスターよ」にはゾッとしたし、続きそうでしょ。まぁ、本来の
エンディングの方がスッキリとは終わりますが。

エスターちゃんにはメイク習いたいぞ。粉はたいただけじゃ、あんな
風にはならないよね。何か秘密なメイク方法があるに違いない。

エスターちゃんの狂気も怖かったけど、この役を演じたのが当時
12歳のイザベルちゃんと言うのだからオチを知ってる私としては
末恐ろしいとはこの事だと思うのです。


姫川亜弓嬢が彼女を目の当たりにしたら「イザベル、恐ろしい子」と
言ってしまいそうなほど北島マヤぐらい、もしかしたらそれ以上に
恐ろしいエスター役のイザベル嬢なのでした。

エスター以外でいえば夫ジョンはピーター・サースガード。妻はマギー・
ギレンホールなんですね。「17歳の肖像」の人か。わかる、観てないけど。
しかも妻ケイトは今年度アカデミー賞にノミネートされたヴェラ・ファー
ミガ
。何気に豪華なキャストではないか。マックスちゃんの子も可愛かったぞ。

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『美しき令嬢姉妹の運命。それを見守るのは何百年も
同じ姿のままで生き続ける美少女おろち』

B001LGCD2Uおろち [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2009-03-21

by G-Tools

監督:鶴田法男(「リング0 バースディ」)
原作:楳図かずお

あらすじ
 100年に一度深い眠りにつくことで永遠に生き続ける少女おろち
谷村美月)。

 嵐の夜雨宿りに大豪邸門前家にたどり着いたのがきっかけで家政婦
としてしばらく門前家に滞在する。そこには大女優の門前葵(木村佳乃
、娘の一草と理沙の幼い姉妹が暮らしていた。

 そして、ある悲劇。予想外の眠りについたおろちはそれから20年
ほどたった頃目覚める。”佳子”の身体に意識はおろち。貧乏な佳子
を見受けしたのはあの門前理沙(中越典子)であった。

 再び門前家に関わるおろち。母親の葵そっくりの一草(木村佳乃)は
女優として活躍。妹理沙は彼女の付き人となっていた。しかし、姉妹は
何かに怯えながら暮らしている。それは…



原作はあの楳図かずおさん。小中学生の頃美人の友達が楳図さんの
漫画を集めていてよく貸してもらった。特に「恐怖」って漫画が
タイトル通り怖くて、たまに夜思い出してゾッとしていたっけ。
(この頃からホラー好き=美人の図式が私の中で確立したのである)

この「おろち」は未読でした。「へび女」の話かと思っていたら
全然違ったんですね。

「おろち」は美しき姉妹の悲劇の話。それを防ぐでもなくただ
傍観する少女がおろち。どうにか止めようともするけれど運命は
やはり変えられない。

実は門前家の女はみんなある宿命を背負っている。それは”29歳
から徐々に顔が崩れ始める。そしてゆくゆくは全身が醜くなって
しまう”
という宿命。

その29歳はもう目の前に迫っている一草と理沙姉妹。特に姉の
一草は先に崩れ始めるだろう。女優の仕事も投げやりになって
精神状態は追い込まれ、映写室で母親の映画ばかりを見る日々。

その姉にやさしく寄り添う理沙。しかし、影では一草の恋人である
プロデューサーといい関係にもなって一草の嫉妬心に火をつける。

しかし、門前家の女という共通点だけが二人をつなぎとめていた。

人目に触れないように隠していた母親葵が死んでしまった。死ぬ間際
ある秘密を理沙に打ち明けていた。それが更なる悲劇を生む。

ヒステリー状態の一草は理沙に暴力や暴言を吐き始めた。それをただ
耐える理沙。殴られようと顔にアザが出来ようと甘んじてそれを
受け入れる理沙。

坂道を下るように運命が急激に変化する。

「花よ蝶よ」と育てられた二人だからこそ醜くなる恐怖は並みの人
以上なのだろう。美しさをもてはやされて今まで生きてきた二人に
あまりに残酷な運命。

確かにまともな精神状態ではいられない。特に一草は先に29歳に
なるのだから。

耐える妹理沙はある秘密を抱えていたからこそ姉の暴力にも耐えられた。
だって姉妹は本当は同じ運命ではなかったのだから。

狂ってしまった姉一草に寄り添う妹理沙の姿を最後に屋敷を去るおろち。

その後の結末が怖すぎる。女特有の情念ともいうべき恐ろしい仕打ち。
歪みきった姉妹の心、それによる行動。恐ろしい。

映像で見せる怖さとは違い、行動や心情の恐ろしさはジワジワと
こちらを締め付けてくる。そしてあのオチ。


この映画のポスターなどを蜷川実花さんが手がけています。美しい
姉妹そして美少女おろちの姿を華やかな色彩で写しています。
これ、必見です。是非映画のサイトでご覧下さい。

 ☆「おろち」の公式サイト☆

個人的には柴田淳さんが好きなのでエンディングに彼女の歌声が
流れてきたのはうれしかったです。

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『鏡に殺される。謎を解くのは元警官。CTU勤務じゃないよ』
B0026OBVLAミラーズ (完全版) [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2009-07-03

by G-Tools

監督:アレクサンドル・アジャ(ハイテンション

あらすじ
 元警官のベン(キーファー・サザーランド)は別居中の妻や
子供の為に何とか夜間警備員の職を得る。そこは大火災のあっ
たデパート。今も焼け焦げた姿そのままで残っている不気味
な建物。

 大きな鏡に魅せられたベンはその日から奇怪な現象に襲われ
始める。家族を死の恐怖に巻き込む現象の謎を探り、ある女性
の存在に行き着くのであった…


R15でしょ。アジャ監督でしょ。当然、あんなグロやら
こんなグロやらてんこ盛りに見せてくれると思ってたよ。

ん~~こんなモンなの?それとも、私が慣れてきたせい?
もっと、グロを~~


そして悲しいかな。昔007のイメージがなかなか払拭でき
なかったから髪のコスプレやめたショーン・コネリーのように
キーファーはもう何をやっても”CTU捜査官ジャック・
バウアー”なんですよね。もう銃の構え方がジャック。

さて、映画「ミラーズ」ですが簡単に言えば鏡の呪いの
話です
。鏡と言ってもそれだけでなく、水面やガラスに
姿が映ってしまえば殺される方向になるので大変です。

鏡をペンキで塗りたくり、窓には新聞を貼り付けて(この
シーン呪怨にあったぞ!)、家族を守ろうとするベンの
姿は事情を知らない人から見れば怖すぎる。当初妻も
子供も「父ちゃん、とうとうイっちゃったか」のような
まなざしで怯えまくる。

どうにか鏡の呪いに関係しているのが死んだはずの
エシカーという女性だと突き止める。

呪いの正体をあばく。で、ないと鏡に殺される。

これって「リング」じゃないかっ!

するとベンが松嶋菜々子かドラマ版で言えば高橋克典。
エシカーは貞子ってトコか。前任の警備員も鏡の呪いで
死んでしまったから鏡がビデオテープだね。万事丸く
収まりました。

ラストのエシカーばあちゃんVSジャック…でなくベンは
久々にやられっぱなしのキーファーが見られます。だって
ばあちゃんは○○だから強いんだよ!!

そしてオチは…「24時間営業」のお店の前でベンが
驚きます。これって「24」にかけてるの?と深読み
しすぎの私。で、なく「サイレントヒル」ですね。
あ~~言っちゃった!!イヤな終わり方ですよ。

ところでアジャ監督って日本のアニメが好きなの?
だって息子の部屋に「ツバサ」と「ネギま」のポスター
が貼ってあったんだもん。

そうそう最大のグロ映像はベンの妹がリアル口裂け女
と化す所。見ている私も口を「あ~~」ってつられて
開けてしまったわ。

キーファーもジャックのイメージを払拭したかったら
髪型から変えるといいよ。まぁキーファーは外す方で
なくてかぶる方だけどね。

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『同棲カップルを襲う謎の怪現象。それは…』
parano
あらすじ
 ミカ(彼氏)とケイティ(彼女)はある家で同棲を始める。

 そこで初めて語られるケイティの悩みの種。子供の頃から
怪現象を体験していて、それは家でなく自分についてくる
ようだ、と。

 早速高級ビデオカメラを買い、その現象を撮影しようと
張り切るミカ。そんなミカを尻目に毎晩の怪現象に寝不足と
ストレスがたまりはじめるケイティ。

 そこで心霊研究家を家に呼び、正体を暴こうとするが…



 もうメディアでも散々聞いた事でしょうからミミタコ
状態かもしれませんが、とりあえず説明を。
 
 超低予算のインディーズムービーの本作。しかし、この
怖さがクチコミで広がりあれよあれよという間に全米興行
収入ナンバー1に。リメイク権を獲得したスピルバーグは
「これ以上怖い物はムリ」とリメイクは断念したとの逸話
あり。
(この制作費にこの収入ならウハウハだろうな)
 
 そんな盛り上げ方をしたら、どんだけ怖いって興味
持ちますよね。で、観て来ましたよ、世の中の不評の
嵐を乗り越えて。

 でね、怖かったです。正直、あの怒涛のラストの展開には
背筋がゾッとしましたもん。
(多分、風邪じゃないと思います)

 恐怖の存在”ソレ”は見えないんです。だから、ダメな
人が多いんでしょうね。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」
も私怖かったです。あれも見えなかった。だから想像して
怖かった。

 だから、設定に乗っかっちゃえばいいんです。冒頭の
「このビデオを提供してくれた両親に…」って真に受ければ
いいんです。何か事件があったんだなって。

 まず怖さは音からきます。それも日常にある音。だけど
誰かが起こさないと起きない音。

 そして、足跡。あるはずのないケイティの昔の写真。
燃えるボード(西洋版こっくりさん)。

 でも”ソレ”はビデオには映りません。音、もしくは
影だけです。ドアを突然閉めたりします。
(寝室のドア閉めとけばいいのにな)

 と同時にかったるいカップルの日常風景に眠くなります。
どうしても撮影を止めないミカにイライラします。

 これは映画に入り込んだからだと思います。

 それがなければ夜だけでいいんです。でも、このかったる
さが夜の”ソレ”が起こす現象をますます怖くしています。

 後半の怒涛の攻め。絶対にミカが○○だと思ったのにな。
だって十字架燃やしちゃうし。

 音が実力行使してくる瞬間、音は声に変わります。で、
ラストのあの展開。

 この映画はまっさらな気持ちで観てください。もし、「所詮
作り物でしょ」の意識が変えられないなら「アバター」を
観た方が絶対に損はしません。

 でもね、あの闇の向こうで音と声のみの情報でいろいろと
想像してしまうと怖いよ。私はそうだった。

 しかし、あの心霊研究家「これさ、自分の担当じゃないんで
他当たってよ」で帰っちゃうのはどうかと思うよ。幽霊と
”ソレ”って担当が違うんだね、初めて知ったよ。

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『ハロウィンの夜には惨劇がよく似合う』
 
B002BRK9Q0ブライアン・シンガーのトリック・オア・トリート [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2009-10-21

by G-Tools


監督:マイケル・ドハティ

あらすじ
 ある年のハロウィンの夜、郊外のこの街では数々の奇怪な事件が
巻き起こっていた。本来の殺人衝動にかられた男、この日だけは
ある本能の赴くままに行動できる種族、そして数十年前にこの街で
起こったバスの惨劇の続き。

 殺人現場に現れる布袋を被った子供は誰なのか?そして本当の
目的は何なのか?


 ハロウィンが舞台なんて季節はずれでスイマセン。でも、これ
未公開ながら掘り出し物でした

 映画監督のブライアン・シンガー(X-MENシリーズ)が
プロデュースしたオムニバスホラー。昔見た「クリープショー」
などのホラー番組に似ています。アメコミ映画のようなオープ
ニングアニメもイケてます。

 出演者にはシンガーの映画にも出演したアンナ・パキンやブライ
アン・コックスの名前もあり興味を惹かれました。

 4編からなるオムニバスは別の話のようで実はつながって
いたり、主役でないエピソードでも場面にチラッと登場したり
します。時系列もバラバラなので『ここでこうつながっている
のか』との発見がとても面白いです。

 中でもアンナ・パキン主演の”赤頭巾ちゃん”のようなエピソード
が一番好きな話かな。

 ウブなパキンちゃん、セクシーな姉と友人たちから「男を知る
いい機会よ」と言われるものの「結婚するまでは」との頑固一徹。
とりあえず赤頭巾ちゃんの扮装のまま姉たちに置いてかれてしまい、
パーティをやっている森の奥に向かって歩いていた。突然奇怪な
仮面をつけた男に襲われて首筋に牙を立てられるパキンちゃん
絶体絶命!!そして、森の奥に悲鳴がこだまする…


 他のエピソードは殺人校長がメタボ男子を殺して楽しい
ハロウィンを子供と楽しむ話とバスの惨劇現場で精神障害の
同級生を驚かそうとしたら本物が出てきてしまった話、
校長の隣家の胡散臭そうなオヤジがハロウィンの扮装を
した子供に襲われる話。

 この胡散臭いオヤジが実は○○だったとは。オチもよいです。

 まぁ被害者たちはランプを壊して回ったとかお菓子をあげない
などハロウィンのお約束を破ってしまったからしょうがないですね。
…いや、しょうがなくはないけど

 冒頭の夫婦の話がラストにつながっています。そして、それ
ぞれのエピソードの結末も迎えます。

 ハロウィンって奇妙な扮装が当たり前だから周りで惨劇が
起こっていようとそれも演出だと思いがち。だから本当の
悲鳴も届かない、そんな怖さもありました。

 はるか昔見てストーリーも忘れてしまったけど「キラー
クラウン」って映画を思い出しました。ピエロもよくよく
見ると怖いです

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『突然消えた息子はどこに?そしているはずの
ないこどもたちの声が…』
B001WAAAI4永遠のこどもたち デラックス版 [DVD]
ジェネオン エンタテインメント 2009-05-22

by G-Tools

監督:J・A・バヨナ  製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ

あらすじ
 幼い頃海辺の孤児院で育ったラウラは30年ぶりに故郷というべき
この土地に夫と息子シモンとともに戻ってきた。

 すでに閉鎖されていたこの屋敷を買い取り、ラウラたちが再び孤児院
として再開する為だった。

 時々空想の友達と遊ぶシモンを心配していたラウラだが、実際の
友達ができればそれもなくなると期待もしていた。が、屋敷に引越して
から空想遊びがひどくなるシモン。

 ある日近所の人たちや子供たちを集め、ガーデンパーティをしている
最中シモンが消えてしまった…


 なんなんだ、ホラー映画なのにこの癒され感と感動は。

 「ヘルボーイ」や「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ
監督が関わっているスパニッシュホラーって事で断然興味を持った
この映画。

 少しBGMで脅かす場面がいくつかあったのは残念かな。そうで
なくてもジワ~と怖さは伝わってきたし、わかりやすい脅かしは
時にこちらを冷静にさせてしまいがち。

 それでも物語はとても素晴らしい。

 単にオカルト映画ではなく、母親の息子に対する愛情の深さや
悲しい孤児院の真実などドラマ面でも盛り上げてくれます。

 息子が忽然と消えて、その理由が孤児院での出来事に関係が
あると思っても周りから理解されない母親。しかし、その思いは
確信にかわりたった一人で息子を助け出そうとする。

 母は強し、です。

 この母親の愛情には同じスペイン映画の「アザーズ」のニコール・
キッドマンと子供たちを彷彿とさせました。あれも真実は悲しい話
でした。

 孤児院でラウラが引き取られた後に起こった悲劇。再びこの屋敷
に住む事になったラウラ。そしてシモンだけでなくこどもたちと
一緒にいる事を受け入れるラウラ。

 ラウラにとってここが戻る事を運命づけられていた場所だったに
違いありません。

 ラウラとシモンの現実はとても悲しすぎます。『あの時私が
あんな事をしていなければ…』と後悔と絶望のラウラ。

 しかし、ラストは現実の世界では悲劇でしかないのに、あちらの
世界では光に満ちて幸せな彼らの表情に癒され、心が温かくなり
ました。

 あちらの世界ではみんな仲良く楽しく暮らしているのだろうな、
と思うと心が癒されます。

 オカルト映画としても、恐怖ばあちゃんとか胡散臭いオカルト
研究家、ドアの向こうを横切る黒い影だとか、満足できるアイテム
も揃っております。

 そうそう、スペインにも「だるまさんが転んだ」のような遊びが
あったんですねぇ。ためになったねぇ~~ためになったよぉ~~。


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『ただいま、世界の終わりを録画中』
 
B001TBUJ6Oダイアリー・オブ・ザ・デッド プレミアム・エディション [DVD]
ジェネオン エンタテインメント 2009-04-24

by G-Tools

監督:ジョージ・A・ロメロ

あらすじ
 大学の映画学科に所属する学生たち数人は山奥でホラー映画の
撮影中ラジオからのニュースに釘付けになる。

 世界中で死者が甦り、生きている人間を襲い始めているらしい。

 急いで彼らは自分の家族の元へ駆けつけようとするが行く手を
阻むようにゾンビたちが迫ってくる。そして、やっとたどり着いた
自宅でも家族たちが恐ろしい姿に変貌していた…


 手持ちカメラでこの恐ろしい現実を記録するという設定。

 撮影者であるジェイソンはカメラのレンズを通して惨劇を
冷静に撮影していく。目の前で人が襲われようと、ゾンビが
脳みそをぶちまけようと、片時もカメラを離さない。

 ”傍観者”所々にでてくるこの言葉はこの現実を前に
してのジェイソンの姿。それが自分の使命でこの映像を
残すんだ、と言えば聞こえはいいがどこか自分には関係が
ない出来事。

 私たちがTVからの戦争の悲惨な映像をくつろぎタイムに
見ながら「かわいそうね」とか「戦争はよくないよね」とか
サラリと言ってしまう時、私たちはジェイソンと同じ”傍観者”
になっているかもしれない。

 どこか関係のない出来事。そして、かわいそうだとは
思いながらも何も行動しない”傍観者”。TVの向こうの
現実とお茶の間との温度差。

 映画では戦争など人対人の争いの映像がはさまれる。そして
セリフの中で「人対人から人対彼ら(ゾンビ)になった」
言う。

 どこまで人間は好戦的なんだろう。そして誰が人間が
この世で絶対的な存在だと言ったのだろう。

 ゾンビたちは本能で生きる人を襲っている。そこに感情
などないはず。動物が生きる為に弱い動物を狩り食べるのと
同じ。

 だけど人間は違う。人対人の争いは宗教の違いだったり
人種の違いから生まれる。そこには感情が存在する。

 そして人対彼らの争いでも感情からくる人間の残酷さが
浮き彫りになる。

 家族がゾンビになりかくまった老夫婦。その罰として
まず心臓を撃って殺す。ゾンビになり蘇った二人をまた
頭を撃って殺す。二度殺される二人。その残酷な行為を
正当化しているのも人間。

 ラストでもゾンビをまるでおもちゃのようにして遊ぶ
普通の(いや普通の神経でないと信じたいが…)人間たち。

 あの残酷さは戦争でも見られるのだろう。

 敵対する国の人たちに対する残虐非道ぶりはこの映画の
ラストで描かれる彼らのようであり、感情のある人間の
誰もが心のどこかに持ち合わせてるものなのだろう。

 「ゾンビ」映画はほとんど観ない初心者なので、今まで
想像していたグロいだけなんて認識は間違っていたと訂正
します。

 こんなに考えさせられる映画だとは驚きでした。

 「我々に救われる価値はあるのか?」
この一言が心に突き刺さりました。

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『突然の霧に覆われた街。人を襲う物の正体は…』
B001CJ0UXAミスト [DVD]
トーマス・ジェーン, マーシャ・ゲイ・ハーデン, ローリー・ホールデン, アンドレ・ブラウアー
ポニーキャニオン 2008-09-17

by G-Tools


監督:フランク・ダラボン(グリーン・マイル)

あらすじ
 田舎町に突如深い霧が発生。息子とスーパーマーケットにいた
主人公デヴィッドは不吉な物を感じ、その場所に留まることに。

 霧の中で何者かに襲われたと逃げ込んできた男にパニックに
なる店内の人々。それを信用しない者たちが脱出を試みるが、
霧の中から現れた巨大な触手によって若い店員が無残な死を
とげる。

 外は危険だと店内にバリケードを築くが、夜になり今度は
光に巨大な虫たちが集まりだし、ガラスを破り店内に侵入
してきてしまう…



 原作はスティヴン・キングで監督はダラボン。もしかしたら
ショーシャンクやグリーン・マイルのような感動作なんて期待
した人もいるかもね。

 キングって言えば私事ですが、ホラーの苦手だった学生時代
友人にキングファンがいまして、興味本位で読んでみたらとても
グロくて断念した思い出があります。

 ま、今なら大丈夫だけどね。

 さて、「ミスト」ですが最初はモンスターパニック、途中は
人間の集団心理の怖さ、そしてラストは今まで観た映画の中で
郡を抜いた後味の悪さを感じさせられました。映画館でもし鑑賞
していたならば館内が明るくなってもしばらくは立ち上がれない
状態だったでしょう。

 でもね、異次元空間って何ぞや!!(ここはツッコミたくなった)

 どうせなら軍の生物兵器で虫が巨大化したって方が受け入れやす
かったかも。ただ、どっちにしろ巨大な虫なので見たくもない細部
までバッチリ目に入っちゃうのは寒気すらしましたが…

 一番勘弁だったのは、まさに”クモの子を散らす”シーン。あれは
もう~~夢に出てきそうでつらかった。

 で、モンスターが収まったら今度は宗教かぶれの変わり者の女性が
店内の人たちのリーダーとなって、生贄を差し出せって話になった
から一難去ってまた一難。主人公の息子がターゲットに。

 最初は彼女の話に聞く耳を持たなかった人たちが少しずつ耳を
傾け始め、最終的には店内の大多数を味方につけてしまう怖さ。
 誰かを殺せば自分たちは助かるのだと確証もないのに信用して
しまう集団ヒステリー状態。

 モンスターよりも恐ろしきは人間、かも。

 自分だったらあの場面でどの道を選ぶのか、自問しながら観進めて
いくと待っていたのはあの救いのないラスト。

 もし鑑賞するのなら体調のよい時がいいでしょう。それだけの
覚悟をして観る事をおすすめします。

 なんだかハネケ作品と同じ匂いを感じました。どっちにしろ、
こういう後味の悪い映画って私キライじゃないのよ。

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B000NO1YL2愛しのジェニファー [DVD]
マーク・アッチェソン, ダリオ・アルジェント
角川エンタテインメント 2007-05-25

by G-Tools

監督:ダリオ・アルジェント(サスペリア)

あらすじ…にツッコミを添えて

 パトロール中の警官フランクは女性をオノで殺害しようとしている
現場に遭遇。抵抗する男を射殺してしまう。

 男は「ジェニファー…」と言い残して息絶えた。どうやらこの
女性はジェニファーと言うらしい。口もきけない女ジェニファーは
助けてくれたフランクに抱きついてきた。
(例えて言うなら飼い主に捨てられそうな所を助けられた子猫ちゃん
って甘え方なんだよね)


 が、ジェニファーはめちゃナイスバディなのに顔は黒目がちで
口が裂けているという強烈なフェイス。
(そうだな、子猫ちゃんって言うかライオン?ほら、美女と野獣の
ドラマの野獣をホラータッチにした感じ)


 病院に入れられたジェニファーを何故かフランクは心配になり
強制退院させ自宅に連れて来てしまう。
(あっ、でもフランクは妻帯者でバカ息子つき。こっそり夜中に
家に入れるなんて…恋しちゃったのか?ジェニファーに。恋は盲目だね)


 翌朝案の定嫁には「そんな不気味な人家に入れないで」と激怒され、
バカ息子は「いい胸してるのに…」と色気盛りな目線とコメント。
 とりあえず一日置いてもらおうとしたのにジェニファーの食欲は
抑えきれず一家のネコが犠牲になってしまう。
(ネコ好きとしては…ノーコメント。が、その後のフランクの対応から
お前はネコより女かっと怒り心頭!)


 嫁と息子が出て行った家に残されたフランクとジェニファー。この
時点でフランクはエサがネコだけではない事に気づかなかった。次に
犠牲になったのは幼い少女。
(すごいのは少女食すシーンも映してるんだよね。チャレンジャー
だねアルジェント)


 ヤバイ状況にフランクはジェニファーをサーカスに引き取ってもらう
事を決意。車で名残惜しい最後のHを楽しんでいた。
(ジェニファーはすごく床上手で甘え方も男心を熟知している、小悪魔
ニョロよ~~でも、顔が…)


 が、自宅に帰り冷蔵庫を開けるとサーカスの人が冷蔵保存されて
いた。驚くフランクを窓からコッソリ見ていたジェニファーはウキウキ
気分。
(かわいいよ、ジェニファー。フランクのリアクションに手を叩いて
大喜びするなんて。「エヘヘッ」って笑っていそうなんだよなぁ)


 もうジェニファーの虜になってしまったフランクは田舎のボロ屋に
引っ越して二人だけの蜜月の時間を過ごすのを決意。そこでも
ジェニファーは事件を起こしてしまうのであった…つづく


 観ていると男にとっては理想なのではと思ってしまうジェニファー。
ご主人さまにはとことん甘えて可愛らしい面とHはすごいんですと
言わんばかりのテクを持つセクシーな面。
 まぁ、容姿が問題ありすぎるんだけどね。

 途中でラストは想像できてしまう点もあるけれど、まぁエロエロな
シーンとグログロなシーンが上手い事マッチして時間も短いのも
あってなかなか面白かったですよ。
(ドラマなんで約60分)

 わたくしごとですが、昔”愛しのジェニファー”だった女優さんは
ジェニファー・コネリーであります。偶然にもアルジェントは「フェ
ノミナン」の監督なんですよね。

 アルジェントの娘アーシアも最近は女優さんとして映画に出まくって
ますね。以前「ザ・キーパー監禁」の感想も書きましたので興味あった
ら、読んでみて下さいね。

 ☆「ザ・キーパー[監禁]」の感想は⇒ここ☆ 

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