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監督 ジェフリー・サックス

出演 マイケル・キートン (ジョナサン・リバース)

    チャンドラ・ウェスト (アンナ/ジョナサンの妻)

    デボラ・カーラ・アンガー (サラ・テイト)

    イアン・マクニース (レイモンド・プライス)


『テレビのノイズの中から亡き妻の姿が…』
物語
 ジョナサンは作家のアンナと再婚し、前妻の息子マイケルと
幸せに暮らしていた。

 ある日アンナが姿を消し、数日後車だけが発見される。
アンナの生存を信じるジョナサンの元に謎の男レイモンドが
現れアンナは既に亡くなっていて彼女自身からのメッセージ
を聞いたと言う。

 それから間もなくアンナの死体が発見され事故死と断定
される。

 半年後アンナの死から立ち直れないジョナサンはレイモンド
の元を訪ね、EVPという死者の声を聞くことができる装置に
のめりこんでいく…。


感想
 よく霊はTV局など電気機器の多く使われる所に引き寄せ
られるってのは映画で使われていたEVPという電磁音声
伝達現象からまんざらウソではないような気がします。
 実際にEVPの装置はアメリカでも認知されているらしい
ので。

 EVPの装置はモニター数台と録音機器をつなげて、
砂嵐のようなノイズ状態にして、そこから声を取り出す
という気の遠くなるような作業。

 それを持つレイモンドは自分とは何の関連もないはずの
アンナの声をそこから聞き、夫ジョナサンに伝える。

 誰でも未知の世界はすぐには理解できない、ジョナサンも
そう。が、妻への断ち切れない想いがレイモンドの元を
訪ねることになってしまう。

 そこでは同じように恋人が死んでしまった女性サラも
いて、レイモンドから恋人の声を聞かされ癒されたと
言う。

 ジョナサンはノイズの中のアンナの姿や声を聞いた事で
自宅にEVP装置を置き、寝るヒマも惜しんでのめりこんで
いく、息子も寄せ付けないほどに…。

 EVPからの映像や声はノイズの中の一瞬なのではっきり
見えるより怖いかも。その中に悪霊らしき影もあったり
するので余計にヒンヤリ。
 と言っても正直映画自体はあんまり怖くないんですけどね。

 物語は妻アンナの死の真相とある事件の結びつきをジョナサン
がEVPから読み取っていくというもの。そんなサスペンスな
要因よりも子供そっちのけで霊との交信にのめりこむジョナサン
の姿が怖いです。

 EVPで霊の姿を覗いていると悪い霊に見つかって自分の
身が危なくなる。そりゃ霊だって干渉されたくない時だって
あるでしょうからね。それは映画の中でもEVPに関わった
人が死んだり瀕死の重傷を負ったり、悪霊のしわざとしか
いえない不可解な事ばかり起こります。

 最近はTVの砂嵐なんてあまり見かけなくなりました。でも
TV着けっぱなしで寝てしまい、ふと起きたら砂嵐の中から
何者かの姿が見えたら…なんて思ったら少し怖くなりました。

 それにCDを聞いていたら何でこの声が入っているの?
なんて事オカルト番組でもおなじみですよね。やはりそれは
霊界からのメッセージかもしれませんよ。

 海外ドラマ「リ・ジェネシス」もカナダ製作だからか、
ジル役のサラ・ストレンジがジョナサンの前妻役で出演
してました。

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監督 ギレルモ・デル・トロ (「パンズ・ラビリンス」)

製作 ペドロ・アルモドバル (「トーク・トゥ・ハー」)

出演 エドゥアルド・ノリエガ (ハチント・孤児院管理人)

    マリサ・パレデス (カルメン・孤児院院長)

    フェデリコ・ルッピ (カザレス・孤児院老教師)

    フェルナンド・ティエルブ (カルロス・両親を亡くした少年)

『毎晩僕を呼ぶあの男の子は誰?』
物語
 内戦の続くスペイン。町から遠く離れた孤児院にまた一人
戦争で親を亡くした少年がやってくる。

 少年カルロスは孤児たちの手痛い歓迎を受ける。特に
年長者ハイメには目の敵にされてしまう。

 そのハイメは何故かカルロスのベッドが気になる。それは
突然いなくなったサンティという少年が使っていたベッド。

 カルロスは自分を呼ぶ謎の声に怯えつつも、その正体が
いなくなったサンティだと知る。そしてハイメからサンティ
は殺されたのだと打ち明けられる。

 管理人ハチントは孤児院に隠されている財産を手に入れ
たいが為に非情な行動に出る。それによって大半の子供や
大人たちが犠牲になってしまう…。


感想
 アカデミー賞で気になっていた「パンズ・ラビリンス」
の監督作。なにしろ田舎なもんで上映予定なし、って
事で昔の作品で我慢してみました。

 ホラーと位置づけられているみたいですが、そんなに
ホラー色強くないです。むしろ戦争ドラマですね。

 寝ていると自分を呼ぶ声が…はオカルト映画のお約束
です。その幽霊サンティの風貌は”スペイン版としおくん
(by呪怨)”ってとこです。見れば納得?

 そのサンティの声はカルロスだけに聞こえ、ある日
「大勢の人が死ぬ…」なんて不気味なお告げを聞いて
しまう。

 ただそれを回避しようにもカルロスひとりの力では
どうにもならなく、悲劇は起こってしまうのだけれど。

 子供同士はいざこざがあっても、やはり純真。それに
比べて大人はみんな秘密を抱えている。

 若い管理人ハチントは女院長カルメンと若い女教師
を二股にかけてるし、老教師カザレスは胎児をビンに
つめたラム酒を飲んでいるし、どこか普通じゃない。

 その中で一番のワル、ハチントはサンティを殺した
ばかりか孤児院に火をつけてまで自分の私欲を満たそう
とする。

 残された子供たちを守る為に瀕死のカザレスはハチント
の侵入を阻止しようとするが…。
 カザレスの子供たちを最後まで見守るラストシーンは
感動的です。目頭がウルッとしました。

 サンティが幽霊となってまで晴らしたい恨み、それを
知ったカルロスと少年たちは無力ながらも力を合わせ
サンティ殺害現場までハチントを追い詰めます。

 なにもかもが戦争が原因、孤児となった少年たちも
ハチントが他人を犠牲に欲を満たそうとするのも。

 オカルトチックな前半から戦争ドラマとして考えさせ
られる展開を見せる後半に一時も目が離せなくなりました。

 ホラー映画だと思ってドキドキして見たら、いい意味で
裏切られた映画でした。これはレンタルでひっそりと
埋もれさせるには惜しい映画です。 

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監督 アレクサンドル・アジャ

出演 セシル・ドゥ・フランス (マリー・女子大生)

    マイウェン (アレックス・マリーの親友)

    フィリップ・ナオン (謎の男)

    アンドレイ・フィンティ (アレックスの父親)

    オアナ・ペレア (アレックスの母親)

『フランス産・スプラッターホラー』
物語
 女子大生マリーは親友アレックスと彼女の実家へ向かっていた。
そこは人里離れた一面トウモロコシ畑に囲まれた一軒家。

 アレックスの家族の歓迎を受けたマリー。客間でひとり眠ろう
とするもののなかなか寝付けない。そこへ深夜の訪問者が現れる。
 玄関のチャイムを何度も押し続ける訪問者。アレックスの
父親がドアを開けた時から、惨劇が始まる。

 次々にアレックスの家族を残酷なやり方で血祭りにあげていく
謎の男。マリーは息を殺し、隠れ続けた。

 男はアレックスを鎖で縛り上げ古びたトラックに押し込む。
マリーは親友を助ける為にこっそりと荷台に潜むのだった。
 
 マリーはアレックスを無事に助けることができるのか、そして
謎の男の本当の目的とは?


感想
 最初に言っておきますが、血の量がハンパないです。犠牲者
はそんなに多くないけど、その殺害方法が残虐極まりないので
覚悟した方がいいでしょう。
 血の色もドス黒くやけにリアルすぎです。

 R15だし、スプラッターと聞いていたので心構えはできて
いたのですが、なにしろWOWOWさんはこれをサスペンス
特集として放送…こりゃ夏のホラー特集にしなきゃダメじゃん。

 物語としては犯人の目星をつけていたらその通りだったと
サスペンスとしては穴があった映画だけど、スプラッター映画
としてはすごかったぁ。だって親友を助ける為に女ひとりで
殺人鬼に挑むんですから、普通は警察に駆け込みますよ。

 主人公マリーはベリー・ショートなのでジーン・セバーグ
のようです。こっちはTシャツボロボロで血だらけになって
いるのでおしゃれ度ゼロですが。

 しかもこのマリーなんとアレックスに惚れていたのでした、
要するにレズビアンって事。夜庭のブランコに座っていた
マリーに見えたものはアレックスの着替えシーン、もちろん
ヌードです。

 この時はわからなかったけれど、自分の部屋に戻り音楽を
聞きながらマリーがしたことは…。男性でいうところの
アレックスをおかずに、ホニャララしたって所でしょうか。

 深夜の訪問者により、アレックスの家族が惨殺。このシーン
がものすごくて血がピューピュー噴出して、首が飛んで、
カミソリでメッタ切り、幼い弟までもライフルで…。

 この時いち早く異変に気づいたマリーが殺人鬼から逃れようと
息を潜め隠れる…TVの前で同じように口に手を当ててしまい
ましたよ、苦しかった。
 隠れるシーンがガソリンスタンドでもあって何度も擬似マリー
体験が出来ますよ。この見つかる、見つからないのドキドキな
緊張感が満ち溢れています、心臓に悪いかも。
 こんなに手に汗握る緊張感は久々です。

 うら若き女性がこんな殺人鬼にひとりで挑むには愛する
アレックスを助けたい、ただそれだけの為に。
 ガソリンスタンドの主人を殺した殺人鬼を追って、車を
走らせるマリーの顔、男前です。

 ところが殺人鬼と一騎打ちし、勝利するマリーに衝撃の事実
が判明、その殺人鬼の正体は…。これを言ったら面白くなく
なりますから言えませんが、振り返ってみるとヒントがいくつ
かあったんですね。

 ラストでのチェーンソー持つ殺人鬼がアレックスを追い、
助けようとした通りがかりの男を車内で殺害。後部席の
アレックスは血だらけでキャーキャーわめくだけ。
 なんで「シャイニング」の奥さんと同じく、恐怖におののき
叫ぶ女の人って、殺人鬼以上に怖い顔してるんだろう。

 とにかく某ティーンホラーみたいに最後の30分で怒涛の
殺人ラッシュが起こるのでなく、最初から飛ばしてますから。
 安心してもまた血がピューピューが始まり、最初から
最後までピューピュー。それでもよければフランスの香りが
ちっともしない超スプラッタームービーをどうぞ。
 賛否両論の意見の中、”賛”の方に一票です。 

拍手

『チェリーの片脚マシンガンが火を噴く!』   
planetterror
監督 ロバート・ロドリゲス (「デスペラード」)

出演 ローズ・マッゴーワン (チェリー・ゴーゴーダンサー)
    ブルース・ウィリス (マルドゥーン・軍人)
    フレディ・ロドリゲス (レイ・チェリーの元カレ)
    マーリー・シェルトン (ダコタ・女医)
    ジョシュ・ブローリン (ブロック・ダコタの夫)
    マイケル・ビーン (ヘイグ 保安官)
    ジェフ・フェイヒー (JT・ヘイグの兄)
    ステイシー・ファーガソン (タミー・ダコタの元恋人)

物語
 テキサスの田舎町。軍事施設である物の取引をしていた米軍
マルドゥーン隊長たち。科学者アビーが実験装置を破壊、
生物化学兵器が流出してしまう。

 その頃町でゴーゴーダンサーをしているチェリーは元カレの
レイと再会。深夜のドライブで事故にあってしまう。そこで
ゾンビと遭遇、チェリーは片脚を食いちぎられてしまう。

 女医のダコタはDVな夫ブロック医師から逃げ出す事を
計画。元恋人タミーを待っていた、が彼女はすでにゾンビの
餌食となっていた。

 町中に化学兵器に感染しゾンビ化した人々があふれ出し、
残虐な行為をしていた。生き残った人々はJTの店に集まり
逃亡を図るがマルドゥーンに見つかってしまう…。


感想
 アメリカではタランティーノの「デス・プルーフ」と一緒に
公開された作品という事で二つの作品にリンクしている人や
エピソードが面白い。
 女医ダコタと父親の保安官は「デス・プルーフ」に同役で
出演。それに今回の映画ではカーラジオから流れてくるのが
「デス・プルーフ」で犠牲となったジャングル・ジュリアの
追悼番組だったりする。

 今作「プラネット・テラー」はロドリゲス印のゾンビ映画。
正確にはゾンビ(死人)ではなく生物兵器に感染してクリー
チャーと化してしまった人間なのですが。
 
 とにかく前半の気持ち悪さといったらすごい。引き裂かれたり、
内臓が出たり、食べられたり。こういうのダメな人は途中退場
してしまうでしょう…というより観に行かないよね。

 カメラにまで飛ぶ血飛沫、このB級さ加減が「エイリアンVS
ヴァネッサ・パラディ」
にもあったなぁ。そのチープさが
狙い?

 そしてチェリーとレイのラブシーン、いい所でなんとフィルム
喪失。その喪失部分にかなり重要事項があってレイの正体やダコタが
あの後どうなったのかなどで観客は置いてきぼりを食ってしまう。

 それもロドリゲスの狙いで古い映画館では昔こんな事がよく
あったそう。その残念な感じを体験させてみようか、という
意図。まんまと残念な感じを味わってしまった。

 前半のハンパないグロ映像を通り越すとそこにはチェリーに
よる爽快で美しいアクション・シーンが待っている。
 ただチェリーは始めから強かったわけでなく、片足を失った
時などショックのあまり泣くしかなかった。
 それがBJの店から脱出を図る為ゾンビ軍団の中ひとりで
トラックに向かう所から強くなるチェリー。背後でレイが援護
射撃、二人の間に信頼感があったからこそ。

 チェリーの究極の強さが発揮されたのは軍事施設からヘリで
逃亡する為にゾンビ軍団と戦うシーン。
 レイにより片脚にマシンガンを装着するチェリーの恍惚の
表情、ある意味興奮に値するような。

 バイクでマシンガンをぶっ放し、ブリッジでミサイルを
よけ、爆破の勢いで空を舞いマシンガンが火を噴く、鳥肌
もののチェリーのセクシーで気持ちのいいアクション。

 女性上位なこの映画、女医ダコタの注射器攻撃もセクシー。
ドロドロになったアイラインが怖くも強さを感じる。
 かわいそうなのは「BEP」のファーギー、ダコタのレズ
の恋人で最初の方でゾンビの餌食になって顔はキレイなまま
なのに脳がポッカリなくなっていたりして。

 保安官とBJの兄弟の最期は男らしいというか兄弟愛があり、
泣かせどころ。バーベキューソースのレシピを気にするBJ
に保安官が震えながらメモをとる…。

 一番の悪人であるブルース・ウィリスのマルドゥーン、実は
ビン・ラディンを…した結果こんな事態を起こしてしまった
わけで根っからの悪人ではなかった。本当に悪いのは…。

 もちろんロドリゲスの盟友タランティーノやロドリゲス映画
の名脇役たちも健在でロドファンとしては大喜び。特にタラン
ティーノは「フロム・ダスク~」のゲッコー弟の何倍もの変態
キャラを演じ、いろんな所がドロドロになっていました。

 前半はスプラッターゾンビ映画、後半はヒロインによる観た
ことのないようなアクション映画。
 こんな映画も作れるし「スパイ・キッズ」など子供ももちろん
大人も楽しめる娯楽作も作れるロドリゲスのアイディアには
いつもながら感心してしまいます。

 (本編前にフェイクの予告編がありロドリゲス組のあの人
主演の「マチェーテ」という映画が。)

 音楽担当ももちろんロドリゲス     タミー役のファーギー
          

拍手

 

監督 ディディエ・ポワロー/ティエリー・ポワロー
 
出演 ヴァネッサ・パラディ (コンチャ・歌手の卵)

    ジェイソン・フレミング (ジェームス・コンチャの恋人)

    ブノワ・ポールヴールド (アラン・音楽プロデューサー)

    ジャン=ピエール・マリエール (ボスコ・コンチャの父親)


『超Z級・おフランス式エイリアン映画』
物語
 フランスの田舎町に住むコンチャは歌手志望の女の子。スタント
マンのジェームスと恋に落ちるも、彼は父親の店を壊した罪で投獄
されてしまう。

 コンチャを忘れられないジェームスは意を決して脱獄に成功し
コンチャの住む町へ向かう。

 町ではフェスティバルが行われていてコンチャも出場することに。
エロ音楽プロデューサーに目をつけられ、コンチャ危機一髪。
 その頃町には謎のタコ形エイリアンが現れ次々に人々を殺戮。
ジェームスはコンチャと再会し、彼女を守ることができるのか…。


 タイトルがすごい、原題は「ATOMIK CIRCUS」
全く日本タイトルと関連ないですから。
 なにやら「アメリ」を人肉食べる少女の映画だと勘違いして思わぬ
ヒット作を買い付けた叶井氏がちょうど「ジェイソンVSフレディ」
や「エイリアンVSプレデター」が当たった事もあり、ヴァネッサ・
パラディ久々の出演作ということで彼女の許可なくこの
タイトルになったそうです。

 その上ヴァネッサという役名でもないし、エイリアンを撃退する
なんてしませんから。「バイオ・ハザード」風だと思った人は
残念でした~~。
 
 その主役で名前を使われちゃったヴァネッサ・パラディといえば
ご本人よりもジョニー・デップのパートナーとして有名になって
しまいましたが、元々は歌手であり女優さんです。

 そんな彼女の久々の主演作がこれって…脚本読んで決めたのか
とっても疑問です。思うに歌手志望の役だから「歌メインで」とか
「サントラに新曲入れるから」とか、うまいこといってシンガー心
をくすぐったのでしょうか。

 だってアホアホ光線でもあびてしまったかのようなトンデモ映画
なんですから。おフランス式ユーモアと残酷描写という両極端な
もので満ち溢れています。
(こんな映画選んだヴァネッサのダンナ”みんな大好きジョニー”
もヤク中のハゲオヤジを演じていたしなぁ、変わりもの夫婦って
ことで納得!!)

 あえていうなら英国産「ショーン・オブ・ザ・デッド」の技術・
予算の10分の1程度のもの??まぁ監督もPV出身の初劇場映画
なので許して下さい…って許せるかっ!

 話はヴァネッサ扮するコンチャとジェームスの愛が父親によって
引き裂かれる悲恋から始まり、ジェームスの逃亡劇、それが急展開を
見せるのが唐突なエイリアン出現。町の人達の大殺戮祭り開催です。
 とにかどんなジャンルでも詰め込んじゃえ感がいっぱいです。
  
 それが中途半端だし、ありえない話の持って行き方でB級映画
なんて言っては申し訳ないくらいの映画。60〜70年代のSF
映画でも観ているかのようなレトロな映像。
(エイリアンも「ウルトラQ」で出てきそうな懐かしい風貌)
  
 後半のスプラッター場面ではカメラが手ぶれしてクラクラするし、
カメラにかかった血しぶきはそのままだし、これはB級どころか
自主制作映画のようなチープさがあります。
(首ちょんぱシーンは「スリーピーホロウ」みたい)  

 そんな普通の人では鑑賞に耐えられないだろう映画、最後まで
観てしまいましたが…キライじゃない…そんな自分が好きです。
 ラストシーンのセリフは聞き逃さないで下さい。とっても寒い
笑いがこみあげてきますから。
 
 ハチャメチャな映画の中で救いは歌姫ヴァネッサのライブシーン
でしょうね。それだけという声も多数あるでしょうが。
(♪ジェームス~バタイユ~と歌うロリータヴォイスは健在)

 お笑い好きにはヘンなキャラクターも出てきますよ。
エイリアンに顔を潰されてもフェスティバルで頑張って歌っちゃう
人とか、Yo~Yo~を連発する金髪のメキシコ人?とか、お尻に
エイリアンが入りこんじゃうエロプロデューサーとか、スプラッ
ターな中にも笑いがスパイス程度に入っています。

 最後のコスチャの増殖は「パイレーツ・オブ・カリビアン」で
参考にした?ジョニー。あれにどんな意味があったのかとても
理解不能でしたけど。

 <ヴァネッサのベストムービーとベストCD(個人的に)>
      

拍手

 

<餃子・香港>
監督:フルーツ・チャン 
出演:ミリアム・ヨン バイ・リン レオン・カーフェイ

<box・日本>
監督:三池崇史
出演:長谷川京子 渡部篤郎

<cut・韓国>
監督:パク・チャヌク
出演:イ・ビョンホン カン・ヘジョン イム・ウォニ

『三つのホラー、どれが好みですか?』
物語と解説
<餃子>
元女優のリー夫人は結婚して裕福になったものの自分の美貌が
衰えていくのを日々感じていた。ある日、若返りの餃子がある
と知り古びたアパートの一室を訪ねる。

謎の女メイは私もこれを食べて若さを保っていると言い、奥から
餃子を持ってくる。しかし、その材料となっているのは…。
リー夫人は材料を知り驚愕するが、若さを取り戻すという魔力に
取り付かれメイの店に通い続け、自らもその材料を手に入れる
のだった…。

(若さや美貌を気にしすぎるとどんな材料を使っていても
自分の為になればいいという考えになるのが怖い。しかも
餃子を食べた後のパーティで生臭いと言われメイにクレームを
つけると近親間のものはパワーが強いから…ってことはあの
女子高生は…。

貧乏くさいアパートなのに光の加減や色つかいが美しいと
思っていたら撮影はクリストファー・ドイルだったんですね。
彼の「恋する惑星」も美しかったです。)

<box>
女流小説家鏡子はいつも悪夢にうなされていた、箱に閉じ込めら
埋められる…。実は鏡子は双生児で幼い頃サーカスで箱を使った
マジックを父親と3人で行っていた。

しかし、鏡子は父親が自分でなく姉ばかり可愛がることに嫉妬
し、姉を箱に閉じ込めてしまった…。

(雪の積もる中を歩くハセキョーがとてもきれいです。感情を
表に出さない無表情な役がピッタリかも。

双子の軟体少女が繰り広げる世界観が乱歩の小説にも出てきそうな
妖しさがある。
ただ全体を通しても話がわかりにくかったかもしれない。まだ
夢の続きのような終わり方だったし…)

<cut>
映画監督リュは仕事で成功し、美しい妻もいて、豪邸に住んで
人がうらやましくなるような生活をしていた。ある日自宅で
目覚めると居間で妻がピアノ線につながれ、自分も紐で縛られ
ていた、そして見知らぬ男が。

彼は自分を思い出さないリュに腹を立て、言うことをきかない
罰として妻の指を一本ずつ切断していく。彼はリュの映画で
何作かエキストラとして参加していた男だった。が、彼の
復讐心はとても理不尽なものなのにリュは妻を助けることも
出来ない。そんな間にも妻の指はまた一本切り落とされていく…

(これが一番面白かった。ピアノ線につながれた妻がマリオ
ネットのようで残酷なのに美しい。そして犯人の男が怖い風貌
とは真逆の普通のユーモアのある顔立ち。変なダンスもするし。

彼が監督を恨むのは不公平だから。監督はハンサムだしお金持ち
だし、それでいて高飛車なところはなく性格もいい、悪い点が
ひとつもない。あまりに理不尽な復讐心。

自分の子供を使ってまで監督を試そうとする、生涯で一番
悪いことをさせてやろうと。最終的に一番怖くて強かった
のは女だったということでしょうか。結果誰もハッピーエンド
にはならなかったけれど…)

拍手

 
監督 ロバート・ロドリゲス(「デスペラード」)

脚本 クエンティン・タランティーノ

出演 ジョージ・クルーニー (セス・銀行強盗)

    ハーヴェイ・カイテル (ジェイコブ・元牧師)

    ジュリエット・ルイス (ケイト・ジェイコブの娘)

    クエンティン・タランティーノ (リチャード・セスの弟)

『ヴァンパイアの待つ地獄の酒場へようこそ』
物語
 凶悪犯ゲッコー兄弟は牧師一家を人質にして、国境を越え
メキシコへ。他の仲間との待ち合わせ場所に指定されたのは
トラック運転手やバイカーたちの溜まり場の怪しい酒場。

 妖艶な踊りでリチャードをとりこにする”地獄のサンタニコ”、
しかしその踊りが終わると店内は一変吸血鬼たちがその姿を
現し始めていた。

 リチャードが犠牲になり生き残った数人で吸血鬼集団に
立ち向かっていくがその数は増えていく。倉庫で見つけた
武器を手にセスとジェイコブ達は圧倒的不利な中闘い続け
なければいけない。ここから生きて帰れるのか?


感想
 この映画は前半の犯罪映画が酒場のシーンになる後半は
なんとスプラッターホラーになってしまうという今までに
なかったようなトンデモ展開をみせます。
 一本で二度美味しい映画というところでしょうか。

 ホラー側での吸血鬼がちょっと棒を突き刺せば貫通して
しまう弱さがあるので店内ヴァンパイアをやっつけるのは
なんとかなったけれど、外からもご来客があろうとは…。

 エロエロ踊り子”地獄のサンタニコ”にはロドリゲス映画
常連ヒロインのサルマ・ハエック。あの胸にあのウエストの
ダイナマイト・ボディがタランティーノに迫りまくります。
女王様と下僕のように「足をお舐め~」の場面がピッタリ
はまる二人、惨劇はここから始まるんですけどね。

 もちろんロドリゲス映画で脇役の人たちもちゃんと出演
しているので彼の映画が好きな人にはたまりません。
 
 オドオドしたジュリエット・ルイスが、最初はヴァンパイアに
杭を刺すのをためらっていたのに、ボーガンを持って殺しまくる
時には凛々しい顔に。「ケープ・フィアー」で見せた小悪魔な
表情も前半チラッと拝めます。ただし、変態ゲッコー弟の妄想の
中でですけど。
 
 後半の血の量や惨劇具合はまぁスゴイのでスプラッター苦手
な人は気分が悪くなりそうです。我慢していれば爽快感に
変わるかもしれませんが…。
 
 とにかく戦うチョイ悪(相当悪だけど)男のクルーニーの
いつもの甘い顔とは違ったクールな面が見られたのは収穫。
刺青姿が結構似合っています。
 「ER」をタランティーノが演出した縁でクルーニーを主役に
抜擢したのでしょうか。あの「ER」のエピソードも特徴的
でした。

 ラストは血とホコリにまみれた二人、ここで甘い結末になら
なかったのは男気があってよかったです。それを受け入れる
もう一人も。よくありがちな○○に発展するのでは芸がない
ですからね。だから何回観ても毎回面白く観られるんですね、
きっと。

拍手

 
監督 麻生学

原作 秋元康

出演 堀北真希 (松田明日香)

    黒木メイサ (草間えみり)

    板尾創路 (木部義孝)

    ジャン・グンソク (アンジヌ)

ものがたり
 修学旅行で韓国に行く事になった安城高校2年C組。一見
クラスの雰囲気は良さそうにみえるが、数日前にクラスで
いじめられていた通称”パム”が自殺未遂をおこして昏睡
状態にいた。

 韓国行きの船の中、怪談話をしているとある女生徒の
携帯電話から聞きなれない着メロが流れてくる。単なる
いたずらだと相手にしなかったが、翌日の韓国で彼女が
行方不明、そして死体で見つかる。
 
 次々にクラスメートが”死の予告”電話で犠牲になって
いく中えみりは韓国人のメル友アンジヌとともに事件の
真相に迫っていく。これは”パム”の呪いなのか、それとも。


感想
 はっきり言って怖くなかったです。死に方もそんなに残酷
でもないし、首つりとか感電死、口から鳥の羽を吐き出し
死んだり(マジシャンかっ)。

 前二作にプラスされた設定。”死の予告”を受けても
『転送スレバ死ナナイ』
 これが後々クラスメートをパニック状態にしていく。
それが一番怖い所だったような。

 ある女生徒に”死の予告”が送られ、誰に転送すれば
いいのか悩む彼女に
「友達だよね、送らないよね」と友達が懇願。
「だったら誰に転送すればいいの」
「そんなの自分で考えなよっ」と捨てセリフを吐く友達。
「じゃあ、本当の友達なら身代わりになってくれるよね」

 ”友達”関係の希薄さがよくわかるシーン。それは
クラスメート全員が疑心暗鬼になっていく事でますます
自分だけ助かりたい、という意識が高まっていく。

 生徒だけでなく担任教師も”死の予告”の信憑性が増して
くる事で自分の保身第一に考え、誰かから転送されないように
生徒の携帯電話をとりあげる。

 しかし、その教師もエレベーターの中で自ら自分の心臓を
取り出し息絶えてしまうのだが。
(このシーンがまぁまぁ中でもショッキングだったかな)

 前二作での呪いの原点美々子といじめられていた”パム”の
恨みが同調してパソコンを通じての”死の予告”。
 これを食い止める方法というのが、さすがIT大国韓国と
いう所。

 それでも一作目の三池監督作が一番面白かったような。
パニック状態の生徒の心理状態は怖いものだったけれど。

 韓国人のジャン・グンソクがイケメンというよりも母性本能を
くすぐるタイプでなかなかよかった。
 堀北&メイサのいつもとは逆のタイプを演じていたのもファン
にとってはたまらないでしょうね。  

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主に映画の感想を中心に不定期に
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