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監督:ジョナス・ペイト

ジョシュ・ペイト

出演:ティム・ロス(ウェイランド)

クリス・ペン(ブラクストン)

マイケル・ルーカー(ケネソウ)

レニー・ゼルウィガー(エリザベス)
あらすじ
 娼婦の惨殺死体が発見され、容疑者として大富豪の息子
ウェイランドが警察の取調べを受ける。

 刑事ケネソウとブラクストンは彼をウソ発見器にかけるが
心理学を学びIQもずば抜けて高い彼にふたりは翻弄され
いく。

 誰が彼女を殺したのか、真実はウソ発見器によって明らか
になるのか、そしてウソをついているのは誰か…。


感想
 ウェイランド役のMr.オレンジことティム・ロスがいいです。
エディこと故クリス・ペンも出演しているので「レザボア・
ドッグス」と思いきや、刑事の妻役でロザンナ・アークエットが
出演という事は「パルプ・フィクション」でもある訳ですね~
タランティーノファンにはたまらない人選です

 映画のほとんどは取調室という密室劇。
時々挟まれるのはウェイランドの妄想のような現実のような場面。

 それは彼がTLEという精神病(てんかんのようなもの)を患って
いるからだけでなく他の病気の可能性を秘めていたという事だった
のでしょうか。

 惨殺された娼婦は身体を2つに切断され、トランク2つに詰め込まれ
発見されます。
しかし、殺人シーンや切断シーンははっきりとは描かれていないので
心理サスペンス好きだけと残酷描写はちょっと…という人でも
大丈夫でしょう。

 その娼婦に扮しているのはブレイク前のレニー・ゼルウィガー、
「ブリジット・ジョーンズの日記」の彼女と言えば有名ですね。
そんなに色気を感じさせないもののスレた感じがよかったです。

 ウェイランドがIQの高いうそつきだった事からウソ発見器の
信憑性も疑うようになります。
(後によく考えてみるとうそつきと言うよりも…)
しかも供述も一転二転するから、観ている方は頭の中を整理するのが
大変になってきます。

 ウソ発見器にかけられる前にボソッと「自分を信じろ」とつぶやく
ウェイランドがとっても意味深です。
 そして彼が当日”アブサン”(アルコール度数の高い酒)を飲んでいた
事からますます彼の証言があやふやなものに…。

 ”アブサン”に関する話で興味あったのは画家のゴッホの話。
ゴッホが自分の耳を切り取ったという有名な話は”アブサン”を
飲んで泥酔状態、その為精神状態がおかしくなったという説がある
と言う事。
ゴッホはその耳を売春婦に送りつけたそう。

 精神科医によるこの話、”アブサン”、売春婦が事件に関わってくる
のは偶然??

 ウェイランドを追い詰める刑事二人、特にケネソウは妻に対する
異常なまでの嫉妬心や暴力衝動を指摘され、逆にウェイランドに
よって追い詰められていく所から、一気に緊迫感が増していきます。

 しかもあるビデオの存在によってウソ発見器、かける側から
かけられる側になってしまうケネソウ。彼の汗の量は尋常
じゃないです。

 そして、判明する殺人のいきさつ(表向きの)。
が、面白いのはハッキリと真実は描かれていない事。人によっては
この不親切な話に付き合って後悔するかもしれません。

 あとは観た人のご想像にまかせます、とでも言いたげな
ラストシーン。
 他の人の感想を読んでもいろいろな解釈ができるみたいで、
これが真相よ、なんて自分が断言できるシロモノでも
ないんで観た人同士があーだこーだ言って議論するのにはもって
つけの作品かと思います。

 でも最後のティム・ロスの表情はスゴイです!!
あれで表向きの真相があやふやになってしまいましたから。
 まったくサイコ野郎の似合う役者ですねぇ。

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GyaO 映画

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無題
髭ダルマLOVEと申します。
>観た人同士があーだこーだ言って議論するのにはもってつけの作品かと思います。
本当にそう思います^^
観た後、「これを御覧になられた方はどう思われたんだろう??」と思いっきり検索してしまいました。

個人的には、
猟奇殺人事件
ポリグラフ
心理学
TLE
アブサン
ゴッホ
というミステリアスなワードにかなりわくわくしちゃいました♪

ちなみに私は2回観て、「犯人は○。○○○○かなあ」と思っています。結果だけ見ると3人ともある意味ハッピーエンド(?)だし。でも、犯人は全然違う人だという考えの方もいらっしゃり、観賞後にまたあれこれ想像しながら楽しめる作品でした。
髭ダルマLOVE 2008/07/17(Thu)16:27:53 編集
髭ダルマLOVEさんへ
はじめまして。
周りでは誰も「ライアー」鑑賞してないので、一人で
推理してました。
だから私も他の人はどう思っているのか検索しましたよ
ゴッホの話は特に興味深かったです。
「ライアー」は時間を置いてもう一回観ると違った見方が
できるかもしれないですよね。機会があれば挑戦して
みようかな。
ティム・ロスの魅力にやられてしまった映画でした
サイモン 2008/07/17(Thu)22:25:24 編集
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