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監督 ティム・バートン (「チャーリーとチョコレート工場」)

出演 ジョニー・デップ (エドワード・ハサミ男)

    ウィノナ・ライダー (キム・女子高生)

    ダイアン・ウィースト (ペグ・キムの母親)

    アンソニ・マイケル・ホール (ジム・キムの恋人)

    アラン・アーキン (ビル・キムの父親)

『誰よりも純粋なエドワードの美しくも哀しい恋物語』
ものがたり
 両手がハサミになっているエドワードは発明家によって
作られた人造人間。あとは両手をつけて完成という時に
発明家は亡くなってしまった。

 ひとりぼっちのエドワードの屋敷に現れた訪問販売の
ペグによって彼女の家にひきとられることになる。そこで
エドワードは彼女の娘キムに一目惚れしてしまう。

 一見異様な風貌のエドワードを人々は遠巻きに見ていたが
彼の芸術的なハサミさばきによって街の人気者になっていく。

 しかし、ジムの悪巧みでエドワードは強盗の罪をかぶせられ
てしまう。その事件が元で街の人たちは手の平を返したように
エドワードを避け始める。そして、悲劇が…。


感想
 これはティム・バートン監督に興味を持つ事になった
きっかけの映画です。もう18年も前なんですね、それ
なのに今見てもちっとも色あせてません。

 ジョニー・デップ扮するエドワードは白塗り、パンクヘア、
ゴシック調衣装そして両手はハサミ。バートンの描くキャラ
がそのまんま出てきたようです。
 悲しみや孤独のオーラが体中から出ているので、映画も
笑えたり楽しい場面もあるけれど、隅っこに物哀しさが
感じられます。

 実はこれを見たはウィノナ好きだったことからなんですが、
この金髪は…。キムはおとぎ話のお姫さまのような役なので
金髪なんでしょうね。
 これはまぁいいけどウィノナにはやっぱりショートでしょ。

 エドワードは発明家と屋敷に二人っきりで他の人との接触が
なかったから街に出た彼は生まれたばかりの子供のように
オドオドしているし、心は真っ白のままです。

 それがゴシック調の屋敷から人工的ポップな色彩の街に
出てきて人々と接することによって、チヤホヤされたり
急に突き放されたり、人間の自分勝手な感情によって純粋な
心がどんどんキズついていくエドワード。

 自分が恋したキムに振り向いてもらえない悲しさ、好きでも
自分の両手ではキムを抱きしめたら傷つけてしまうつらさ、
見ている方まで心がズキズキ痛みます。

 ラストの雪の舞い散るシーンはとても美しいです。そして
同時に悲しいです。エドワードの心は今もこの雪のように
真っ白でキムだけを想い続けているんでしょうね。

 毎年雪が降る季節にはこの映画がとても観たくなります。
   
実はこの映画を紹介したきっかけはこれ。

『プーリップ/シザーハンズ・エドワード』

映画ファンとしては手元において置きたい

です。(クリックで購入画面へ)

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