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『40年前の失踪事件を追うジャーナリストと
パンクなハッカー。見えてくる真実は危険を呼び込む…』

監督:ニールス・アルデン・オプレヴ

あらすじ
 雑誌”ミレニアム”のジャーナリストミカエルは大物実業家の不正告発
記事の裁判で敗訴してしまう。そんな彼の元へ大財閥ヴァンゲル・グループ
の元会長ヘンリックが40年前に失踪した姪の調査を依頼してくる。

 一方ヘンリックの依頼でミカエルを調査し完璧な結果を残したハッカー
リスベット。後見人によって自分の収入も自由に使えないどころか、身体
さえも彼にもてあそばれていた。

 本土とは橋一本で繋がれた孤島。橋の事故。当日行われていた祭りでの
新聞写真。日記に残された名前と数字。失踪とも死亡ともわからないまま
40年間迷宮入りだった事件。
 
 ミカエルのPCをハッキングしていたリスベットは数字の謎を解く。
そして、二人は大財閥の触れてはいけない過去に近づいていくのだった…


まず、長いです。150分です。しかも、三部作です。

これが公開時から話題になっていたものの私が手を出せなかった負の理由。
ミステリーでの150分はよほど途中に派手なシーンがあったり、少々
ショッキングなシーンがなければもたない。そんなイメージでした。

ところが、これが一気に観れてしまう。まあ、孤島での推理が始まる
までは正直かったるいですが…。(ここはちゃんと正直に言います)

ジャーナリストであるミカエルは実業家の不正を暴いたものの敗訴
してしまう。ただ、その観察力や洞察力に依頼者ヘンリックは賭けた
のでしょう。

老い先短いヘンリックの心残りである姪ハリエット。自分の娘同然
だった彼女がある日何の前触れもなく消えてしまった。しかし、
毎年ハリエットの趣味である押し花が自分の元へ送られてくる謎。
ヘンリックは彼女を殺した犯人が自分を追い詰めようと送ってくる
のだと確信。しかも、それは身内に違いないと。

当然身内を疑っているヘンリック以外のヴァンゲル家の人々は
ミカエルの調査がおもしろくないでしょう。ただ、誰もが40
年も解明されなかった失踪が彼ひとりで解決できるはずがない
そう思ったに違いありません。もちろん、犯人さえも。

ハリエットがいなくなった当日は祭りが開催され彼女が写って
いた新聞写真もあった。だから、この時間は確かに彼女は島に
いた。しかし、ミカエルはその先を推理し新聞社にあったボツに
なった他の写真からハリエットが怯えて逃げ出すのを発見。

ここから物語は面白さを増していく。

40年もわからなかったのはPCでの画像解析能力の限界も
あっただろう、一枚の写真からの推理。拡大して、鮮明に
なったハリエットの顔の表情。同じフレームに収まっていた
向こう側を撮影しているカップル。

他の写真からカップルの車に書かれていた社名ロゴを発見。
このへんは今ぐらいの解析技術がなければ無理な話。

ただ、その技術の進歩により事件の解明が導かれたのとは反対に
ハッカーであるリスベットが昔の帳簿を1ページ1ページめくり
ながら犯人に辿り着くというアナログな解析方法。ここの対比
が面白い。

物語はミカエルとリスベットのコンビ誕生により加速していく。
地味なおやじと顔に多数のピアス女。まるで水と油のような
コンビ。しかも、リスベットはレズビアン?というような
描写もあって恋愛には発展しなさそうな二人。

数字と名前の謎からあるサイクルの連続殺人事件が過去に起こって
いた事実。残酷にまるで何かの儀式のような殺人現場。そしてナチス
に傾向していたヴァンゲルの人たち。

失踪事件が過去の連続殺人事件に繋がり、それはあるサイコ
殺人者を生み出していた事実。「殺しを叩き込まれればそうなる」
とのミカエルに「殺しをしない選択もできたはず」と返答する
リスベットのセリフが印象的。

リスベットがある人物を見殺しにしたり、自分をレイプした後見人
に過激な復讐をしたりするのは彼女の過去が関係しているだろう
子供の頃の映像が流れる。多分、彼女の過去は2,3作目で明らか
になるのでしょう。

40年間解明されなかった大富豪一家の裏の顔。そして姪ハリ
エットの真実。それは明らかになるには悲しくて、痛くて、
それを誰にも助けてもらえなかった彼女の絶望を知るととても
苦しくなる。

最後に敗訴した相手を再び告発して「ミレニアム」に復帰した
ミカエル。相棒のような恋人のようなあやふやな関係になった
リスベットは姿を消してしまいます。

ハイヒールに金髪、ピアスのない顔の前とは違う姿のリスベットが
後姿で向こうに歩いていく姿はふと「羊たちの沈黙」のラストシーン
での雑踏に消えていくレクター博士が思い浮かびました。

さて、この「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」を観た別のわけ
がWOWOWでの連続放送と、フィンチャー版リメイク「ドラゴン・
タトゥーの女」
が来年公開するというのも理由。なにしろ主演は
ダニエル様ですからね~。あんなシーンやこんなシーンがダニエル
様によって演じられるのですよね、たまらんです!!

『デヴィッド・フィンチャー「ドラゴン・タトゥーの女」予告』


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無題
ミステリー好きの人には面白い映画ですね。しかし、ブログにも書いておられるようにちょっと長いですね。僕も長時間の映画だと避けてしまう傾向があります
忍者マン 2011/10/19(Wed)20:45:59 編集
忍者マンさんへ
レンタル行っても二時間超えだと棚に戻してしまいます。
映画館なら集中できるから大丈夫なんですけどね~。
今回はWOWOWの連続放送で他に見たいものがないから
フィンチャー版予習の為に鑑賞しました。
観てよかったです…でも、長かった(^_^;)
サイモン 2011/10/20(Thu)17:36:12 編集
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