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benny 
 
監督 ミヒャエル・ハネケ (「ピアニスト」)


出演 アルノ・フリッシュ
    (ベニー)

    アンゲラ・ヴィンクラー
    (ベニーの母親)


    ウルリッヒ・ミューエ
    (ベニーの父親)


『息子が犯した罪、両親の決断とは?』
物語
 自分の部屋で自分の撮ったビデオを繰り返し再生するベニー。
それは豚が銃で殺されるシーンを撮ったもの。しかもベニーは
死の瞬間をコマ送りで見続ける。

 ベニーが通っているビデオ店でいつも外のTVを見ている
少女がいた。両親が家を空けたある日、その少女を自宅に
招き入れる。

 豚の殺戮シーンを自慢げに見せるベニー、その時の銃を
手にした彼は衝動的に少女を撃ってしまう。苦しむ少女に
とどめをさす…それをビデオカメラが延々と撮っていた。


感想
 冒頭から豚の殺戮シーンを見せつけられるというイヤな
始まり方。主人公ベニーはそれを見て楽しんでいる。

 父親が窓を開けた方がいいというほどの昼なのにカーテン
を引いている自室は閉鎖的な空間。後々その自室が開放的
に変化する。引きこもりではないけれど、両親と3人暮らし
の生活は会話や笑顔がない。

 少女を殺した瞬間は少しの動揺はあったけれど、床の血を
拭く彼はやっぱり無表情。少女に対して申し訳ないという
気持ちやこれからどうしたらいいのか、なんて普通の人
の感情は彼にはなかったのか。

 殺人を知った両親の行動も理解できない。息子を責める
でもなく、息子の罪をどうしたら隠せるのかを考え始める。
殺された少女にも親はいたはずなのに、彼女にしてしまった
罪の事なんて微塵も感じていない様子。

 ただ、息子を守りたい、それだけ…。

 死体の処理を父親に任せ、この事件を忘れさせるかのように
母親と息子ベニーはエジプト旅行に。それを満喫するふたりも
やっぱり理解できない。ここで初めてベニーの楽しそうな
顔を見たかも。母親も久しぶりに息子と打ち解けられたという
感情を持ったよう。

 ひとつの罪によってやっと家族がひとつになれたという
皮肉、それはラストシーンによってまさかの結末を迎える。
 無表情で気力もないベニーに怖さを感じたけれど、それ
より怖いのは息子を守る事に必死な親の感情。

 息子の為なら罪を隠そう、息子の為なら死体を処理しよう、
息子の為なら…。これが親の愛情というならなんて自己中心的
なもの。この親にしてこの子あり、の典型。

 こんなに登場人物の誰にも感情移入のできない映画、監督
したのはミヒャエル・ハネケ。「隠された記憶」よりは難解
ではなかったけれど、この映画同様ビデオカメラがアイテムに
なっている。

 始終いやな気持ちになってしまうと思うので、それでも
よければ観て下さい。殺人や告白の理由が「なんとなく」
と無表情に言ってしまうベニーの怖さはヒンヤリとしますよ。

    

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