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監督 ティム・バートン(「スウィーニー・トッド」)

出演 ジョニー・デップ(エド・ウッド)  マーティン・ランドー(ベラ・ルゴシ)

    サラ・ジェシカ・パーカー(ドロレス)  パトリシア・アークエット(キャシー)

    ビル・マーレー(バニー)  ジェフリー・ジョーンズ(クリズウェル)

  『最低映画監督と呼ばれた男』
あらすじ
 映画監督志望のエド・ウッド(J・デップ)は性転換した男の
映画企画を耳にする。偶然にも往年の怪奇俳優ベラ(M・ランドー
と親しくなった彼はベラ、恋人のドロレス(S・J・パーカー)そして
エド自ら監督・脚本・主演の「グレンとグレンダ」を完成させる。

 次回作の資金集めの為にパーティに乗り込んでは売り込み開始。
エドの元には資金とヘンな人物たちが集まってくる、巨漢レスラー
や胡散臭い予言者クリズウェル(J・ジョーンズ)などなど。

 出来た映画はどれもこれも最低映画の烙印を押され、観客から
はブーイングの嵐。それでもエドやエドの元に集まった人たちは
悲観もせずに次々に映画を製作していくのであった…。


 実在の監督エド・ウッドの伝記映画は全編モノクロ、まるでエド
の映画の中に入ってしまったかのよう。

 それにヒゲを生やしたジョニーの女装姿がインパクト大(v^ー゚)
 アンゴラセーターに金髪(多分)のカツラ、胸にはちゃんと
パットも入れてもちろんスカートはいてます。

 ストレスが溜まったらアンゴラセーターに頬ずりもします。
やっぱ癒しグッズはアンゴラセーターだねo(▽≦)○"イェ~~イ

 冒頭のエドの芝居の批評で恋人ドロレスの事を”馬ズラ”なんて。
これって自虐ネタか?(≧∀≦)/うきゃきゃ(サラ・ジェシカファン、ゴメン)

 エド・ウッドの伝記映画なんだけれど、エドがずっと憧れていた
ドラキュラ俳優のベラ・ルゴシとの友情の物語と言ってもいいかも。

 怪奇映画で一世を風靡したベラもここ4年仕事がなく、家賃滞納で
失業手当ももうすぐ切れる危機的状況。年だから具合が悪くなる
のもしばしば。その度にエドに電話して、彼も即ベラの元に駆けつける。

 ベラの薬物中毒を治療する為に入院の手続きもするエド。それも
ベラが保険に入っていなかった事で強制退院させられてしまうけど。

 エドの映画はベラの為に作っているよう。ベラの最期を予感した
のか玄関先での何気ないショットを映像に残し、それを遺作として
映画のワンシーンに使ったり。

 そんなエドを支えるのが病院で知り合ったキャシー。怪奇映画
好きで趣味も合う、何よりエドの女装癖をも理解してくれるまさに
理想の女性。若いパトリシアは、かわいいよ~(ノ∇≦*)キャハッ

 当時ティムのパートナーだったリサ・マリー、綺麗なんだけど
どこか人間離れしてるからヴァンパイラという怪奇物のテレビ
女優がピッタリ。「アダムス・ファミリー」のお母さんっぽい
です。

 記憶が定かでないけどホラードラマ?映画?のナビゲーター
やってた巨乳のエルヴァイラを思い出しました。関係なくも
ないってラストでわかりましたが。

 彼の死後”歴代最低映画”として再評価される所は生きている
時よりも死んでから価値の上がる芸術家の作品のようです。最低と
最高の差はありますが。

 ベラ役のマーティン・ランドーはこれでオスカー獲得。ヤク中で
死んでいく過去のスター俳優に胸がせつなくなりました。ジョニーは
サブの人を引き立たせるのが上手い俳優ですね。

やっぱ、ティム&ジョニーはゴールデンコンビですYE━━━d(。ゝω・´)━━━S!!!!
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監督 アレクサンドル・ロゴシュキン


出演 アンニ=クリスティーナ・ユーソ (アンニ・サーミ人)

    ヴィッレ・ハーパサロ (ヴェイッコ・フィンランド人)

    ヴィクトル・ブィチコフ (イワン・ロシア人)



『言葉は通じなくても、心は通え合える』
物語
 第二次大戦末期のラップランド。フィンランド軍狙撃兵の
ヴェイッコは平和主義者。それが問題となり敵であるドイツ
軍の軍服を着せられ鎖でつながれ置き去りにされる。

 ロシア軍人イワンは反逆罪で連行中、味方の誤爆で重傷を
負ってしまう。近くを通りかかったサーミ人アンニは一人
生き残った彼を手当てするために家へ連れて帰る。

 そんなアンニの家に鎖をなんとかはずしたヴェイッコが
やってくる。

 イワンもヴェイッコも訳ありの身、しばらくアンニの家で
ほとぼりが冷めるまで厄介になる事に。

 言葉の通じない3人の男女の奇妙な共同生活が始まった…


感想
 最初に言っておきますが副題の妖精は出てこないし、紅一点の
アンニはおばちゃん風ですから。(それも段々とかわいらしく
見えてくるから不思議)
 でも、大人3人の心の交流はファンタジーの一種かも。

 アンニはサーミ語、ヴェイッコはフィンランド語、イワンは
ロシア語しか理解できない。何を言いたいかは身振り手振りや
物を指差したりで最初は苦労する。

 ただ自分が言おうとした言葉が相手に理解されたと思ったら
全然違ってもその違ったこともわからない。それでヘンな
名前で呼ばれちゃったりする。

 男性二人が紳士的でたぶん戦争の最中あっちの方もごぶさた
だと思うのにアンニに手を出そうとはしない。逆に戦争未亡人
であるアンニが若い方のヴェイッコに欲情したり…。

 イワンはアンニに好意をよせていたから、アンニとヴェイッコ
の関係に嫉妬するけれど自分に興味ない事は知っているから
見守るしかない。

 だけど、ロシア人のイワンにとってはヴェイッコは敵の
兵士…だと思い込んでいる。ヴェイッコはドイツの軍服を
着ていたから。

 それでも3人の暮らしは戦争の最中とは思えないほど平和で
心地いいものになってくる。このままでもいいのかもしれない
と思い始めたときに別れの時はやってくる。

 言葉の行き違いの面白さはそこかしこに感じられ、ドイツ
軍だと勘違いされても言葉が通じないからいつまでたっても
ヴェイッコはイワンの敵、それでも友情は育っていくのだ
けれど。

 ラストシーンはとても微笑ましいです。去っていった
男たち、だけどアンニは別の物を手に入れた…。

 そういえば「バベル」は”言葉の通じない”事による
悲劇を描いた映画だったような。
(まだ観ていないので解説を読んだ感想ですが)

 だったらこの「ククーシュカ」はポジティブ版の
「バベル」かもしれません。テーマは同じでもこっちは
喜劇や癒しの要素がいっぱいでなんとなく幸せな気分に
なりますから。   

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監督 ユレク・ボガエヴィッチ(「スリーサム」)

出演 ハーレイ・ジョエル・オスメント (ロメック)

    ウィレム・デフォー (神父)

    リアム・ヘス (トロ)

    リチャード・バネル (ヴラデック)


『みんなの幸せの為、神さまになろうとした少年』
物語
 第二次世界大戦のさなか。ユダヤ人であるロメック少年は
両親と別れ街から遠く離れた美しい村の家に預けられる。

 その家には両親と子供がふたり、兄ヴラデックと弟トロ。
幼いトロはすぐに仲良くなれたロメックだったが、兄とは
なかなか打ち解けられないでいた。

 しかし、平和な村にもナチスの影は忍び寄っていた。
兄弟の父親がその犠牲となってしまう…。


感想
 ハーレイくんが天才子役としてもてはやされてた頃
ですね。「A・I」と同時期ですから。
 今や子役スターからドロップアウトしてしまいましたが…
 
 そんなハーレイくんですが、この映画ではトロ役の
リアムくんは同等もしくはハーレイくん以上でした。

 恐るべし子役現る、です。
(この後リアムくんは音沙汰ないです…もったいない)

 いつも泣き虫顔のハーレイくんだからユダヤ人の悲しさが
普通の人以上に感じられたのかも。
(「戦場のピアニスト」のブロディも泣き顔だったなぁ)

 父親が死んだ事でトロが遊びで始めた「宗教ゲーム」に
異常な程のめり込み、自分はキリストになりたいと思い
始める事から悲劇の序章が。

 兄に冗談で身体の痛みをなくすには雨の中裸で踊り回れば
いいと言われたら、父の葬儀の夜にそれをやったり。

 十字架にはりつけにされたキリストと同化して父や友達の
死んでしまった親たちを生き返らそうと木に縛られたり。

 そんなトロをナチスに怯えながらも見守るロメックと
兄ヴラデック。

 この三人の純真に対しての大人の裏切り行動やユダヤ人
相手の村人の強盗があまりに正反対で余計に子供たちは
幸せに暮らしてほしいと願わずにはいられませんでした。

 ロメックがユダヤ相手の強盗と間違えられナチスの
軍人たちに「ここで同じ事をしてみろ」と同じユダヤ人に
ピストルを突きつけておいはぎのフリをするシーン。

 ナチスに背を向けていたけれど、泣くのを我慢する
ロメック、見ていてつらかったです。

 その後に起こるトロの自己犠牲の悲劇はトロの姿が
あまりに神々しくて毅然としていて、でも彼ひとりの
力では戦争は決して終わらないという事を知っているから
とても悲しい別れのシーンでした。

 デフォー演じる神父も子供たちや村人たちの幸せを祈り
続けているけれど、いくら神に仕えていても村人がナチスに
殺されるのを止められない自分の不甲斐なさに悩み苦しんで
いました。

 美しい村とナチスの非道な行動が対照的に描かれていた
から戦争の暗い影が一層感じられたのかもしれません。

 ロメック少年の目線で描かれた戦争映画、派手なシーン
はなくても戦争の怖さや酷さは充分に感じられる映画
でした。

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監督 スパイク・リー (「マルコムX」)

出演 エドワード・ノートン (モンティ・麻薬売人)

    フィリップ・シーモア・ホフマン (ジェイコブ・教師)

    バリー・ペッパー (フランク・株式ブローカー)

    アンナ・パキン (メアリー・ジェイコブの生徒)

    ロザリオ・ドーソン (ナチュレル・モンティの恋人)

『絶望と後悔の中、外での残された時間』
物語
 モンティはケガから助けた犬と最後の散歩に出かける。麻薬の
売人であった彼は誰かの密告により7年間の服役をする事に
なっていた。

 そして、明日が刑務所に行く日。

 最後の夜を有意義に過ごそうと親友であるジェイコブとフランク
とクラブに出かける。恋人のナチュレイ、偶然会ったジェイコブの
教え子メアリーとともに。

 しかし、モンティの心はこれからの屈辱的な日々への不安と
同棲中の恋人ナチュレルが自分を密告したのではないかという
猜疑心にかられていた。


感想
 監督のスパイク・リーは黒人に対する差別をメディアなどで過激に
発言するイメージだったから、今回の「25時」の主人公が白人で
あるモンティということで知らないで観たらスパイク・リーだと
思わなかったかもしれない。

 俳優も「真実の行方」からクセ者俳優のイメージのエドワード・
ノートンとアカデミー俳優のフィリップ・シーモア・ホフマン、
演技派が揃っています。
 ただこのふたりだとどうしても「レッドドラゴン」を思い出して
しまいましたが…。

 どちらかといえば男性が手に取りそうな映画。
刑務所でおこるであろうモンティが想像する屈辱的な出来事
(囚人たちの性欲の処理に使われる)に対して同性なら
なおのこと、彼の感情もわかりやすいでしょう。

 あと25時間後の自分は人間らしい扱いを受けられないただの
玩具になってしまうなんて思わせるほど、アメリカの刑務所という
ものは地獄のような所なんだろうかと恐ろしくなりました。

 モンティは麻薬ディーラー、ジェイコブは教師、フランクは株式
ブローカーと親友同士なのにあまりに道が違いすぎる3人。
 だけど、最後の夜に会いたいのはやっぱり心許せる親友たち。

 死んでも仕方がない状態だった犬を助け、飼うことにしたモンティは
その犬を一番信用できるジェイコブに預ける。
「助けた命は最後まで責任をとらないといけないから」とモンティは
言う。

 このセリフはペットを飼っているすべての人たちの心に留めて
おいてほしいものです。

 モンティがフランクにある頼みごとをする、それは自分の顔を醜く
なるまで殴ってくれというもの。なぜなら、刑務所の1日目で自分の
そこでの生活が決まるから。

 白人でいい男のモンティは囚人たちの格好餌食になってしまう、
そこで少しでも醜くなれば、もしかしたらターゲットにならないかも、
という考えからのこと。

 それを聞いてもフランクは彼の為だとわかっても殴れない、
親友だから。モンティは親友だからこそフランクに殴ってほしいと。

 このトンネルでの場面は見ていても痛々しかったけれど、特に心が
ズキズキ痛みました。そして、あまりに静寂に満ちたシーンだから
この行為がモンティの救いになるかもと神々しくも見えてしまいました。

 刑務所に行く為に疎遠になっていた父親が迎えに来る。
父親もモンティが麻薬ディーラーになったのは自分の借金のせいだと
痛いほどわかっているからある提案をする。

 それは自分の大事な店より息子が大事だからと、刑務所に行かずに
逃亡の手助けをする提案。それは刑務所生活の暗く陰湿な未来とは
正反対の明るく人間らしい生活への道。

 知らない町で働いて、みながモンティの事をうわさしなくなるほど
時がたったら、そこに恋人を呼び、ふたりで暮らし始めて…。

 ラストシーンでモンティが選択するのはどの道かは、映画を観て
確かめてください。

 刑務所生活の知られざる真実ををつきつけられ、主人公同様絶望感に
打ちひしがれてしまう重い雰囲気の映画でしたが、彼の心情が理解
しやすかったのはノートン様々ってところでしょうか。

    

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監督:竹中直人

出演:竹中直人 (佐々木正平)

    原田知世 (笈川未知子)

    段田安則 (鈴木雅夫)
    
    中島唱子 (聖子)

    内村光良 (前田)

ものがたり
 佐々木正平(竹中直人)のもとに患者として現れた笈川未知子
(原田知世)。実は正平と未知子は高校の同級生、しかも正平の
初恋の相手だった。

 が、未知子は全く正平の事は覚えていない。それでも入院生活で
落ち込んでいる未知子に何かと世話を焼く正平。
始めはそのしつこさに嫌気がさした未知子だったが、次第に
正平に心を開いていく。

 しかし、そんな未知子の病名は”子宮がん”だった。


感想
 あまりにも純粋なラブストーリー(プラトニックな)の間にはさまれる
コメディの味付け。
それが淡々としている中にスパイスのように効いている。
邦画独特の間もとても居心地がいい。日本人の特権ですね。

 『後にも先にもあなただけです』、正平の20年近くもの一途な
想いにこの中年男の不器用さ、そしてそれほどまでに強烈な
思いを持ち続けていた事が少年の純粋さを持ったまま大人に
なった男性なんだろうな、と感じた。

 未知子の為に懸命に尽くす正平には恋人になりたいというよりも、
彼女に生きる勇気を与え、明るい明日を歩いてほしいという
願いがある。その為に正平自身の身を削り、結果的に彼女を
助けることになってしまうのだけれど。

 この映画竹中監督の人脈により、かなり豪華なゲストが
多数出演している。中島みゆき、ウッチャン、忌野清志郎、
安斎肇…などなど。それを発見するのも楽しい。

 手術前の未知子は『またここで目覚める事ができたら、
後50年あなたと一緒にいたい』と正平にプロポーズする。
返事をしないまま、彼女は手術室へ。

 ラストで判明する正平の事情。
暗かった彼女の心に光をともした正平は満足だったのだと思う。
自分よりも愛する人を優先する人生、それは普通では無理な事だし
ましてや彼女に笑いや明るさを与えられないはず。

 『ぼくはしつこい男です』と正平、微笑む未知子で物語は終わる。
ジワジワと心が癒され、涙腺がゆるんだ。感動したというよりは
幸せのおすそわけをされたような感じ。

 一度目より事情を知って観る二度目は映画の感想が変わるのだと
思う。同じなのは愛する人の為に尽くしぬいた男の人生は
きっと満足だったはずだと言う事なんだろうな。

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監督:ヴィム・ヴェンダース

(カンヌ映画祭監督賞受賞作)

出演:ブルーノ・ガンツ (天使ダミエル)

    オットー・ザンダー (天使カシエル)

    ソルヴェーグ・ドマルタン (マリオン)

    ピーター・フォーク (ピーター・フォーク)

あらすじ
 天使ダミエルはある日サーカス小屋で見かけた空中ブランコ乗り
のマリオンの事が気になり始める。
 天使として人々の心を癒しても存在は子供にしか見えない自分に
不満を感じ始めるダミエル。
 親友の天使カシエルが止めるのも聞かず、ダミエルは人間に
なり、マリオンに会いに行こうとするが…。


始めに言っておきますが、天使といっても深キョンじゃないですから、
ただのオヤジです。
お子ちゃま向け映画の天使イメージで見始めると裏切られますので、
ご注意を。

 以前観た「ウエルカム!ヘブン」も天国はモノクロだったけれど、
こっちの方がずっと前の映画です。(参考にしました?)
 知らないで観たら全編モノクロか、と思ってしまいそうですが、
人間の視点の世界では総天然色ですから安心してください。

実はこの映画、「レオン」(ベッソン監督作)や「ベティブルー」に
ハマるまでのベスト1ムービーでした、90年始め位までの。
(それでも今もベスト10には入っている映画)

それほど大事な映画がカンヌ映画祭つながりって事でBSで放送して
いたのをす〜ごい久しぶりに観ました。

特に好きな場面は図書館で大勢の天使が悩める人たちに寄り添って、
癒すところ

天使が寄り添う(ささやいてる?)とそれまで超ネガティブだった
人たちにほんの少しの希望の思いがわいてくる。
天使のささやき=ポジティブ・シンキングって事ですね。

そんな天使から見た人間界はモノクロで天使は暑さも寒さも感じないし、
物に触れても重さも何も感じない。
でも、人間と違って不幸な思いもしないし、ましてや死ぬ恐怖もない。

『さ〜て、あなたは天使、人間どっち??』

 恋するっていうのは人間でもそうだけど自分が変わるきっかけや
冒険心を呼び起こすのかもしれないですね、恋ってスゴイ。

 オヤジ天使ダミエルが人間になった時に目の前に広がるカラーの世界
の美しさに感動したり、頭をケガして流れる血の温かさを感じたり、
楽しくて笑わずにはいられない幸せを感じる。

 はたから見たら怪しい人(ケガしてるのに笑ってたり、趣味の悪い
古着を着たり)なのに何故か通行人に親切にされたりするのは人間に
成り立てですれてない純真さがあったからでしょうか。

 しかも人間になった天使の先輩でコロンボことピーター・フォークが
自身の役で出ているのが面白い。
「ほら、あのコロンボ刑事の人よ〜」とすれ違う人に言われるし。

 そんなピーターに「人間になった天使はたくさんいるんだよ」と
教えられる。
 ダミエルが「人間界について教えてくださいよ」と聞くと
ピーターが微笑んで「自分でいろいろ探すのが楽しいんだよ」と。
ピーターもって、やっぱり天使は年配者なのね。

 まだ天使のままのカシエルはダミエルがちゃんと彼女に会えるかが
心配でちゃんとモノクロ世界でふたりを見守っている。
(カシエルいい人…じゃなくいい天使じゃん!)

 淡々と進む物語がカラーになるとダミエル同様うれしい気持ちになる、
こんなにも世界は美しいんだと。
 天使のままでは誰にもわかってもらえなかった存在が人間となった
事で知らない人にも声をかけられるし、会話が出来る、ただそれだけ
がダミエルにとっては極上の事。

 愛しい彼女に会えるのかはダミエルと一緒になって、ドキドキして
下さい
 まだ、ベルリンの壁がある頃の詩的なセリフの数々がとっても
ロマンティックな中年天使の物語です。
(睡魔が襲ってくるかもしれませんが…)

 自分が落ち込んで、しばらくたって気分が浮上したのは天使がそばで
ささやいてくれていたのかもしれませんよ

 ちなみにハリウッドリメイク版は「シティ・オブ・エンジェル」、
ニコラス・ケイジとメグ・ライアン共演作です。見やすいのは
ハリウッド版ですが、音楽がよかっただけと思っています。            

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