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監督 フィンセント・バル

出演 カリス・ファン・ハウテン (ミヌース・元ネコ)

   テオ・マーセン (ティベ・新聞記者)

   サラ・バンニール (ビビ・大家さんの娘)

   ハンス・ケスティング (ハリー・魚屋さん)

   ピエール・ボクマ (エレメート・工場の社長)
『人間になりたてホヤホヤの元ネコです』
ものがたり
 人付き合いが苦手な記者ティベはまともな記事を書かないと
明日クビになってしまう。帰宅途中、彼は木の上から降りられ
なくなった女性ミヌースを助ける。

 実は彼女昨夜人間の姿になってしまったネコだった。彼女は
ネコとの会話からティベにあるスクープを伝え、その事で
ティベのクビはつながった。

 いつも屋根の上にいて、窓から部屋に入ってくるミヌースを
変わっていると思いながらも秘書として雇うことにする。その
日からミヌースはネコの情報網を使って次々にティベにスクープ
を提供するのだった。


感想
 オランダの児童文学を映画化しただけあって、子供が見ても
もちろん大人が見ても、とても夢のある物語。特にネコ好き
にはたまらない事でしょう。

 人間になったミヌースの洋服やカバンが緑でとても洒落た
感じのもの。どうやって手に入れたかは愚問です。

 ティベは記者だというのにインタビューが苦手ときている。
売り込むネタはネコのネタ、というネコ好きだからミヌース
もすぐになついてしまった?

 人間になりたてのミヌースは生魚を食べ、ねずみを追いかけ、
犬を前にすると木に登ってしまう。ネコ同士のあいさつは
(鼻と鼻をこすりつける)とてもかわいらしいです。

 ティベに外出するようにとパンと魚の買い物を頼まれ、
我慢できずに持っているお金で魚だけを買うミヌース、
元ネコだから責められませんね。

 このよく出てくる魚屋さんというのが一見ホットドッグでも
売っていそうなバンの車。オランダでは魚も移動販売形式なの
でしょうか。

 町の権力者で動物愛護で表彰された”消臭スプレー”工場の
社長エレメートが本当は動物嫌いで子猫を捨てたりして愛護
とは無縁の人。自分の工場拡大の為に町の人の印象をよくしよう
と動物好きを装っていただけだった。

 その裏の顔をネコの情報網で知ったミヌースがティベやビビ、
それに町のネコたちと協力し合い、町の人たちに暴露する。
 
 ネコたちのタイプもいろいろいて、頑固者がいたり、プレー
ボーイがいたり、ヒーロー的存在がいたり。人間よりも個性
豊かかもしれません。

 吹替え版のミヌースの声は室井滋さんがやっています。人間
としては変わっている元ネコの声にはピッタリだったと思います。

  その結果はとても爽快感があります。そしてラストシーンは
誰にとってもきっとステキなハッピーエンドが待っている
ことでしょう。

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