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監督 ウディ・アレン

出演 ジョナサン・リース・マイヤーズ (クリス・テニスコーチ)
 
    スカーレット・ヨハンソン (ノラ・女優の卵)

    エミリー・モーティマー (クロエ・セレブ娘)

    マシュー・グード (トム・クロエの兄)

    ブライアン・コックス (アレックス・クロエの父)

『運命のボールはどっちに落ちる?』
物語
 クリスはプロテニスプレーヤーだったが引退して今は会員制
テニススクールのコーチをしている。そこで実業家の息子トムと
知り合った事で妹のクロエととんとん拍子で結婚、義父の会社
では重要ポストを任されるなど順調に上流階級の一員として
階段を上っていく。

 しかし、その裏でトムの元カノでセクシーなノラとの密かな
情事を楽しんでいた。聞きわけのいい遊びの恋愛だと割り切って
いると思っていたノラの独占欲が表面化してきた時にトムは
ある選択を迫られることになる…


感想
 ご注意、タイトルからしてスポコン物と勘違いしないように。

 監督のウディ・アレンはNYを舞台に音楽はジャズが定番。
が、この映画では舞台はロンドンで音楽はオペラを使用。
 そしていつもの軽快なストーリー展開は身を潜め、主人公の
苦悩のような重い空気につつまれている。バックに流れるオペラが
相乗効果をもたらしているようです。

 主人公のクリスは子供の頃貧乏な暮らしだった為に人一倍上昇
志向が強く、テニスコーチとして働き始めたスクールも多分
金持ちと交流ができる…なんて思ったであろう会員制高級テニス
スクール。

 元々イケメンの彼だからトムの妹クロエが一目ぼれするのも
当然。しかも人に好かれやすい性格からかセレブ家族にも快く
受け入れられる。

 反対にノラは男性の目を惹きつける容姿でいながら母親の
意見を尊重したトムに婚約を解消されてしまう。あまりに
セクシーな容姿は時として女性を敵に回してしまうということ
だろうか。

 そんなふたりが出会い、雨の中での情事の後ノラの消息不明で
自然消滅。が、運命の歯車はクリスを官能の罠にはめていく。

 クロエと結婚し、仕事も順調なクリスはある日ノラと再会
してしまう。ノラは女優の仕事もなく、ブティックで働いていた。
 少しでも関係を持ってしまった男女が心の隙間を埋める為に
再燃してしまうのはよくあること。

 順調なクリスにもなにかにつけて子供子供と言う妻クロエに
愛はあるけれど嫌気がさしていたのかもしれない。しかもノラは
クロエにはない女の魅力がたくさんあったから。

 2重生活を続けるも、ばれるばれないのギリギリの状況下で
電話1本でもドキドキする毎日。ノラは情熱的なゆえに嫉妬
深かったりするし、ある事がノラの身にある事が起こってから
クリスは自分の今の金持ち生活かノラとの生活かを選択しなければ
いけなくなる。愛か愛欲か…。

 その選択により、事態はクリスの思うように進んでいくが、
ラストの彼の表情からはこれからは”罪と罰”を背負って生きる
しかなく明るい未来は待っていないだろう…。
 クリスがテニスプレーヤーだったということもあり、ネットに
ひっかかったボールが向こうに落ちれば自分の勝ち、こっちは負け、
という例えをするが、それがラスト近くでのある証拠物件を川に
投げ捨てる場面でフェンスにぶつかってこっちに落ちてしまう。
  match
 この場面でクリスの今後の展開が読めたぞっと思いきやそうは
問屋が卸さなかったのは、さすがウディです、ひねりがきいて
いました。

 前半はドロドロの愛憎不倫ドラマが、後半に向けてサスペンス
タッチに展開するのが面白かったです。ウディも重厚でいながら
こういう若手ばかりの作品を撮るなんでますます精力的に活躍中
というところでしょうか。次回もスカーレットと組んでいます、
彼女は最近のウディのファム・ファタールですね。

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無題
サイモン、こんばんは。

私は、ウディ・アレンが大好きで、お墓に「アニーホール」を入れて欲しいと思っています。
この「マッチポイント」は今までとは違う雰囲気で、昔からのファンとしては戸惑いながらも、スカーレット・ヨハンソンの魅力を堪能しました。
彼の最近の作品では「ギター弾きの恋」や「さよなら、さよならハリウッド」が好きです。
いかにも、彼らしい作品ですよ。
今まで、自分の彼女を主演にしてましたが(ダイアン・キートン、ミア・ファロー)最近は、スカーレットがお気に入りみたいで次の作品は、また彼女とタッグを組んでますね。
まさか、自分の奥さんスン・イーを出す訳にはいかないのでしょう(笑)。ロリコンですからね~。
これからも頑張っていい作品つくってほしいです。
セシル 2007/09/12(Wed)21:39:29 編集
無題
すみません、間違ってサイモンと呼び捨てにうってしまいました。
ごめんなさい、サイモンさん!許して!
セシル 2007/09/12(Wed)21:41:00 編集
セシルさん、こんにちは
コメント、間違えて訂正することこちらもよくありますので、
気にしてませんよ~~(^^)
ウディ・アレンでは「誰でも知りたがってるくせに…」とチョー長い
タイトルの映画が好きです。彼の作品は数が多いので制覇できて
いません。そういえばHDに「さよなら、さよならハリウッド」入ってたっけ。
早く観てみますね。

ウディの女性の趣味って一貫していませんね~ミアとスカヨハ
なんて真逆のタイプじゃないでしょうか。スン・イーとのスキャンダル
結婚も彼にはダメージにならなかったですね。
今後の彼の女優の趣味がどう変わっていくのかも楽しみにしています。
サイモン 2007/09/12(Wed)22:22:06 編集
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