映画に興味を持ち始めた
人達に届きますように
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『過去を捨て、新しい自分で生きる。
それは赦されるのだろうか』
監督:ジョン・クローリー
あらすじ
14年の刑期を終え出所した元”少年A”。彼は新たにジャック(アンド
リュー・ガーフィールド)という新しい名前、住まい、職場をケースワーカー
のテリー(ピーター・ミュラン)のサポートで手にした。
仕事は配送。コンビを組むクリスとも上手くいき、職場で気になる女性
ミシェルと出会った。
しかし、ジャックの普通の幸せは時として苦悩に変わる。時折甦る少年A
の頃の記憶。いじめられっこの彼はある同級生と親友になった。自分も彼も
家庭には決して恵まれていない、だからこそわかりあえる親友になれた。
が、二人はある殺人を犯してしまう。それも10歳で。そして親友フィリ
ップはすでに自殺してこの世にはいなかった…
加害者は一生幸せな生活を送っては
いけないのか。
そんな重いテーマを持つこの作品。確かに被害者側からすれば自分の身内は
人生を謳歌できないまま、他人によって殺されてしまったのに、その命を
奪った相手はいくら刑務所で反省や後悔をしたとは言え、出所すれば普通の
生活が待っている。
理不尽。
明らかに殺人者。しかも、少年時代に起こしてしまった事件。まだ未熟な
思考とはいえ、映像では描かれなかったけれど、とても残忍な殺人。
悪魔だ。そう事件を知った人々が口を揃えて言うのもわかる。動機さえ
あやふやなもの。
その少年Aが罪を償う期間を終え世間の中に戻ってくる。過去を捨てる
ように新しい名前も手に入れる。
街の風景を興味津々で眺める元少年Aジャックには何もかもが新鮮に映る。
その顔は爽やかな少年のように生き生きとしている。
普通の生活の幸せをかみ締めながらも、時折『これでいいのか』と彼は
苦悩する。自分の不利な過去は隠し通すというある意味大人な選択の中で
彼は葛藤する。
職場の友達や初めて出来た恋人。その信頼できる人たちに自分はウソを
ついている。自分を信頼してくれている人たちの為に真実を告げたい。
どこか彼は真実を告げても彼、彼女たちは離れていかないであろうと
思うほどに信頼しきっている。
が、世間では少年Aが出所したとのニュースがあり、間違われた青年が
放火されるという事件が発生。街の人々はいくら14年時間が経って
いようと少年Aたちが起こした犯罪は赦していなかった。
ジャックの事がばれてしまうのが、自分が少年時代に人に死をもたらした
ものと反対の事。配送中事故車両の中から少女を助けたのだ。人の生を
もたらしたジャック。皮肉にもこれが発覚のきっかけ。
過去の亡霊はジャックから未来を歩く事を赦さない。
普通の幸せを彼には送らせない。
街の人々は法の番人と化して彼がこの世にいる事が赦せない
ジャックの家庭環境もフィリップの兄からの性的虐待も、この事件には
深く関わっているはずなのに、家族たちは彼らを守ろうとはしなかった。
家族に傷つけられるのは罪ではなくて、他人を傷つけて初めて罪になる
のだろうか。
少年時代の心の傷は深く根深く、歪んだ感情を生み、ひとたび暴力が
始まれば止まらなくなる。それは彼らが家族からされた仕打ちゆえの事。
だからと言って、被害者にも落ち度はあるとはいえ決して人の命を誰かが
奪うのは許される事ではない。
ただ、どこまでも殺人者は赦されない。普通の生活は送ってはいけない。
それも違うような気がする。難しい問題。
フィリップが死んだ事で二人の罪を一身に受けなければならないジャック。
罪はいくら名前を変えても、過去の記憶として残っている。
事実が発覚した後友人や恋人に残した留守電のメッセージが痛々しい。
ケースワーカーのテリーのジャックに対する父親のような深い愛情。が、
その反面実際同居している息子はニートで父親の愛情を渇望しているのに
気がつかないという皮肉。
主役のジャックを演じていたのが、新作スパーダーマンで主役に抜擢
されたアンドリュー・ガーフィールド。「ソーシャル・ネットワーク」
に「Dr.パルナサスの鏡」にも出演。
ジャックの幸せと苦悩との繊細な揺れ動きを表現していた彼。イケメン
なだけでなくメッセージ力もあるガーフィールドくんの今後にも期待。
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それは赦されるのだろうか』
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監督:ジョン・クローリー
あらすじ
14年の刑期を終え出所した元”少年A”。彼は新たにジャック(アンド
リュー・ガーフィールド)という新しい名前、住まい、職場をケースワーカー
のテリー(ピーター・ミュラン)のサポートで手にした。
仕事は配送。コンビを組むクリスとも上手くいき、職場で気になる女性
ミシェルと出会った。
しかし、ジャックの普通の幸せは時として苦悩に変わる。時折甦る少年A
の頃の記憶。いじめられっこの彼はある同級生と親友になった。自分も彼も
家庭には決して恵まれていない、だからこそわかりあえる親友になれた。
が、二人はある殺人を犯してしまう。それも10歳で。そして親友フィリ
ップはすでに自殺してこの世にはいなかった…
加害者は一生幸せな生活を送っては
いけないのか。
そんな重いテーマを持つこの作品。確かに被害者側からすれば自分の身内は
人生を謳歌できないまま、他人によって殺されてしまったのに、その命を
奪った相手はいくら刑務所で反省や後悔をしたとは言え、出所すれば普通の
生活が待っている。
理不尽。
明らかに殺人者。しかも、少年時代に起こしてしまった事件。まだ未熟な
思考とはいえ、映像では描かれなかったけれど、とても残忍な殺人。
悪魔だ。そう事件を知った人々が口を揃えて言うのもわかる。動機さえ
あやふやなもの。
その少年Aが罪を償う期間を終え世間の中に戻ってくる。過去を捨てる
ように新しい名前も手に入れる。
街の風景を興味津々で眺める元少年Aジャックには何もかもが新鮮に映る。
その顔は爽やかな少年のように生き生きとしている。
普通の生活の幸せをかみ締めながらも、時折『これでいいのか』と彼は
苦悩する。自分の不利な過去は隠し通すというある意味大人な選択の中で
彼は葛藤する。
職場の友達や初めて出来た恋人。その信頼できる人たちに自分はウソを
ついている。自分を信頼してくれている人たちの為に真実を告げたい。
どこか彼は真実を告げても彼、彼女たちは離れていかないであろうと
思うほどに信頼しきっている。
が、世間では少年Aが出所したとのニュースがあり、間違われた青年が
放火されるという事件が発生。街の人々はいくら14年時間が経って
いようと少年Aたちが起こした犯罪は赦していなかった。
ジャックの事がばれてしまうのが、自分が少年時代に人に死をもたらした
ものと反対の事。配送中事故車両の中から少女を助けたのだ。人の生を
もたらしたジャック。皮肉にもこれが発覚のきっかけ。
過去の亡霊はジャックから未来を歩く事を赦さない。
普通の幸せを彼には送らせない。
街の人々は法の番人と化して彼がこの世にいる事が赦せない
ジャックの家庭環境もフィリップの兄からの性的虐待も、この事件には
深く関わっているはずなのに、家族たちは彼らを守ろうとはしなかった。
家族に傷つけられるのは罪ではなくて、他人を傷つけて初めて罪になる
のだろうか。
少年時代の心の傷は深く根深く、歪んだ感情を生み、ひとたび暴力が
始まれば止まらなくなる。それは彼らが家族からされた仕打ちゆえの事。
だからと言って、被害者にも落ち度はあるとはいえ決して人の命を誰かが
奪うのは許される事ではない。
ただ、どこまでも殺人者は赦されない。普通の生活は送ってはいけない。
それも違うような気がする。難しい問題。
フィリップが死んだ事で二人の罪を一身に受けなければならないジャック。
罪はいくら名前を変えても、過去の記憶として残っている。
事実が発覚した後友人や恋人に残した留守電のメッセージが痛々しい。
ケースワーカーのテリーのジャックに対する父親のような深い愛情。が、
その反面実際同居している息子はニートで父親の愛情を渇望しているのに
気がつかないという皮肉。
主役のジャックを演じていたのが、新作スパーダーマンで主役に抜擢
されたアンドリュー・ガーフィールド。「ソーシャル・ネットワーク」
に「Dr.パルナサスの鏡」にも出演。
ジャックの幸せと苦悩との繊細な揺れ動きを表現していた彼。イケメン
なだけでなくメッセージ力もあるガーフィールドくんの今後にも期待。
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この記事にコメントする
miyoさんへ
いや~ん!!嬉しいコメントありがとうございます(*^_^*)
BS11の映画枠はミニシアター系のいい映画が揃っている
ようなので是非チェックしてみてください。
今期ドラマの「それでも、生きてゆく」にも共通ものが
あります。このドラマはいいです!!
BS11の映画枠はミニシアター系のいい映画が揃っている
ようなので是非チェックしてみてください。
今期ドラマの「それでも、生きてゆく」にも共通ものが
あります。このドラマはいいです!!
無題
借りて観たよ〜(^^)ショップで作品名言ったらあったから早速♪いや〜良かった!良かったという表現が良いのかとも思うけど。何かさ...加害者がこんなに罪の重さに押しつぶされそうになってても、世論はそうなのか..と。加害者だけど今のその人を見てあげてよって痛烈に思うけど、これって被害者側でも言えるかな?っとか。何とも悲しかったです。良い映画を紹介してくれてアリガトー!
miyoさんへ
早速レンタルしてくれたなんてこの映画紹介して
よかったと本当に思います。映画ブログを続けていて
よかったです(^_^)
被害者側、ジャック側、その周りの人々、いろんな人の
視点であれこれ考えて、でも結局何が正解なのか、正しい
のか答えはいつまでたっても出ません。
でも、映画を観て内容を噛み締めて、こうやって考える
事が大切な気がします。
そう、とっても良い映画なんですよね。もっと紹介されても
いいと思うんだけど。
よかったと本当に思います。映画ブログを続けていて
よかったです(^_^)
被害者側、ジャック側、その周りの人々、いろんな人の
視点であれこれ考えて、でも結局何が正解なのか、正しい
のか答えはいつまでたっても出ません。
でも、映画を観て内容を噛み締めて、こうやって考える
事が大切な気がします。
そう、とっても良い映画なんですよね。もっと紹介されても
いいと思うんだけど。
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