映画に興味を持ち始めた
人達に届きますように
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『塀の向こうにいるあなたに四季を
見せてあげたい…』
監督:キム・ギドク
あらすじ
音楽家の夫とかわいい娘に囲まれて裕福に暮らす主婦ヨン
(ミア)。しかし、夫の浮気を確信したヨンはある新聞を
目にし、突然思い立ったように刑務所に向かう。
昔の恋人と偽ってヨンが面会したのは、何度も自殺未遂を
繰り返す死刑囚チャン・ジン(チャン・チェン)。不審がる
彼にヨンは自分が死に直面した話をする。
それからヨンは塀の向こうで季節すら感じられないだろう
チャンに面会室で毎回四季を見せる事にする。部屋の壁一面
に貼られた春の花々や夏の海の写真、そして音楽。
たびたび外出するヨンの後をつけた夫が見たものは…
主演の死刑囚には「レッドクリフ」にも出演していたチャン・
チェン。ギラギラした眼差しはエビゾウor渡辺謙(昔の)を
髣髴とさせます。
相手役のミアはホント普通の主婦。特別美人でもなければ
かわいいって感じでもない。生活臭漂ってます。
毎回ギドク監督の映画で思うのはセリフの少なさ。気持ちを
表現するのは目と表情。それだけでも心の動きがよくわかり
ます。
さて、今回の「ブレス」は簡単に言うならば死刑囚と主婦の
心の交流を描いています。…っても、キレイ事では済まされない
独特のギドクワールド。
愛は、一歩間違うと人を狂わせて
しまうのです
余計な説明がないので私の勝手な解釈が間違っているかも
しれませんがそこは大目に見て下さい。
主婦ヨンは夫の浮気を知り自分の存在価値を見失ってしまう。
なぜここにいるのか?なぜ生きているのか?生きているならば
誰の為に生きているのか?
死刑囚チャンは死を約束されているのにその前に自分で死のう
とする。罪の意識からか、自分の人生は自分で決着をつけたい
からか。
偶然知ったチャンの存在にヨンは彼の為に何かしてあげたい
と感じる。死にたい彼の気持ちは死にそうになって”生きたい”
と感じたヨンにしか理解できないし、彼に生きる希望を与えて
あげられる気がしたから。
死刑囚に生きる希望を与えるのは残酷な気もします。せっかく
自殺して死を受け入れようとしているのに、生に執着すれば
死にたくないし、死の恐怖も受け入れなければいけないです
からね。
普段は殺風景な面会室がヨンの演出で春の花畑にかわる。
歌い踊るヨンに初めて見せるチャンの暖かな微笑み。そして
二人の距離は一気に縮まっていく。
その二人を監視カメラの向こうで見ている監視官。唇が
触れ合う手前にブザーを鳴らし二人を引き離す。そして、
自分の思い通りに二人のひとときをブザーで操作する。
(この役がギドク自身。嫌な演出家みたいです。ギドクは
シャマランに憧れているのか?)
狂おしいほどのキスに二人の激しい息遣い。お互いを求め
合うシーンはSEXシーン以上に(そういうシーンはある
けど)官能的です。
ヨンもチャンも相手を想う気持ちで性と生を見出した
のではないでしょうか。
二人は永遠に結ばれない運命。明日チャンは死刑になる。
そんな状況での面会でヨンの取った行動は狂っているようで
いて愛しすぎたゆえの事。
(この時のヨンの顔…ホラー並みの怖さです)
なのに次のシーンでのヨンの幸福そうな家族団らん風景。
正しい選択かもしれないけど、変わり身の早さがやっぱり
怖い。
中で私が一番感情移入できたのはチャンと同じ房にいる
チャンを愛しているだろう若い囚人。寄り添うようにチャン
のそばで寝るシーンや面会に行くチャンを目で追う所なんて
心がキュンとしました。まぁ、男性同士ですけどね。
その若い囚人が最後にチャンに取った行動が一番理解でき
ました。ずっと想っていた相手が望んでいた事を自分の手で
してあげたわけですからね。
それが理解できたのも私の恋愛映画ベスト1が「ベティ
ブルー」だからかもしれません。
まぁ、スッキリ感は相変わらずないギドク印の映画でしたが
私は好きです。次の作品の主演はオダギリジョー、これも期待
しています。
◆1クリックで↓気分はハッピー◆
見せてあげたい…』
ブレス [DVD] エスピーオー 2008-12-03 by G-Tools |
監督:キム・ギドク
あらすじ
音楽家の夫とかわいい娘に囲まれて裕福に暮らす主婦ヨン
(ミア)。しかし、夫の浮気を確信したヨンはある新聞を
目にし、突然思い立ったように刑務所に向かう。
昔の恋人と偽ってヨンが面会したのは、何度も自殺未遂を
繰り返す死刑囚チャン・ジン(チャン・チェン)。不審がる
彼にヨンは自分が死に直面した話をする。
それからヨンは塀の向こうで季節すら感じられないだろう
チャンに面会室で毎回四季を見せる事にする。部屋の壁一面
に貼られた春の花々や夏の海の写真、そして音楽。
たびたび外出するヨンの後をつけた夫が見たものは…
主演の死刑囚には「レッドクリフ」にも出演していたチャン・
チェン。ギラギラした眼差しはエビゾウor渡辺謙(昔の)を
髣髴とさせます。
相手役のミアはホント普通の主婦。特別美人でもなければ
かわいいって感じでもない。生活臭漂ってます。
毎回ギドク監督の映画で思うのはセリフの少なさ。気持ちを
表現するのは目と表情。それだけでも心の動きがよくわかり
ます。
さて、今回の「ブレス」は簡単に言うならば死刑囚と主婦の
心の交流を描いています。…っても、キレイ事では済まされない
独特のギドクワールド。
愛は、一歩間違うと人を狂わせて
しまうのです
余計な説明がないので私の勝手な解釈が間違っているかも
しれませんがそこは大目に見て下さい。
主婦ヨンは夫の浮気を知り自分の存在価値を見失ってしまう。
なぜここにいるのか?なぜ生きているのか?生きているならば
誰の為に生きているのか?
死刑囚チャンは死を約束されているのにその前に自分で死のう
とする。罪の意識からか、自分の人生は自分で決着をつけたい
からか。
偶然知ったチャンの存在にヨンは彼の為に何かしてあげたい
と感じる。死にたい彼の気持ちは死にそうになって”生きたい”
と感じたヨンにしか理解できないし、彼に生きる希望を与えて
あげられる気がしたから。
死刑囚に生きる希望を与えるのは残酷な気もします。せっかく
自殺して死を受け入れようとしているのに、生に執着すれば
死にたくないし、死の恐怖も受け入れなければいけないです
からね。
普段は殺風景な面会室がヨンの演出で春の花畑にかわる。
歌い踊るヨンに初めて見せるチャンの暖かな微笑み。そして
二人の距離は一気に縮まっていく。
その二人を監視カメラの向こうで見ている監視官。唇が
触れ合う手前にブザーを鳴らし二人を引き離す。そして、
自分の思い通りに二人のひとときをブザーで操作する。
(この役がギドク自身。嫌な演出家みたいです。ギドクは
シャマランに憧れているのか?)
狂おしいほどのキスに二人の激しい息遣い。お互いを求め
合うシーンはSEXシーン以上に(そういうシーンはある
けど)官能的です。
ヨンもチャンも相手を想う気持ちで性と生を見出した
のではないでしょうか。
二人は永遠に結ばれない運命。明日チャンは死刑になる。
そんな状況での面会でヨンの取った行動は狂っているようで
いて愛しすぎたゆえの事。
(この時のヨンの顔…ホラー並みの怖さです)
なのに次のシーンでのヨンの幸福そうな家族団らん風景。
正しい選択かもしれないけど、変わり身の早さがやっぱり
怖い。
中で私が一番感情移入できたのはチャンと同じ房にいる
チャンを愛しているだろう若い囚人。寄り添うようにチャン
のそばで寝るシーンや面会に行くチャンを目で追う所なんて
心がキュンとしました。まぁ、男性同士ですけどね。
その若い囚人が最後にチャンに取った行動が一番理解でき
ました。ずっと想っていた相手が望んでいた事を自分の手で
してあげたわけですからね。
それが理解できたのも私の恋愛映画ベスト1が「ベティ
ブルー」だからかもしれません。
まぁ、スッキリ感は相変わらずないギドク印の映画でしたが
私は好きです。次の作品の主演はオダギリジョー、これも期待
しています。
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