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B00005UD6Nローサのぬくもり [DVD]
ベニト・サンブラノ
キングレコード 2002-02-06

by G-Tools

監督:ベニト・サンブラノ

あらすじ
 35歳のマリアは都会で一人暮らし。が、孤独に耐えきれず
アル中気味。

 父親の入院で故郷から母のローサも上京してくる。そして、しば
らくの間マリアの部屋で同居する事になる。

 同じアパートに住む頑固者の老人はローサと交流するようになり、
変わり始める。ローサの母性に溢れた穏やかなやさしさは老人だけ
でなく、娘マリアにも変化をもたらすのであった。


 深夜チャンネルをかえていたら偶然目に留まった映画。淡々と
しているから途中で寝てしまうと思いきや、ローサと老人の関係
が気になって最後まで見てしまいました。

 最初少し見逃してしまったので途中まで老人が主役の映画
なのかと思ってしまいました。

 って訳で私が思うこの映画のテーマは「老いの恋」

 人付き合いの苦手なおじいちゃんがスープを焦がしてしま
い、そのスープをローサが作り直してくれたことがきっかけで
彼女に好意を持ちます。

 頑固な性格な上人付き合いも苦手なおじいちゃん、万を
決してローサに「いい魚が手に入ったからよければ料理して
くれないか」と頼むがローサは「病院に行くから遅くなる
かもしれない」と答える。

 その日おじいちゃんは部屋の窓際にイスを置き、そこから
見えるバス停をながめ続けます。まるでローサの帰りを待ち
続けるかのように。

 バスが止まる度に今度こそローサが乗っているんじゃないかと
ワクワクして、いないのを見てガッカリする。

 そんなセリフもない、おじいちゃんの表情だけの場面なのに
ローサに対するキュンとした初恋のような恋心を感じました。

 ローサが同居するマリアの部屋はおじいちゃんの部屋の上の階。
おじいちゃんの愛犬は階段を上ってくるローサに気付き、毎回
廊下でローサを待っている。

 おじいちゃん同様、愛犬もローサを気に入っているのがよく
わかる。ふたり(ひとりと一匹)とも初恋の相手を出迎えて
いるようでその行動がとてもかわいらしい。

 ローサが夫の退院で自宅に帰ることになりお別れの挨拶に
来ると、おじいちゃんはビシッとスーツを着て待っていました。

 おじいちゃんにしてみれば精一杯のおしゃれで見送りたいと
いう気持ちだったのでしょう。

 「電話をかけたい」「うちは電話がない」「手紙は?」
「それはしないで」そんな二人のやりとりがあったものの
最後にローサは何かあったら娘を頼ってと去って行きます。

 ローサに料理してもらうつもりだった魚を娘のマリアの
部屋に届けに行ったのをきっかけにふたりは夕飯を一緒に
食べることになります。

 お酒も入ったせいなのか母にも言えなかった妊娠のことを
おじいちゃんに話してしまうマリア。

 生みたい気持ちはあるものの相手の男は父親と同じDV
男。それに堕胎を強制するようなことを彼から言われていた。

 それを聞いたおじいちゃんの発言にはぶっとびましたよ!!

「わたしがその子を養子にするから生んで
くれないか」


 実はおじいちゃん、息子がいたけれど若い時に亡くなって
しまいました。だからいつか孫を抱きたいという夢も叶わず
じまい。

 おじいちゃんはマリアにこう提案します。

「老い先短いわたしの為に孫を抱かせてほしい、そのかわり
生活費や自分が死んだ後は全財産をマリアに譲る」と。

 その後の朝日を浴びて感謝するおじいちゃんが印象深いです。
「神様、また一日生きることができました。
ありがとう」


 残された人生を一日一日大事に生きているからこその言葉。
皮肉な運命も後に待ち受けているけれど。

 ラストシーンはおじいちゃんとマリア、そして産まれた
子供のローサ(母親の名前をつけた)がお墓参りをしています。

 そこにいる母ローサによって絆を結ばれたおじいちゃんたちは
とても穏やかで幸せそうで温かな気持ちになります。

 物語は衝撃的な展開もなければ事件もない、ましてや有名な
俳優さんも出ていない。そんな一見地味な作品であるけれども
胸の奥にジワ~とくる感動がある掘り出し物の映画でした。

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