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『三人の物語は愛しくて、そして切ない…』
アヒルと鴨のコインロッカーアヒルと鴨のコインロッカー
濱田岳, 瑛太, 関めぐみ, 田村圭生, 中村義洋

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監督:中村義洋  原作:伊坂幸太郎

あらすじ
 仙台で一人暮らしをすることになった大学生椎名(濱田岳)。部屋の
外でボブ・ディランの”風に吹かれて”を口ずさみながら片づけを
していると隣人が声をかけてきた。

 ディランを神だと言う隣人の河崎(瑛太)。部屋に招かれ話を聞くと
彼はとんでもない提案をしてきた。

「いっしょに書店を襲わないか」

 早々に断った椎名だったが、翌日椎名は河崎と元カノ琴美(関めぐみ
そして隣の隣の住人ブータン人のドルジの奇妙な三角関係の話を聞き、
興味を覚える。

 そして、モデルガンを片手に河崎とともに書店に向かうのであった…


 切ないよ、切なすぎるよ~~

 最初の流れから人の良さそうな東京青年椎名がちょっと迷惑な隣人
河崎にいいように使われ、面白おかしい事件が起こる、コメディタッチの
映画だと思っていた。
 だって「広辞苑」が欲しい為に書店強盗とか、間違えて「広辞林」を
持ってきちゃうんだからさ。

 ところがドンデン返しがあってからの後半は前半とは全く違う様相に
なってくる。
 ある事件、言葉の違い、宗教観の違い、それが悲しい結末に向かって
進んでいく。

 河崎とブータン人のドルジは琴美を間に元彼と今彼の関係。それが
友達のようにいい関係になれたのは河崎がある病気だったからかも
しれないし、ドルジの人類みな兄弟のような考え方だったのかもしれない。

 この3人の物語が話す人によって内容が変化してくる。まるで
「藪の中」方式で映画でいうと「HERO」「羅生門」「MISTY」のよう
だと感じましたが、どうでしょうか。
 
 ドルジは言う「ブータン人は生きているものは殺せない。それは虫も
同じ
」「死ぬのは怖くない、それは自分の寿命だから
 どこかで神様はちゃんと見ているからそれは血を吸う蚊だって
殺せない。その宗教観の違いがある行動を抑制してしまい、結局
悲劇を招いてしまったのかもしれないと思うと悲しすぎます。

 ある事件を目撃してしまったドルジと琴美は犯人たちから嫌がらせを
受ける。復讐の考えのないドルジに「神様を閉じ込めてしまえばいい」と
歌の神様と崇めるボブ・ディランのCDを冷蔵庫にしまう。
 
 俳優さんもいいですね。巻き込まれるタイプぴったりの濱田岳
実は…だった瑛太(二役のような)、毅然とした女性がハマる
関めぐみ(友人曰くキツさのある元モー娘飯田香織みたいだそうです)。
 あと、松田龍平も自堕落そうな役で出ています。役名は言えませんが。

 河崎と琴美、ドルジの三人の物語に”飛び入り参加”してしまった
椎名は全てを知ってコインロッカーに神様を閉じ込める。
神様には目をつぶってもらう」そうドルジに告げ東京へ戻る。

 ロッカーの中のラジカセからはエンドレスにディランの「風に
まかせて」が流れ続けそして、結末。

 ストレートな恋愛物でなく、ここまで切なくなる映画は久しぶり
でした。涙は出ないけれど、心がズキズキ痛みました。

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無題
先程はコメント頂きありがとうございました。
名前のことはお気になさらないで下さいね。
もしでしたら、私の名前に書きかえてコメントを残させて頂きたいと思います。
ずうずうしくてスミマセン(笑)

原作を読んでからの鑑賞になりましたが、原作の雰囲気を損なわずに、素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。
役者さんが皆ハマっていましたし、流れるディランの曲が物哀しく響きました。
これは原作を上手く映像化したなぁ~と思っています。
原作の方が尚悲しいですが、機会があったら是非読んでみて下さいね!
由香 URL 2008/07/22(Tue)18:55:49 編集
由香さんへ
由香さんのご好意に感謝します。
以前自分も同じ事があり、相手が気付いていない事も
ありこっそりとこちらで名前を訂正した経験があったのに、自分が間違えてしまう立場になってしまうとは
本当に注意が足りなかったです。

原作の方が悲しい映画なのですね、機会があればティッシュ
をそばに置いて読んでみたくなりました。
原作がある映画は先に本を読んだ人からの厳しい感想が
多いのに、これは違うみたいですね。ますます、興味を
持ちました。
サイモン 2008/07/22(Tue)21:31:56 編集
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