忍者ブログ
映画に興味を持ち始めた 人達に届きますように
[382]  [381]  [380]  [379]  [378]  [377]  [376]  [375]  [374]  [373]  [372
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 sakuran

監督 蜷川実花   原作 安野モヨコ

出演 土屋アンナ  椎名桔平   成宮寛貴

    木村佳乃   菅野美穂   安藤政信

ものがたり
 吉原の玉菊屋にある少女が連れてこられた。きよ葉
土屋アンナ)と名づけられた少女は負けん気だけは
強く、いつかここにある咲かない桜が咲いたら吉原を
出て行くと心に近い遊女の道を歩きだすのだった。

 そのきよ葉の面倒をみてくれた花魁粧ひ(菅野美穂
や彼女をいつも見守っている店番の清次(安藤政信
によってきよ葉は売れっ子になっていく。

 初めての恋にとまどい、仕事も手につかなくなる
きよ葉を花魁高尾(木村佳乃)は嫉妬し、自分と同じ
ように恋の地獄に落としてやると息ごむのだった…。


感想
 これすごく好きです。もともと原作を読んでいたので
物語に入りやすかったのかもしれません。

 時代物とはいいながらも、着物の柄がモダンだったり
(ゼブラ柄など)メイクが今時っぽかったり(グロス
使い)音楽が椎名林檎だったりで若い人でも入りやすい
し、着物の色あわせや小物が参考になるようなオシャレな
映画でした。

<日暮(きよ葉)の花魁道中・ゼブラ柄が映えてます>
  sakuran1 

 「さくらん」では冒頭の金魚から吉原の明かりなどの
”赤”がメインカラー、同時期に公開された女流監督
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」は
パステル・カラーだったので二人とも色彩にとても
こだわっていそうです。

 マンガが原作はファンが期待するから出来栄えの
ハードルも高くなるけれど、完全オリジナルのラスト
の満開の桜の下のシーンは納得の終わり方でした。
 多分これなら原作ファンはOKなんじゃないかなぁ。

 もちろんきよ葉の土屋アンナはピッタリ。ビジュアル
はもちろん地でやっていそうなガラの悪さなんて原作
そのまんまです。他のキャラクターも違和感ないです。
 
 そしてエロさもOKですよ。先輩花魁の濡れ場なんて
ヌードじゃないんですよ、なのにかなりハードな描写。
 胸フェチの人には子供のきよ葉のお風呂のシーンで
胸のアップのオンパレードですよ~~

 きよ葉の初恋相手惣次郎、ああいう人いるんですよね、
誰にでもやさしい男。女性にこの人は私だけにやさしいんだ
と思わせて平気で二股掛けてバレたら逃げ出してしまう
ような男。(映画とは関係ないですが)
 わかりやすいやさしさって優柔不断の隠れ蓑になって
好きになってそれがわかってしまうから、厄介なんです
よね。まさに「この人は笑う鬼だ」です。

 きよ葉も身体は大人になっても心は恋を知らない子供
だったから、ひっかかっちゃったんですよね。もっと
大人として割り切れたなら花魁だったのに妾ではなく
妻として迎えてくれる倉之助の方がよっぽどいいのに。

 きよ葉が桜が見たいと言えば次の日、窓を開けると
一面の桜の木が植えてあったり、妊娠して誰の子か
わからないのに受け入れようとしたり。
 男の中の男やねぇ、倉之助はん。

 いい女ばかりでなく、倉之助やご隠居それに見守る
男の清次などいろんな意味での男前も揃っています。
 女の世界を描いているけれど、男性もエロの部分は
はもちろん、男性キャラ目線で観ると面白いかも
しれませんよ。

 ちなみに1シーンのみの出演者が豪華、キョンキョン
や小栗旬、忌野清四郎、ゴリなどなど。見つけるのも
楽しいかも。「有閑倶楽部」の悠理役の美波ちゃんは
きよ葉からケリ入れられたり策略家だったりで憎まれ
役で活躍してました。もちろんヌード要員としては
AV女優の方々も。

 同じ吉原物の「吉原炎上」のようにドロドロして
いなくてもちゃんと花魁の悲しさや周りの男たちの
想いを映像美だけでなく楽しめる映画だと思いました。
 原作本もおすすめです。

ソフィア・コッポラ「マリー・アントワネット」の感想

美波出演の「問題のない私たち」の感想 
    

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
こんにちは!
この映画、観たい観たいと思っているのに、未だに観ぬまま、危うく流れていっちゃうところでした(笑)
土屋アンナさん、インパクトあって素敵だから、早く観たいです。

というか、本日は年末のご挨拶に参りました。
エディタでお知り合いになれて以降、短い期間ではありますが、仲良くしていただいて、ありがとうございます。
来年も、どうぞよろしくお願いします。

お互い、良い年にしましょうね(^^)
ちえこ URL 2007/12/31(Mon)11:17:42 編集
ちえこさん、こんにちは
先日ドラマ「吉原炎上」をチラッと見たらやはりメイクが
古風というか古臭いというか…確かに古臭くて正解
なのですが。その点でも「さくらん」が若い女性に受け入れ
られた理由なのかなと思いました。

ちえこさん、ご丁寧にありがとうございます。
こちらこそ映画ファンの方とこうやってコメントのやりとりが
出来た事をうれしく思っています。
来年もよろしくお願いします。ちえこさんにとって2008年が
よい年になりますように。
サイモン 2007/12/31(Mon)19:16:55 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
WELCOME
prof
当ブログにようこそ
管理人のサイモンです。
主に映画の感想を中心に不定期に
更新しています。

関係ないトラックバックや
コメントがある為こちらで確認して
からの公開になりますので、ご了承を



◆サイモンからのお知らせ◆

映画タイトル一覧表を更新しました。
(4/2現在)


タイトルで探すならここ↓
eigatitle
ジャンルで探すならカテゴリーを
参考にして下さい。

お気軽にコメントお待ちしてます♪
ランキング参加中
ハチの一刺しならぬクリックの一押しにご協力を!
ブログ内検索
フリーエリア
edita.jp【エディタ】

最新トラックバック
アクセス解析
メールはこちらから
カウンター
忍者ポイント広告
忍者ブログ [PR]