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監督 スティーヴン・ブリル

出演 アダム・サンドラー (ニッキー・魔王の三男)

    ハーヴェイ・カイテル (地獄の魔王)

    パトリシア・アークエット (ヴァレリー・初恋相手)

    リス・エヴァンス (エイドリアン・ニッキーの兄)

    クエンティン・タランティーノ (盲目の神父)

『おバカな悪魔は人間界を救えるか?!』
解説
 メッセージ性も何もない超おバカ映画。下ネタあり、
アブナイ笑いありなので、真面目な人は観ちゃダメ。
 もしかしたらアダム・サンドラーの映画で一番好きかも。
映画全編にわたり、彼の顔面はゆがみっぱなしです。

 人間界におりたニッキーはすぐに電車やバスにひかれて
数秒で地獄に何度も戻る羽目に。バカです、笑えるという
よりあきれます。

 共演者も通ウケしそうな人たちばかり。魔王のカイテルは
結構楽しんでやっている?ラスト付近では口だけになっちゃって
います。
 人間界でニッキーの正体を見破った神父役のタランティーノは
チョイ役なのにインパクトあります。ニッキーに何度も痛い目に
合わされちゃいます。
 相手役のパトリシア・アークエットはメガネっ子という
事でアキバ系の心をガッチリつかんだ?(年齢的には
無理かも…)
 
 他にも天使役にはいまやアカデミー女優のリース・ウィザー
スプーン(実はニッキーの…)、バスケの審判には
「ウエンズワールド」のダナ・カービー(コメディファン
しか知らないかも)が出演しています。 

 さらにラストでの秘密兵器にロック界の大物登場、音楽
ファンはたまりませんね。これはニッキーがヘビメタ好きの
設定からですね。だって悪魔のニッキーには神様?みたいな
人ですから。


ものがたり
 ボクはニッキー。地獄の魔王の末っ子、でも悪いことは
嫌いなんだよね。自分の部屋でヘビメタ聴いている時が
一番幸せ。

 そんなボクを兄ちゃんたちはバカにする、本当だから
しょうがないけど。悪い事ばかりの兄ちゃんたちみたい
にはなりたくないな。

 ある日父ちゃんが次期魔王を決めると言い出した。ボク
はどうせ関係ないや。でもどっちかの兄ちゃんになったら
もっといじめられるんだろうな、それはイヤだな。

 でも父ちゃんさらにあと数百年魔王を続けるって。安心
したけど、怒った兄ちゃんたちは人間界に行き、そこに
自分たちの王国を作ると宣言。

 地獄のバランスが崩れて父ちゃんの体が消えていく、
父ちゃんのピンチを救うのは人間界に行って兄ちゃん
たちをビンに閉じ込めなきゃいけない。

 筋肉バカのカシアス兄ちゃんはすぐに確保できたけど、
ズル賢いエイドリアン兄ちゃんにボクの初恋まで邪魔
された、ひどいよ。

 ボクに残された時間は少ししかない。友達や初恋の
ヴァレリー、地獄にいる父ちゃんを救う為本当の
母ちゃんに渡された最終兵器を片手にエイドリアン
兄ちゃんに立ち向かうんだ。

<吹替え版も要チェックですよ。タランティーノの声を
あの「Mr.Boo」でおなじみの広川太一郎氏が
やっています。ラストのナレーションでは「○○
しちゃったりなんかして」と懐かしフレーズも聞けます>

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監督 ロブ・ライナー (「恋人たちの予感」)

出演 ジェニファー・アニストン (サラ・新聞社勤務)

    ケビン・コスナー (ボー・バローズ・母の元恋人)

    シャーリー・マクレーン (キャサリン・サラの祖母)

    マーク・ラファロ (ジェフ・サラの婚約者)

    リチャード・ジェンキンス (アール・サラの父親)

『映画「卒業」のモデルは私の家族?』
ものがたり
 サラは妹の結婚式に出席する為に婚約者のジェフとともに
故郷のパサディナへ帰ることになる。婚約の事は結婚式あとに
発表することにして。

 式場でふと耳に入ったうわさを祖母に問いただすとあの
映画の「卒業」のモデルとは亡き母の事らしいと知る。が、
父親は主人公ではないらしい。

 サラは母親を式場で奪っていった、もしかしたら自分の
本当の父親かもしれない人物、母の元彼ボー・バローズを
突き止める。彼の話を聞くうちにサラは彼に興味を持って
しまう…母とも祖母とも関係した彼に…。


感想
 プロポーズにイエスと言ったもののすぐに結婚とは
進めない。何か不安があるけれど、それが何かわから
ない。そんなマリッジブルーを映画「卒業」が現実
だったという事をからめて、家族に対する愛情を再認識
する物語。

 自分は家族の誰とも似ていないと昔から疑問に思って
いたことが「卒業」事件の事で確信にかわる。やっぱり
父親が違っていたのだと。

 映画とは少し違う母親の物語。結婚に対して不安に
なった彼女は直前に逃亡し、学生時代の元彼ボーの元へ
行く。3日間過ごした後、彼女は家に戻り無事に父親
と結婚することになった。

 サラがひっかかったのは自分の誕生日の事。逃亡した
時にボーと関係していたら、どちらが父親かわからない。
しかし、ボーは自分は子供は作れないのだとサラに告白。

 大人の雰囲気で女性の扱いが上手いボーにサラは
惹かれていく。母とも祖母とも関係していた男なのに。

 サラの揺れ動く女心に対してジェフの心は一筋。覚悟
を決めた男と覚悟を決められない迷う女。すぐにでも
結婚できるジェフと「あなたといると安心する」と言う
もののすぐには結婚できないサラ。

 そこへ魅力的な男性が現れたら揺れ動くのは当たり前。
父親でないとわかった途端一夜を共にするのはお尻が
少々軽い。そんなサラを家で待っているジェフが哀れ、
婚約者はマリッジブルーどころか浮気していたとは。

 母親は結婚から逃げたのに何故戻ってきたのか。
それを知っていて受け入れた父親の心境。それを初めて
知ったサラが自分の結婚に対してどんな結論を出した
のか。

 それは迷っていた時のサラの目つきとは全く違う
まっすぐな視線をある人に向けていた。さて、サラが
選んだのは誰でしょう。

 幸せな未来を手に入れるには時には迷い悩むことも
必要なんでしょうね。 

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監督 トーマス・ベズーチャ

出演 サラ・ジェシカ・パーカー (メレディス)

    ダイアン・キートン (シビル・恋人の母親)

    クレア・デインズ (ジュリー・メレディスの妹)

    ダーモット・マローニー (エヴェレット・恋人)

    ルーク・ウィルソン (ベン・エヴェレットの弟)

『恋人の家へドキドキの初訪問』
ものがたり
 キャリアウーマンのメレディスはクリスマスを恋人の
エヴェレットの実家で過ごすことになる。そろそろ結婚の
雰囲気もチラホラ。

 実家であるストーン家ではエイミーがメレディスの
印象を他の家族たちに悪く言っていた。「レストランで
会ったけどひとりでずっとしゃべってるイヤな女よ」と。

 オープンで家族の絆が強いストーン家にメレディスは
疎外感を感じる。エヴェレットも自分の味方にはなって
くれない。頼みの綱である妹のジューリーを呼ぶことに
するメレディス。

 そのことがのちの自分の結婚までも変えてしまうことに
なるとはその時は思わなかった。


感想
 恋人の実家に招かれた時にいくら家族がニコやかに
接してくれても実の家族ではない自分にどこか疎外感
を感じてしまったことはありませんか?

 緊張のあまり空回りした行動で苦笑や時には相手に
反感を買われてしまう。それを気にすればするほど、
最悪の結果になってしまう。主人公メレディスもそう
でした。

 このメレディス、最初はとても嫌な女で腹が立つ
かもしれません。自分とは考えの違うこのストーン家に
少しでも歩みよってみては?と思うこと多々。

<メレディスのムカつき度>
 雪が積もるような田舎の家なのに10cm以上のヒール
を履いて、かっちりしたヘアースタイル。挨拶時には
ニコリともしない。 (ムカつき度 20%)

 恋人の部屋に泊まるのは両親の手前イヤだと妹の部屋に
泊まることに。おかげで妹はソファーで寝る羽目に。
(ムカつき度 50%)

 家族そろった夕飯の席で楽しく会話していたのに、
三男がゲイという事を本人目の前に批判。止めるのも
聞かず話を続ける彼女に彼もあきれてしまう。
(ムカつき度 MAX!)

 そんな堅物で自分の考えを崩さないメレディスと対照的に
妹のジュリーは社交的で初対面からストーン家の誰からも
好かれる、メレディスにとっては皮肉なことに。

 敵ばかりのストーン家で唯一メレディスの味方になって
くれたのは恋人のエヴェレットではなく次男のベン。性格
も仕事も水と油のようなふたりが酒の席で意気投合した
ことでメレディスにも変化が出てくる。

 家を飛び出したメレディスを探すうちにエヴェレットと
ジュリーが心を通わせたり、次女で口の悪いエイミーが
元彼と再会したり、メレディスとベンが接近したおかげで
自分たちの知らない所でいくつかの恋が進んでいく。
 と同時にストーン家の中心人物である母シビルの病気が
再発したという辛い出来事も…。

 クリスマスプレゼントとして、メレディスがストーン家
全員に同じものを贈る。それは偶然彼女が気に入ったもの
だったけれど、ストーン家にとっては大切なものだった。

 ラストは一年後のクリスマスのシーン。部屋にはメレ
ディスが贈ったあのプレゼントが飾ってある。そして
ストーン家にみんなが集まってくる。

 神経質で恋人の家族にも自分を見せないメレディスが
ある出来事によって開放された結果、どんな幸せを手に
いれるのか。それは彼女にとって一番ステキなクリスマス
プレゼントだったのかもしれません。

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監督 ロン・ハワード (「アポロ13」)

出演 トム・ハンクス (ラングドン・宗教学教授)

    オドレイ・トトゥ (ソフィー・暗号解読官)

    イアン・マッケラン (リー・宗教史学者)

    ジャン・レノ (ベズ・フランス警察の警部)

    アルフレッド・モリナ (アリンガローサ司教)

『キリスト伝説のタブーに迫る謎、解明』
物語
 ルーヴル美術館で館長ソニエールが殺害される。死体には
暗号とメッセージが書かれていた。警察によって消された
一行「PS ラングドンを探せ」により、ラングドンは
殺人事件の容疑者になってしまう。

 その彼を助けたのは警察で暗号解読をしているソフィー。
彼女は実はソニエールの孫娘だった。

 死体の暗号を解いたふたりはダ・ヴィンチの絵画に隠された
鍵を発見。貸し金庫からクリプテックスを手に入れる。その
中にはキリストの聖杯に関するパピルスが入っているが、
解読せずに無理に開けるとパピルスはとけてしまう仕掛け。

 ふたりはリーを訪ね協力を依頼する。彼は自分が研究して
いたキリストに関する事実とも仮説ともとれる事を告げる。
「キリストには子孫がいる」と。


感想
 冒頭のルーヴル美術館からほとんどの場面が夜という暗い
画面。謎ときミステリーには雰囲気があっていい?

 ダ・ヴィンチのタイトルからして絵画の謎とき中心という
予想とは違い、「最後の晩餐」に隠されたメッセージを
読み解いた結果、ここからはキリスト教の根源をくつがえす
謎ときになっていく。

 キリスト教の意味を知らなくても、キリストの人物像や
生涯を少しでもわかっていれば物語に入っていくことが
できるかもしれない。

 歴史物の難しさより、次から次へ暗号を解読していく
ミステリー物の面白さが感じられる。ここにもダ・ヴィンチ
の発明したクリプテックスが関係してくる。それは彼が
シオン会という謎に満ちた団体の一員であり、ある事実を
ずっと守り続けていたことによるもの。

 しかしダ・ヴィンチは自分の絵画を暗号のように使い
その事実を見せていた。それが「最後の晩餐」に記された
というキリストの聖杯。

 キリストという伝説の人物が神ではなく人間的であっては
困る組織から追われるラングドンとソフィー。彼らが持つ
ものこそがキリストとマグダラのマリアの関係を事実
だと伝えるもの。

 お互いにキリスト伝説を守るものとキリストの人間性の
結果を守るものとの対立で殺人事件が次々に起こっていく。
それほどまでにして守りたいものとは?

 エンドロールの最後に「これはフィクションであり…」の
一説。原作や映画での解釈のあまりの反響にこう記さずに
いられなかったのでしょうか。

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監督 デヴィッド・スレイド


出演 パトリック・ウィルソン (ジェフ・カメラマン)

    エレン・ペイジ (ヘイリー・14歳の少女)

    サンドラ・オー (トクダ・隣の住人)


『危険な赤ずきんちゃんにご用心』
ものがたり
 ジェフは出会い系サイトで3週間ほど前から14歳の少女
とチャットを楽しんでいた。意気投合したふたりはある日
カフェで会うことになる。

 無邪気で大人ぶりながらも幼さの残るヘイリー。ジェフは
写真を撮るからと自宅にヘイリーを招き入れる。

 全く警戒心のないヘイリーに自分は少女趣味はないと
言いはるジェフ。彼女が作ったスクリュードライバーを
飲み干したジェフは次第に意識が遠のき始める…。


感想
 14歳にしては子供っぽすぎる顔がジェフを監禁し始めた
頃から無邪気な中にも邪悪さが顔をのぞかせる。

 ジェフが目覚めた時に下半身は何も着けていない状態で
氷のつまった袋が乗せられていた。それはジェフにとって
恐怖の始まりだった。

 なぜならヘイリーはかみそりを片手にジェフに迫ってくる。
そして氷は麻酔がわり、オイタする所は処理しましょうという
事なのか…。

 医学書を読んだから大丈夫と言い何かを始めるヘイリー、
ジェフの大量の汗と表情で痛々しさが伝わってくる。実際は
○○だったけれど。

 ヘイリーがジェフを追い詰める目的はある少女の失踪事件
の犯人がジェフではないかというヘイリーの考えがあっての
事。しかし、こんなに精神的にも肉体的にも追い詰められた
ジェフからは「知らない」「無実だ」という言葉しか聞かれ
ない。

 ヘイリーのただの妄想の為に無実のジェフがちょっとした
スケベ心を出したばかりに巻き込まれてしまったのか。
 それとも…。

 援交目的の男性には耳が痛いどころかある部分にも
痛みが伝わってきそうです。あまりオイタが過ぎると
無邪気なふりしたヘイリーがやってくるかもしれません。

 そんな幼い雰囲気のヘイリー嬢。ドラマ「リ・ジェネシス」
でもベリーショートの髪型でした。「X-MEN/ファイナル
・ディシジョン」では壁抜け少女キティを演じていました。

 WOWOWドラマつながりでは隣のアジア人トクダさんは
「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」に出演していました。

 この映画は日本の援交が関係した事件でヒントを得て、
撮影期間はなんと18日間だったそうです。このドキドキ
感のあるサスペンスにはお金も時間も関係なく、アイディア
が一番だったということでしょうね。

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監督 ナンシー・メイヤーズ(「恋愛適齢期」)

出演 キャメロン・ディアス (アマンダ・製作会社社長)

    ケイト・ウィンスレット (アイリス・新聞社勤務)

    ジュード・ロウ (グラハム・アイリスの兄)

    ジャック・ブラック (マイルズ・アマンダの友人)

    イーライ・ウォラック (アーサー・脚本家)

『心の休暇で運命の恋見つけた』
物語 
 LAに住むアマンダ、ロンドンに住むアイリスはクリスマス前
だというのに失恋してしまう。見ず知らずの彼女たちを偶然結び
つけたのはネットでの”ホーム・エクスチェンジ”のサイト。

 ”ホーム・エクスチェンジ”とは家や家具、車など家財道具
はそのままで人だけがそれぞれの家に入れ替わって一定期間
住むというもの。

 リフレッシュが必要なふたりは意気投合し2週間お互いの家を
換える事にする。違う環境での恋の休暇にするつもりが、
それぞれにステキな出会いが待っていた。


 同じ恋愛映画でも例えば「クローサー」がカカオ90%の
超ビターなチョコだとすると「ホリディ」は甘いミルクチョコ
といった感じ。偶然にも両方にジュード・ロウが出演していたり
する。

<アマンダの場合>
 予告編製作会社の社長という職業病のせいか、いつも頭の
中で実生活が予告編のように流れてしまう。リッチな生活、
同棲中の彼氏ともまぁ順調?
 
 だけど彼氏の浮気が発覚し、追い出してしまう。そこで
リフレッシュの為にアイリスと”ホーム・エクスチェンジ”。

 初日からアイリスのイケメン兄グラハムとベッドイン。
後悔はするものの彼にだんだん惹かれてしまう。グラハム
に複数の女の影がちらつくのは気になるけれど。

<アイリスの場合>
 別れても好きな人同僚のジャスパーを何年も思い続けている。
ようやく彼が振り向いてくれたと思いきや、他の女性との
結婚発表でガーン。

 家に着くなり号泣、そして現実逃避の為にアマンダと家交換。
このLAのアマンダの家が予想以上の豪邸で大喜び。

 マイルズというルックスは…だけど楽しい男性とも出会えたし、
隣に住む伝説の脚本家のおじいちゃん、アーサーと知り合いに
なり交流を深める。

<一押しシーン・ロンドン編>
 グラハム家を訪ねたアマンダ。そこで彼の家庭環境を知る。
そしてテントの中でのシーン。雪が降りしきるロンドンでの
一際温かいシーンでした。

<一押しシーン・LA編>
 アイリスとマイルズがレンタル店に行く。目に付いた
映画を面白おかしく身振り手振りで説明するマイルズ。
ジャック・ブラックのコメディアンとしての本領発揮です。
しかも超大物俳優がチラッと出演しています。

 主人公アマンダとアイリスは見た目は正反対。アマンダは
セレブで強気な女性、アイリスはちょっと地味で奥手。
それが後半になっていくと本質は見た目とは逆になってくる。
それは環境の変化も手伝ってかもしれないけれど。

 アマンダは何年も泣いていないから泣き方がわからない。
だけど心が素直になれば自然と涙が出てくる、そのうれしさが
こっちにも伝わってきます。

 アイリスの相手役は一応マイルズだけどアーサーおじいさん
とのシーンが印象に残る。中でもパーティシーンでアーサー
おじいさんがステージに元気よく上るシーンではアカデミー賞
での故ジャック・パランス(シティスリッカーズ)の腕立て
伏せをなぜか思い出してしまいました。(元気なご老人つながり?)

 ロンドンとLAのふたつの異なる恋愛物語を観られるので
人によってロンドン派、LA派と分かれるかもしれませんね。
ラストシーンではとてもハッピーな気分にきっとなれますよ。

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監督 マイク・ニコルズ(「卒業」)

出演 ジュリア・ロバーツ (アンナ・カメラマン)

    ジュード・ロウ (ダン・ジャーナリスト)

    ナタリー・ポートマン (アリス・ストリッパー)

    クライヴ・オーウェン (ラリー・医者)


『複雑に絡み合う4人の愛の行方は?』
物語
 ジャーナリストのダンは車にひかれそうになったアリスを
助ける。一目で恋に落ちたふたりはすぐに同棲を始める。しかし、
アリスという恋人がいながらも仕事で出会ったカメラマンの
アンナにも惹かれてしまう。

 アンナは恋人がいるダンには興味がなさそうな素振りを見せる。
しばらくたったある日アンナは医者のラリーとつき合い始める。
それは皮肉にもアンナに興味があったダンがふたりの出会いの
きっかけを作ってしまったから。

 その後アンナとラリーは結婚するが、いつの間にかアンナと
ダンは密会をしていた。それは4人の関係を危うく、複雑に
させる要因になり始めていた。


 恋愛における陰の部分を赤裸々に描いた映画。泥沼化した
関係で聞きたくない言葉や嫌な行動がストレートに表現されて
いる。人によっては心が痛々しくなるかも。

 特に男性陣が『男ってやつはまったく…』と思ってしまうキャラ
ばかり。例えばダンが女性のフリで”アンナ”と名乗り、H
チャットをラリーとするシーン。

 小説家志望だけあって男心をくすぐるのはお手のものの
ダンに対してラリーは本当に淫乱オンナとチャットをして
いる気分になってくる。夜勤中なのに内線電話を切ってまで
夢中になる。そこでダンが面白がって”アンナ”と名乗って
しまったことで翌日本物のアンナとラリーのキューピットに
なってしまうのだけれど。
 
 めでたく結婚したアンナとラリーにも暗雲がたちこめてくる。
ダンとずっと関係を持っていたとアンナが告白したのはラリーと
結婚してからのこと。そこでアンナを責めるラリーがまた
心の狭い男すぎ。

 ラリーの興味はダンとのHはどうだったの、どんなことを
してやっただの、イッたかだの。本当に聞いていてアンナ
自身も愛想が尽きたと思うようなことばかり。

 反対にダンの浮気を知ったアリスは黙って姿を消すという
いさぎよさ。誰がこの中で大人かといえば一番年下のアリス
だったのではと思うくらい。

 アンナはラリーとの離婚問題が片付きダンと幸せになると
思いきや、ラリーが離婚の判を押す代わりに最後のHを条件
に出す。それを承諾したアンナをダンは責め、ジ・エンド。

 アリスが再びストリッパーとして働いていると聞きつけた
ダンはよりを戻すことになるけれど、ラリーからアリスと
寝たなんてことを聞いてしまいモヤモヤ状態。

 聞かなきゃいいのに彼と寝たならそう言ってくれなんて
しつこく聞いてくる始末。本当に出てくる男たちは自分の
行動を棚に上げて相手を責めたり、言いたくない事を聞いたり
して女々しいです。

 登場人物4人だけというような他に彼らと関わる人が全く
といっていいほど出てこない映画。この狭い人間関係の中で
くっついたり離れたり、個々のキャラクターは味があって
わかりやすかったけれど、場面が変わるごとに何ヶ月や何年か
たってしまうので、前の出来事からどれだけ経過しているのか
整理するのが大変でした。

 時間経過については不親切だったので、”1年後”とか
画面に表示してくれればもっとわかりやすかったと思います。

 この映画での最大の収穫は「レオン」と同じくらいナタリー・
ポートマンが魅力的だったこと(アカデミー賞でもノミネート)。
一途にダンを想う気持ちはとっても理解できたし、別れの
シーンは心がチクチクしました。

 それにストリッパーという役柄もナタリーにとっては
チャレンジでヌードシーンは残念ながらカットされたそうです。

 女々しいジャーナリストと魅力的なフォトグラファー、
オトナな女の子とエロ医者の恋愛ドロドロ劇
といった感じの映画。
多分男女それぞれ意見が違うと思いますね。やはり同性には
肩入れしたくなるでしょう。

 ラストシーン、アリスが街を歩くシーンで流れていたダミアン・
ライスの「The Blower’s Daughter」が印象的でした。
ちなみに予告編のみで使われていたスザンヌ・ヴェガの
「Caramel」は映画のイメージピッタリの曲です。

     

拍手

 
監督 ショーン・レヴィ(「ピンクパンサー」)

出演 ベン・スティラー (ラリー・新任警備員)

    カーラ・グギーノ (レベッカ・博物館の受付)

    ディック・ヴァン・ダイク (セシル・老警備員)

    ミッキー・ルーニー (ガス・老警備員)

    ビル・コッブス (レジナルド・老警備員)

『夜の博物館ではみんな動き出す』

ものがたり
 仕事が長続きしないラリー。息子の為にやっと見つけてきた
仕事は自然史博物館の夜間警備員。「誰も外に出すなよ」と
意味深な言葉を残して帰宅する老警備員たち。

 ひとりになったラリーは何かが動く物音を聞く。その方向を
見るとなんと展示物のティラノザウルスの骨格標本が動き出して
いた。そして、次々と展示物たちが動き出し、思い思いの行動
をしたせいで館内はメチャクチャになってしまう。


感想
 CMや予告編を見た人はな~んだ”おこちゃま”向け映画?
なんて思ったことでしょう。が、ちゃんと大人はもちろん
コメディファンも満足できる作品ですのでご安心を。

 とにかく博物館の展示物たちのキャラがそれぞれ特徴があって
イイです。T−REXはあんなに巨大で恐ろしいと思いきや、
ラリーに遊んでほしかっただけで、しっぽをフリフリ愛嬌が
あります、その姿は子犬のようにかわいいです。

 リーダー格のルーズベルト大統領は恋をしているのに、
なかなか接近できないかわいらしい一面があります。演じて
いるのはロビン・ウィリアムズなので純情そうな大統領に
ピッタリです。顔も似ているかも。

 モアイ像はラリーに「ボケボケ〜、ガムガムちょうだ〜い」と
おねだりするし、この展示物たちが動いてからが見所ですね。
子供の頃に人形やプラモデルで遊んだ経験があるとより一層
楽しめると思います。

 主演のベンは日本での知名度はイマイチだけどアメリカでは
ヒット作を連発しているコメディアンです。そしてコメディアン
の先輩ロビン・ウィリアムズはアカデミー賞俳優でもあります。
それにしてもベンのオーバーなリアクションは最高です!!

 受付嬢のレベッカが「スパイキッズ」のお母さんだったのは
ビックリ。「24」のジャックの恋人もラリーの元妻だったり、
パンフレットで知ったのは”ハローワーク”のおばちゃんが
ベンの実母だったこと。

 もちろん、ベンとの名コンビのあの人もノンクレジットながら、
ヒーロー?役で登場。やっぱり、笑わせてくれました。

 洋楽ファンとしては、勤務2日目に仕事をこなすラリーのバックで
Fatboy Slim「Weapon Of Choice」がPVのノリノリそのまんまで
流れていたり、ラストシーンではEarth Wind & Fire「September」で
大宴会になっていました。

 一番好きなキャラの八つ裂き大好きなフン族が悪者を捕まえた
時のラリーとのやりとりが最高でした。

フン族 「ねぇねぇ、八つ裂きにしていい?」
ラリー 「だめ、だめ!」
フン族 「え〜、ちょっとだけならいい?ちょっとだけ」
ラリー 「う〜ん…まぁ、ちょっとだけなら」
フン族 「ウォー、やった〜やった〜」
ジェスチャーと意味不明の言葉のやりとりだったので、多分
こんな感じだったのでは?

 子供の頃に夢見たであろう、『博物館の中のものがもし
動いたら』という事を疑似体験できるし、難しい親子関係の
メッセージみたいなものも感じられるし、とにかく観ていて
楽しくなる映画でした。

拍手

   ア行
アイ・アム・レジェンド
アイ・アム・レジェンド(別エンディング)
アイドルとデートする方法
愛の流刑地
悪夢探偵
アドレナリン
アヒルと鴨のコインロッカー
アンジェラ
アンダーワールド:エボリューション
unknown アンノウン
イケルシニバナ
愛しのアクアマリン
愛しのジェニファー~マスターズ・オブ・ホラー
イヌゴエ
イヌゴエ 幸せの肉球
イルマーレ
イン・ザ・プール
インビジブル2
インランド・エンパイア
ウエディング・クラッシャーズ
ウエディング宣言
ウエルカム!ヘブン
美しい夜、残酷な朝
うつせみ
永遠のこどもたち
エイリアンVSヴァネッサ・パラディ
EVP2 エイリアンズVSプレデター
エヴァンジェリスタ
エターナル・サンシャイン
エド・ウッド
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   カ行
カサノバ
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かもめ食堂
感染列島
カンナさん大成功です!
黄色い涙
キカ 
記憶の棘
傷だらけの男たち
嫌われ松子の一生
ククーシュカ ラップランドの妖精
クリスティーナの好きなコト
クローサー
クローバーフィールド/HAKAISYA
恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
恋人はゴースト
氷の微笑2

   サ行
最終絶叫計画4
サイレントノイズ
ザ・キーパー[監禁]
さくらん
叫(さけび)
THE 3名様
さよならCOLOR
幸せのポートレート
ジェーン・バーキンinシンデレラ
シザーハンズ
ジャンパー
10億分の1の男
呪怨 パンデミック
主人公は僕だった
JUNO/ジュノ
Shopgirl/恋の商品価値 
真珠の耳飾りの少女
親切なクムジャさん
スー・チーのSEX&禅
スーパーサイズ・ミー
Sweet Rain 死神の精度
スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
好きだ、
スティック・イット!復活への挑戦
スリーパーズ
300<スリーハンドレッド>
SEX AND THE CITY
絶対の愛
接吻
SAW3
SAW4
ゾンビーノ

   タ行
ダーウィン・アワード
ダーウィンの悪夢
ダークナイト
ダークネス
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
ダイ・ハード4.0
題名のない子守唄
ダ・ヴィンチ・コード
TAXi4
ダニエラという女
誰も知らない
タロットカード殺人事件
チアーズ
着信アリFinal
デート・ウィズ・ドリュー
デイ・アフター・トゥモロー
ディック&ジェーン/復讐は最高
D-WARS ディー・ウォーズ
デス・プルーフinグラインドハウス
デッド・フライト
デッドリー・フレンド
デトロイト・メタル・シティ
デビルズ・バックボーン
転々 
dot the I/ドット・ジ・アイ
ドミノ
トランスフォーマー/リベンジ

トリック・オア・トリート
どろろ

   ナ行
ナイトミュージアム
ナンバー23
25時
26世紀青年
2番目のキス
ニュースの天才
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
ネコのミヌース
猫びより

   ハ行
ハードキャンディ
ハード・キャンディ(1999年)
パーフェクト・ストレンジャー
バイオハザード3
ハイテンション
バクテリア・ウォーズ
バス男
バタフライ・エフェクト2
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監督 フィンセント・バル

出演 カリス・ファン・ハウテン (ミヌース・元ネコ)

   テオ・マーセン (ティベ・新聞記者)

   サラ・バンニール (ビビ・大家さんの娘)

   ハンス・ケスティング (ハリー・魚屋さん)

   ピエール・ボクマ (エレメート・工場の社長)
『人間になりたてホヤホヤの元ネコです』
ものがたり
 人付き合いが苦手な記者ティベはまともな記事を書かないと
明日クビになってしまう。帰宅途中、彼は木の上から降りられ
なくなった女性ミヌースを助ける。

 実は彼女昨夜人間の姿になってしまったネコだった。彼女は
ネコとの会話からティベにあるスクープを伝え、その事で
ティベのクビはつながった。

 いつも屋根の上にいて、窓から部屋に入ってくるミヌースを
変わっていると思いながらも秘書として雇うことにする。その
日からミヌースはネコの情報網を使って次々にティベにスクープ
を提供するのだった。


感想
 オランダの児童文学を映画化しただけあって、子供が見ても
もちろん大人が見ても、とても夢のある物語。特にネコ好き
にはたまらない事でしょう。

 人間になったミヌースの洋服やカバンが緑でとても洒落た
感じのもの。どうやって手に入れたかは愚問です。

 ティベは記者だというのにインタビューが苦手ときている。
売り込むネタはネコのネタ、というネコ好きだからミヌース
もすぐになついてしまった?

 人間になりたてのミヌースは生魚を食べ、ねずみを追いかけ、
犬を前にすると木に登ってしまう。ネコ同士のあいさつは
(鼻と鼻をこすりつける)とてもかわいらしいです。

 ティベに外出するようにとパンと魚の買い物を頼まれ、
我慢できずに持っているお金で魚だけを買うミヌース、
元ネコだから責められませんね。

 このよく出てくる魚屋さんというのが一見ホットドッグでも
売っていそうなバンの車。オランダでは魚も移動販売形式なの
でしょうか。

 町の権力者で動物愛護で表彰された”消臭スプレー”工場の
社長エレメートが本当は動物嫌いで子猫を捨てたりして愛護
とは無縁の人。自分の工場拡大の為に町の人の印象をよくしよう
と動物好きを装っていただけだった。

 その裏の顔をネコの情報網で知ったミヌースがティベやビビ、
それに町のネコたちと協力し合い、町の人たちに暴露する。
 
 ネコたちのタイプもいろいろいて、頑固者がいたり、プレー
ボーイがいたり、ヒーロー的存在がいたり。人間よりも個性
豊かかもしれません。

 吹替え版のミヌースの声は室井滋さんがやっています。人間
としては変わっている元ネコの声にはピッタリだったと思います。

  その結果はとても爽快感があります。そしてラストシーンは
誰にとってもきっとステキなハッピーエンドが待っている
ことでしょう。

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