映画に興味を持ち始めた
人達に届きますように
×
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監督 ディディエ・ポワロー/ティエリー・ポワロー
出演 ヴァネッサ・パラディ (コンチャ・歌手の卵)
ジェイソン・フレミング (ジェームス・コンチャの恋人)
ブノワ・ポールヴールド (アラン・音楽プロデューサー)
ジャン=ピエール・マリエール (ボスコ・コンチャの父親)
『超Z級・おフランス式エイリアン映画』
物語
フランスの田舎町に住むコンチャは歌手志望の女の子。スタント
マンのジェームスと恋に落ちるも、彼は父親の店を壊した罪で投獄
されてしまう。
コンチャを忘れられないジェームスは意を決して脱獄に成功し
コンチャの住む町へ向かう。
町ではフェスティバルが行われていてコンチャも出場することに。
エロ音楽プロデューサーに目をつけられ、コンチャ危機一髪。
その頃町には謎のタコ形エイリアンが現れ次々に人々を殺戮。
ジェームスはコンチャと再会し、彼女を守ることができるのか…。
タイトルがすごい、原題は「ATOMIK CIRCUS」と
全く日本タイトルと関連ないですから。
なにやら「アメリ」を人肉食べる少女の映画だと勘違いして思わぬ
ヒット作を買い付けた叶井氏がちょうど「ジェイソンVSフレディ」
や「エイリアンVSプレデター」が当たった事もあり、ヴァネッサ・
パラディ久々の出演作ということで彼女の許可なくこの
タイトルになったそうです。
その上ヴァネッサという役名でもないし、エイリアンを撃退する
なんてしませんから。「バイオ・ハザード」風だと思った人は
残念でした~~。
その主役で名前を使われちゃったヴァネッサ・パラディといえば
ご本人よりもジョニー・デップのパートナーとして有名になって
しまいましたが、元々は歌手であり女優さんです。
そんな彼女の久々の主演作がこれって…脚本読んで決めたのか
とっても疑問です。思うに歌手志望の役だから「歌メインで」とか
「サントラに新曲入れるから」とか、うまいこといってシンガー心
をくすぐったのでしょうか。
だってアホアホ光線でもあびてしまったかのようなトンデモ映画
なんですから。おフランス式ユーモアと残酷描写という両極端な
もので満ち溢れています。
(こんな映画選んだヴァネッサのダンナ”みんな大好きジョニー”
もヤク中のハゲオヤジを演じていたしなぁ、変わりもの夫婦って
ことで納得!!)
あえていうなら英国産「ショーン・オブ・ザ・デッド」の技術・
予算の10分の1程度のもの??まぁ監督もPV出身の初劇場映画
なので許して下さい…って許せるかっ!
話はヴァネッサ扮するコンチャとジェームスの愛が父親によって
引き裂かれる悲恋から始まり、ジェームスの逃亡劇、それが急展開を
見せるのが唐突なエイリアン出現。町の人達の大殺戮祭り開催です。
とにかどんなジャンルでも詰め込んじゃえ感がいっぱいです。
それが中途半端だし、ありえない話の持って行き方でB級映画
なんて言っては申し訳ないくらいの映画。60〜70年代のSF
映画でも観ているかのようなレトロな映像。
(エイリアンも「ウルトラQ」で出てきそうな懐かしい風貌)
後半のスプラッター場面ではカメラが手ぶれしてクラクラするし、
カメラにかかった血しぶきはそのままだし、これはB級どころか
自主制作映画のようなチープさがあります。
(首ちょんぱシーンは「スリーピーホロウ」みたい)
そんな普通の人では鑑賞に耐えられないだろう映画、最後まで
観てしまいましたが…キライじゃない…そんな自分が好きです。
ラストシーンのセリフは聞き逃さないで下さい。とっても寒い
笑いがこみあげてきますから。
ハチャメチャな映画の中で救いは歌姫ヴァネッサのライブシーン
でしょうね。それだけという声も多数あるでしょうが。
(♪ジェームス~バタイユ~と歌うロリータヴォイスは健在)
お笑い好きにはヘンなキャラクターも出てきますよ。
エイリアンに顔を潰されてもフェスティバルで頑張って歌っちゃう
人とか、Yo~Yo~を連発する金髪のメキシコ人?とか、お尻に
エイリアンが入りこんじゃうエロプロデューサーとか、スプラッ
ターな中にも笑いがスパイス程度に入っています。
最後のコスチャの増殖は「パイレーツ・オブ・カリビアン」で
参考にした?ジョニー。あれにどんな意味があったのかとても
理解不能でしたけど。
<ヴァネッサのベストムービーとベストCD(個人的に)>
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監督 パク・チャヌク
出演 イ・ヨンエ (クムジャ・誘拐殺人で服役)
チェ・ミンシク (ペク・英語塾教師)
クォン・イェヨン (ジェニー・クムジャの娘)
オ・ダルス (チャン・ケーキ店店長)
『天使の笑顔を持つ女は復讐の女神となる』
物語
誘拐殺人罪で13年の刑期を終え出所したクムジャ。彼女は
囚人仲間から慕われ、”親切なクムジャさん”と呼ばれていた。
彼女は刑務所で自分が親切にした人たちを訪ね、ある計画を
実行する時が来たと、協力を頼む。クムジャさんに世話になった
女たちは喜んで計画の手伝いをすることに。
実は誘拐殺人を自首したのはクムジャさんの幼い娘を人質に
とられ脅されていたから。その娘はオーストラリアへ養子に
出されていた。
娘を韓国に連れてきたクムジャさんは復讐のターゲットを
罠にはめ、廃墟の学校へ監禁する。そこへ集まってくる同じ
立場の人たち。クムジャさんの復讐は果たされるのか…。
感想
刑務所でのクムジャさんと出所してからのクムジャさんの
表情が全く違う、まるで天使と悪魔のよう。
イ・ヨンエって「チャングム」(見てないので)の人と
いうよりも「ラストプレゼント」の人なんだと認識。こんな
ハードな役柄にビックリです。
赤いアイシャドウをつけたクムジャさんにはもう天使の
顔は見られません。聖母のような微笑も封印しました。
クムジャさんがここにいる理由は復讐、ただそれだけの
ため。
刑務所で親切にしたのも全て復讐の計画の中に入っていた
ということ?なかなか計算高いです、クムジャさん。協力者も
多分分かっていながらの事でそれだけ彼女に尽くしたいという
気持ちがあったんですね。
最初の囚人たちの紹介も面白い導入の仕方でした。中でも
銀行強盗カップルは「パルプフィクション」のパンプキン&
ハニーを思い出しました(ルックスは全く違うけれど)。
顔のドアップも観た事ないような撮り方です。この監督作
初めてだったんですが、これが彼らしさなんでしょうか。
ターゲットを監禁してからの展開が思いもよらなかった。
あの人たちとターゲットの関係が暴かれて、それはクムジャ
さんだけの復讐でなくなった時どんな行動をとるのか。
それは責められるべき事だけど、自分が同じ事をされたら
責める事はできないでしょう、きっと。
裁判での無期懲役と死刑の問題も考えてしまいました。
自分の大切な人が殺されているのに犯人がのうのうと
刑務所の中でも生きている事実。それを何もできないで
苦しみ続ける遺族たち。
最後にクムジャさんの心は晴れたのでしょうか。娘の
ジェニーが後ろからクムジャさんを抱きしめるシーンに
せつなさを感じました。そして真っ白な雪とバックに
流れる歌声がクムジャさんを清らかにしてくれる事を
願わずにいられないと感じました。
<こっちのイ・ヨンエは泣かせます>
「スパイダーマン3」のエンディング1曲目に流れた曲。
ミディアムテンポの”Snow Patrol”の「SIGNAL FIRE」。
このPV、「スパイダーマン3」の映像が流れるのではなくて子供のかわいい
初恋がストーリーになっています。
学芸会でスパイダーマンをやることになり、クモ役の男の子が
出番を終えて舞台そででMJ役の女の子を見つめている…
せつないねぇ~~
スパイダーマン、スケボーに乗ったグリーンゴブリン、ドクターオクも
登場し、ラストは1でおなじみ逆さのキスシーン。
MJがスパイダーマンのマスクならぬゴーグルを外し、キスしようと
…その後はPVでご覧あれ。
クモ役の男の子がとってもかわいく、音楽もピッタリです。
スパイダーマン3のサントラはここで聞けます(英語ですが)
ちょっと下の方のListenをクリック。特に2曲目はよいです。
ロックファンも満足できるサウンドトラックです
ミディアムテンポの”Snow Patrol”の「SIGNAL FIRE」。
このPV、「スパイダーマン3」の映像が流れるのではなくて子供のかわいい
初恋がストーリーになっています。
学芸会でスパイダーマンをやることになり、クモ役の男の子が
出番を終えて舞台そででMJ役の女の子を見つめている…
せつないねぇ~~
スパイダーマン、スケボーに乗ったグリーンゴブリン、ドクターオクも
登場し、ラストは1でおなじみ逆さのキスシーン。
MJがスパイダーマンのマスクならぬゴーグルを外し、キスしようと
…その後はPVでご覧あれ。
クモ役の男の子がとってもかわいく、音楽もピッタリです。
スパイダーマン3のサントラはここで聞けます(英語ですが)
ちょっと下の方のListenをクリック。特に2曲目はよいです。
ロックファンも満足できるサウンドトラックです
監督 ピーター・ウェーバー
原作 トレイシー・シュヴァリエ
出演 スカーレット・ヨハンソン (グリート・使用人)
コリン・ファース (フェルメール・画家)
トム・ウィルキンソン (ファン・ライフェン)
キリアン・マーフィ (ピーター・肉屋の青年)
『名画誕生のきっかけとなったプラトニックな関係』
物語
グリートは家計を支える為に画家フェルメールの屋敷で
使用人として働くことになる。アトリエの窓を掃除していた
グリートの姿に魅せられるフェルメール。
絵画に対する意見を持つグリートはフェルメールに絵の具の
調合を頼まれ、それによって二人は心を通わせていく。
フェルメールのパトロンであるライフェンは夕食会で
グリートに目をつける。ライフェンは以前モデルに
なった使用人に手を出し妊娠させるという好色な男だった。
注文の絵とは別にグリートだけをモデルにした絵を
描くことを決めたフェルメール。それは妻も知らない
ふたりだけの秘密だったのだが…。
感想
最近スカーレットに首ったけです、と言っても彼女の映画
はまだそんなに観ていませんが。
そんな魔性の女のウワサもあったスカヨハの歴史ドラマは
プラトニックな中にもドキドキさせるシーンが多く、触れる
触れないのギリギリの攻防戦が直接的なHシーンを見せつけ
られるよりエロティックでした。
全体的にブルーのかかった映像は美しく、ただ部屋の
奥にいるグリートというシーンもどこか絵画のような。
グリートとピーターが二人歩く黄金色の風景もよかった
です。
プラトニック・ラブといっても画家とモデルに心が深く
結びついた感じの恋愛感情とは一言で表せないもの。
絵の具調合で手が重なったり小指同士が少し触れ合ったり
のちょっとした接触が互いの感情をアップさせる出来事
になっているのが今の時代を考えると新鮮でいいですね、
それにしてもフェルメール、貧乏子沢山画家。家計の
事で妻と口論するもののまた妻の妊娠発覚、ってどんだけ
やねん。
お義母さんの苦労の知っとけよってつっこみたくなり
ました。芸術家って自分勝手なんですかねぇ。
グリートに妻の真珠のピアスをつけさせようと、耳に
穴を開けるシーン。痛そうな表情のグリートにピアスを
つけるフェルメール。目を閉じ口を少し開け涙を一筋
流すグリート。さすがフェロモン女優、少女から女の
表情になっています。
グリートが奥で頭巾をはずしているのを覗くフェルメール、
服はちゃんと着ているし、ただ髪を下ろしただけなのに
まるで着替えシーンを覗いたかのようにいけない事を
してしまったというドキドキ感。
特にスカヨハの武器であるポッテリ唇は赤みを帯びていて、
肌は白くほんのり頬がピンク、かわいいです。触れては
いけない禁断の香りがする色っぽさ。しかも役はハヤリの
メイドですよ。
歴史物でも映像の美しさと愛情と尊敬の間を行ったり
来たりするプラトニックな関係が華を添えているので
恋愛物として見ても充分楽しめると思います。
例えば初恋の相手が学校の先生だったりするとグリート
の心情がとてもよくわかるかもしれませんね。
監督 ジャスティン・リン
出演 ルーカス・ブラック (ショーン・車好き高校生)
バウ・ワウ (トウィンキー・ショーンの友人)
サン・カン (ハン・ドリフト師匠)
ナタリー・ケリー (ニーラ・ショーンの同級生)
千葉真一 (カマタ・ヤクザの親分)
『東京の街中でドリフト天国』
物語
アメリカで事故を起こし、やむなく父の住む日本へやってきた
車好き高校生のショーン。父に車に近づく事を止められたが
トウィンキーに連れられある場所へ。
そこは何十台もの改造車が立体駐車場を舞台にレースを
する会場だった。ケンカを売られたショーンはハンの車を
借り挑戦するが結果は無残なもの。
そこでショーンの資質を見抜いたハンは彼に日本特有の
運転技術であるドリフトを教えるのだった。しかし、その
ハンもヤクザを叔父に持つD.Kによって…。
感想
アメリカでのレースは直線でスピードを競うもの。ドリフトは
直線の少ない日本だからある技術。
タイヤを滑らせながらカーブを曲がる、峠なんかでよくやって
いるみたいですが、アメリカ人は難しいそうです(受け売りですが)
だから今回はドリフトキング土屋圭市が技術を教えたとの事。
それにしても大きくなったなぁ、ルーカス・ブラック。
知っているのはこ~んな小さい(小学生ぐらい?)の頃。
昔テレ東でやっていた「アメリカン・ゴシック」で主役やって
ました。少しリバー・フェニックスに似てると思ってたけど
大きくなったら…違ったね…。
そんな懐かし話は置いといて、まぁ「キルビルvol.1」の
ユマ並の日本語が飛び交いますよ。そしてどこか誤解して
いる日本の姿。これを笑い飛ばせれば楽しめる映画です。
ショーンは学ラン着て学校へ、どうもフケ顔です。相手
役のニーラも高校生って??妥当なのはラッパーのバウ・
ワウぐらい。ショーンの”ウワバキ”連呼は笑えた。
ドリフトレースに集まる車や東京のド真ん中でのカー
チェイス(実際はハリウッドで)、最後の峠越えレース、
車好きやレース好きにはここだけチャプターで観ても
面白いかと思います。
ストーリー自体は…何といっていいやら。
車のナンパシーン、外国に誤解されるよ。好みの女の子
の車の周りをドリフトしながらグルグル。彼女たちが
気に入ったら連絡先を教えてくれる。こんな所あるかっ。
男はドリフトできないとナンパも出来ない?
日本人キャストもチラホラ、柴田理恵は教師、コニシキ
はヤクザ(刺青あるのに銭湯入れんの?)、北川景子は
ハンの仲間のメカニック、そして予告編でもインパクト
のあった妻夫木聡(スケジュールの都合で1シーンのみ)。
中でも物語の雰囲気を引き締めてくれたのは千葉真一。
レースはピリッとしているのにその他がダラ~として
いる所に彼の存在感があってよくなりましたから。
「ワイルド・スピード」シリーズの中ではやはり一作目
が個人的にはよかったです、DVDもサントラも買いました。
それぞれ3作はテイストが違うのでどれから見てもOKだと
思いますよ。
ラストでのあの人のサプライズ出演には「オ~~」とうれしい
声を上げてしまいました。って事はシリーズは一応つながって
いたんですねぇ。これは4作目があるって事なのか??
監督 横井健司
出演 阿部力 (成田凌)
中村麻美 (吉田涼子・凌の恋人)
伴杏里 (木下サトミ・自転車で旅する女)
大下源一郎 (香山巧・凌の同僚)
霧島れいか (古泉杏子・ペットショップ店員)
『恋人を追って三千里、ペスとともに』
ものがたり
長く付き合っている凌と涼子。同棲中だけど、それ以上は
進展しない。それもはっきりしない凌のせい。
しかも凌は涼子の30歳の誕生日を一日間違えて、涼子の
不満が爆発。実家に帰ってしまった。が、その実家がどこに
あるのかさえ知らない凌。
ペットショップを通りかかると涼子の声が。それは涼子
でなく、彼女がよく話しかけていたフレンチブルドッグ
から聞こえてきた。
凌はペスと名づけたフレンチブルドッグと一緒に”ミル
フィーユみそかつ”の店だけをヒントに涼子を探す旅に
出ることになるのであった…
感想
「イヌゴエ」映画の二作目。今回、ペスの声は恋人の
涼子の声、ペスはオスだけど。
誕生日それも30回目の、となると女性には特別なもの。
それを長く付き合っているのに間違える男(忘れてたかも)
、その態度に怒り心頭。
結婚もそろそろ、なんて考えている涼子に対して煮え切らない
凌。だからといって自分からプロポーズなんて…。それを
ペットショップのペスに話しかけていたから、最後に…。
自分には涼子が必要だと、いなくなってから大切さに
気づいた凌は涼子の声でしゃべるペスをつれて電車の旅へ。
ある田舎町でお金が尽きた凌はATMを探しに町を
散策。そこで3人組のペットを連れたおばちゃんと遭遇し、
そのイヌたちがペスに
「あんた、裸やねん」「恥ずかしいわぁ」「フルチン、フルチン」
と、服を着ているイヌたちが冷やかす。
そこでペスが当たり前だと思っていた自分の姿が恥ずかしく
なり「うち、こんなかっこで歩けへん」とつぶやく。
凌は急遽自分の服をどうにかペスに着せてあげる。
野良犬の親子を見たペスがうらやましそうに「うち、早く
交尾したくなってきたわ」「交尾、交尾」と涼子の声で
連発すると凌が「涼子の声で交尾って言うな」と。
ペスが行方不明になり野良犬として捕獲されてしまう。
あるイヌは「あの扉が開いたら天国行き」と冷静につぶやく。
捕獲した職員も凌に辛い胸の内を明かす。ペットブームで
気に入らなくなったら捨ててしまう無責任な飼い主たち。
「ペットも飼い主を選べたらいいんだけれど…」
短い二人(ひとりと一匹)の旅でいろいろな人やイヌの
声を聞き、たくましくなっていく凌。ついに見つけた涼子
の実家の前で、ある決心をする。
ペットブームは犬にとっていい事だけではなく、裏では
こんな辛い現実もある。いい話ばかりできれい事だけの
ドッグムービーではなく問題提起もしてくれます。
そして主人公の頼りない凌の成長記。ペスによって男
らしくなる彼にも注目。(時々阿部くん、ウエンツに
見えた)
イヌ好きでなくても、恋人を追いかけていくラブ・
ロードムービーにもなっているので大丈夫です。
”ミルフィーユみそかつ”の店って実在するのでしょうか。
これに出てきた岐阜方面の喫茶店のモーニングは”小倉
トースト”なんですね。凌は小倉よけてましたけど。
**これはドラマ版**
監督 横井健司
出演 山本浩司 (芹澤直樹・臭気鑑定士)
村上淳 (力石・直樹の友人)
馬渕英里何 (はるか・直樹の恋人)
宮下ともみ (音無ちぬ・ルーちゃんの飼い主)
遠藤憲一 (ペスの声)
『イヌのココロの声、聞きたいと思いませんか?』
ものがたり
直樹は匂いに敏感で仕事も臭気鑑定士、普段の生活はマスク
着用。そんな直樹に恋人はるかは嫌気がさしていた。
取引先の会社で新製品の芳香剤”日本海”を嗅いだ途端、
失神する直樹。自分の部屋で目覚めた彼は違う匂いの存在
に気づく。
それは父親が同窓会の出席の為に直樹に預かるように
頼んでいたペットのフレンチブルドッグ。匂いに敏感
すぎるのにペットなんてとても無理、そう感じ困った
直樹に「寒いのぉ」とおっさん声が。
そう直樹だけにはイヌの声が聞こえるのでした…。
感想
これはイヌ好きな人には夢のような話ですね。声といっても
ココロの声と言った方がいいでしょう。それもおっさん声で
聞こえるギャップが面白いです。始終しゃべっているのでは
なくボソッボソッという所もいいです。
そのペスの声をやったのがエンケンこと遠藤憲一、低音
で渋い声です。ご本人も最後の方で出演しています。
エンケンは以前「マトリックス」の予告編でナレーション
やっていました。
主人公直樹の匂いに対する敏感さはすごいです。自宅で
恋人との食事はいくら寒くても換気扇を回し続けるし、
外を歩くときにはマスクを着用は必須。
その敏感すぎる能力を生かしての臭気鑑定士。家の排水が
匂うと依頼があれば駆けつけ、匂いの発生源や匂いに含まれる
物質を分析、そして解決してくれます。
そんな直樹とフレンチブルドッグのペスとの交流はペス
のココロの声が聞こえたことで興味を持ち、直樹自身が
変わるきっかけになります。
そのペスのしゃべることが「寒いのぉ」とか「腹減ったのぉ」
とかのおっさんのしゃべる何故か大阪弁。でも独り言なので
直樹が話しかけても会話にはなりません。どうやらこっちの
しゃべる声は聞こえないらしい。
声が聞こえるのがペスだけだと思ったら、他のイヌの声も
聞こえてペットショップでペスを預かってもらおうとしたら
「お前こっち来るな」とか「ヘンな顔やなぁ」、他のイヌ
たちの敵意むき出しの声にビックリ。
「みんな仲良しですよ~」のペットショップ店員の言葉
には苦笑。
途中ペスの声が聞こえなくなった事で日本海まで出かけて
しまう直樹はペスがかけがえのないものになってしまいます。
職場でもペスのおかげで自分の意見が言えるようになって
人間的にも変わってきます。外出時のマスクもいつのまにか
外しました。
面白いだけの映画ではなかったのはある家で寝たきりの
おじいさんが臭いという依頼がきた時。ペスによって
それはおじいさんではなくお嫁さんがベランダにゴミを
溜めていたり子供をお風呂に入れなかったのが原因だと
つきとめます。
ペスの散歩の時に知り合った女性ちぬとイヌのルーちゃん。
とてもやさしそうできれいなちぬに一目惚れの直樹に
ペスがある事をつぶやく、ルーちゃんがかわいそう、と。
それはちぬの過去に原因があって…。
特別意識したポーズやかわいい仕草を見せるわけで
なく普段のイヌの姿だけ。それがボソッとおっさん
声でしゃべるのでイイ味になっています。イヌ中心では
なく、ペスによって成長する直樹の姿がイヌ好きという
まではいかないような人にも好感が持てる映画だと思い
ます。
それにしてもフレンチブルドック、かわいいですねぇ。
監督 ミヒャエル・ハネケ (「ピアニスト」)
出演 アルノ・フリッシュ
(ベニー)
アンゲラ・ヴィンクラー
(ベニーの母親)
ウルリッヒ・ミューエ
(ベニーの父親)
『息子が犯した罪、両親の決断とは?』
物語
自分の部屋で自分の撮ったビデオを繰り返し再生するベニー。
それは豚が銃で殺されるシーンを撮ったもの。しかもベニーは
死の瞬間をコマ送りで見続ける。
ベニーが通っているビデオ店でいつも外のTVを見ている
少女がいた。両親が家を空けたある日、その少女を自宅に
招き入れる。
豚の殺戮シーンを自慢げに見せるベニー、その時の銃を
手にした彼は衝動的に少女を撃ってしまう。苦しむ少女に
とどめをさす…それをビデオカメラが延々と撮っていた。
感想
冒頭から豚の殺戮シーンを見せつけられるというイヤな
始まり方。主人公ベニーはそれを見て楽しんでいる。
父親が窓を開けた方がいいというほどの昼なのにカーテン
を引いている自室は閉鎖的な空間。後々その自室が開放的
に変化する。引きこもりではないけれど、両親と3人暮らし
の生活は会話や笑顔がない。
少女を殺した瞬間は少しの動揺はあったけれど、床の血を
拭く彼はやっぱり無表情。少女に対して申し訳ないという
気持ちやこれからどうしたらいいのか、なんて普通の人
の感情は彼にはなかったのか。
殺人を知った両親の行動も理解できない。息子を責める
でもなく、息子の罪をどうしたら隠せるのかを考え始める。
殺された少女にも親はいたはずなのに、彼女にしてしまった
罪の事なんて微塵も感じていない様子。
ただ、息子を守りたい、それだけ…。
死体の処理を父親に任せ、この事件を忘れさせるかのように
母親と息子ベニーはエジプト旅行に。それを満喫するふたりも
やっぱり理解できない。ここで初めてベニーの楽しそうな
顔を見たかも。母親も久しぶりに息子と打ち解けられたという
感情を持ったよう。
ひとつの罪によってやっと家族がひとつになれたという
皮肉、それはラストシーンによってまさかの結末を迎える。
無表情で気力もないベニーに怖さを感じたけれど、それ
より怖いのは息子を守る事に必死な親の感情。
息子の為なら罪を隠そう、息子の為なら死体を処理しよう、
息子の為なら…。これが親の愛情というならなんて自己中心的
なもの。この親にしてこの子あり、の典型。
こんなに登場人物の誰にも感情移入のできない映画、監督
したのはミヒャエル・ハネケ。「隠された記憶」よりは難解
ではなかったけれど、この映画同様ビデオカメラがアイテムに
なっている。
始終いやな気持ちになってしまうと思うので、それでも
よければ観て下さい。殺人や告白の理由が「なんとなく」
と無表情に言ってしまうベニーの怖さはヒンヤリとしますよ。
監督 ボビー&ピーター・ファレリー (メリーに首ったけ)
出演 ドリュー・バリモア (リンジー・キャリアウーマン)
ジミー・ファロン (ベン・数学教師)
ジャック・ケラー (アル)
アイオン・スカイ (モリー)
スティーブン・キング (ゲスト出演)
『わたしと野球どっちが大事なのっ(それは禁句です)』
物語
仕事で昇進間近のリンジーは会社見学に来ていた教師ベンと
知り合う。今までの彼とは違うベンにリンジーは惹かれていく
のであった…が、それは春までのこと。
ベンは熱狂的な”レッドソックス”ファン、カレンダーには
最優先事項である試合の予定でビッシリ。ちょうど仕事も
忙しくなる時期だったリンジーは彼の趣味を受け入れる事に。
試合会場でもPCや携帯を手放さないリンジーを他の”レッド
ソックス”ファンが冷たい目で見ていることも知らずに。
ベンも彼女の事を最優先しようと考えを変えたときに、歴史的
瞬間が自分の見ていない所でおこっていたのであった…
感想
「仕事とわたしとどっちが大事なの」なんて言わないわよ、
と物分りのいい女だとアピールしていたリンジーだけど、
それも限度ってものがある。
仕事が忙しいのに無理に試合に一緒に行ったり、それは
最初の内は楽しいかもしれないけれど無理している事は
どこかにツケが回ってくるし、我慢の限界を超えればキレて
しまう。
それでもベンはやさしいし、ユーモアがあるし、何よりも
自分を好きでいてくれる大切な人。その人の趣味をあーだ
こーだ言うことは彼自信を否定すること?
その趣味に熱中してくれている間に自分は仕事に打ち込める
から、いいバランスじゃない。
そんな風にリンジーは思っていたのでしょうか。
普通の趣味程度ならともかく、ベンはマニアというか強烈な
オタク精神を持っていて、家は”レッドソックス”グッズで
いっぱい。
追っかけしたキャンプ地ではTVカメラの前で「ソックス
セックス イヤッホー~~」とバカ騒ぎ。これを両親と一緒に
見ていたリンジーには「これが彼よ」なんて言えるはずもなく…。
多分女性にとってサイアクだったのはリンジーに誘われて
”ギャッツビー風パーティ”に出席した夜の事。盛り上がった
気分のまま二人はH突入。ベンに「最高の夜だったよ」と
言われ天にも昇るリンジー。それが”レッドソックス”に
よって最悪の夜になるとは…。
この時のベンの発言は99%の女性を敵に回したでしょうね。
彼の趣味の中身にもよるけれど、スポーツ関係だと健康的な
感じで女性も引かないんじゃないかな。これがアニメやフィギュア
になってくると…。
それでも自分は趣味や仕事の次だとわかっいても「私と○○と
どっちが大事なの」とは聞かない方が身の為ですね。それは
相手もきっとどうすればいいのか悩んでいる事なんでしょう
から。
監督 ウディ・アレン
(「マッチポイント」)
出演 ウディ・アレン
(レニー・ワインブル)
ミラ・ソルヴィノ
(リンダ・娼婦)
ヘレナ・ボナム=カーター
(アマンダ・レニーの妻)
F・マーリー・エイブラハム
(ギリシア劇のリーダー)
『出来がよすぎる我が子(養子)、実の母は…』
物語
レニーとアマンダのワインブル夫妻、リッチな生活をして
いるが子供はいない。ある日アマンダが勝手に養子縁組を
決めてしまう。
その子供マックスは頭脳明晰、運動神経抜群、性格も申し分
ないほど子供に成長。自慢の我が子の実の親の顔を知りたいと
思い立ったレニーはアマンダに内緒にこっそりと調べ始める。
しかし、マックスの実の母親を訪ねたレニーは驚く…
なんと母親リンダは娼婦だったのです…
感想
娼婦リンダ役のミラ・ソルヴィノはこれでアカデミー賞を
受賞しました。実際の彼女はあんなに甲高い、おバカな
しゃべり方じゃないですよね、確か高学歴だったような。
物事を難しく考えない、ネジがどこかゆるんでいるような
リンダ、ピッタリでした。
(偶然前回記事タラちゃんの元カノでしたね、ミラは)
養子マックスを迎え最初は相当な親バカぶりを発揮していた
ワインブル夫妻にも倦怠期は来るもので、アマンダは仕事関係の
男性と親しくなってしまうし、レニーもリンダの危なっかしい
人生に何かと世話を焼いてしまい、結果夫婦仲は最悪に。
レニーはリンダに愛情とも親心とも言えない感情を持ち
アパートに通いつめる。真っ当な仕事につかせようと娼婦の
元締めを説得したり、挙句のはては彼女にピッタリの恋人
探しまでしてしまう。
「彼女はあまり男性経験がない」とか「美容師をやっている」
とかウソを並べ恋人候補とデートにこぎつけ、二人は上手いこと
恋人同士に。それも相手の男が友達とAVを見るまでの事だった
けれど。
リンダが過去に出演のAVを彼が見てしまった事で失恋。
その彼女を慰めていたレニーはついにリンダとベッドイン。
しかし、それはリンダへの愛でなくアマンダへの愛情を
再確認するきっかけとなってしまった。
夫婦再生のきっかけがお互いの浮気相手、という心情が
ちょっとわからないけれど、結果オーライって事で難しく
考えないでいいでしょう。映画も説教クサくなくテンポが
いいし、ニヤリとしてしまう場面が多いので飽きません
でした。
重要な場面にいきなりコロッセオでのギリシア劇がはさまれる
のが新鮮。それにレニーの妄想のように仕事場や道端でその
登場人物たちがレニーに忠告するのが笑えます。
幸せな結末を迎えたはずのレニーとリンダの再会。そこに
最大の秘密が隠されていた…。”幸せな皮肉”と言った
ようなエンディングで映画は無事に幕を下ろしたのでした、
(^^)// ハイ 拍手~
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